2016-01-01から1年間の記事一覧

林芙美子記念館を訪ねて

3連休の初日の土曜日、大江戸線中井駅を起点に終日アトリエ巡りを楽しんできました。散策には、新宿歴史博物館が配布しているウチワの形をした<落合記念館散策マップ>が便利です。コースは林芙美子記念館をスタートして、落合秋艸堂跡(會津八一旧居跡)、…

ポケモノミクスの威力〜任天堂株が連日高値更新〜

日本に先駆け、7月6日から米国で先行配信を開始した任天堂スマホゲーム「ポケモンGO」がダウンロード数でいきなり1位を記録し、世界中で大きな話題になっています(現在35ヵ国で配信中)。オーストラリアでは警察署が立入禁止措置を講じたとか、プレーヤーが…

異例づくめのLINE上場を振り返る

7月15日の今日、LINE(3938)が東証一部に上場、10:36に4900円の初値をつけました。公募価格3300円に対して初値上昇率は48.5%、この結果を誰が予想できたでしょうか。異例づくめのLINE上場を振り返ってみたいと思います。まず、LINEには2014年に上場する予定…

ウインブルドン公式タオル(2016)が届く

週末、次男が医学生向けレジナビフェアに参加するため帰省します。テニスに夢中の息子のサプライズを狙って注文しておいた今年のウィンブルドン公式タオルがようやく手元に届きました。GSファイナル初進出の新鋭ラオニッチ相手に試合巧者のマレーが圧倒、今…

池井戸潤新作『陸王』は『下町ロケット』を凌ぐ傑作だった!

池井戸潤の新作長編『陸王』は600頁近いボリュームながら期待を裏切らない傑作でした。これまでの池井戸本とはひと味違った昭和レトロな装丁も、読了後改めて眺めてみると内容にぴったりです。創業100年の老舗足袋製造業者が会社存の続を賭けて畑違いのラン…

ビアバルYONA YONAは雰囲気がいい

そろそろ梅雨明けでしょうか。久しぶりに晴れ間が見えた日曜日の昼下がり、近頃、吉祥寺に出店したYONA YONAでビールを飲んできました。最近は、ジムやウォーキングの後に無性にビールが飲みたくなって、ちょい飲みが習慣化しています。せっかくトレーニング…

裏磐梯の旅(2) 〜五色沼自然探勝路を歩く〜

白河で前泊、7時からSPAのミストサウナで1時間ほど寛いでからチェックアウト。宿泊先から100キロほど離れた裏磐梯エリアに移動、猪苗代磐梯高原ICから県道を進むと目的地の五色沼に到着です。裏磐梯ビジネスセンターで地図を購入し散策ルートを確認してから…

「特別転回」をご存知ですか?

高速道路を走行中に、目的地を通り過ぎてしまったりICでルート選択を誤ったりしたことはありませんか?誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか?こういう場合に限って、次の高速出口が20キロ以上先だったりして、時間とお金を浪費した経験はありませんか…

裏磐梯の旅(1)〜雄国沼のニッコウキスゲは満開でした!〜

先週末、満開のニッコウキスゲ目当てに雄国沼へ出掛けました。自宅を5:30に出発、目的地まで300キロちょっとを正味4時間で走り抜けました。北上するうちに徐々に天気は回復し、どんよりとした雨雲が消えることはありませんでしたが、終日雨に降られずに済み…

BREXIT審判の日を迎えて

23日の今日、英国全土382の集計所でEU離脱の是非を問う国民投票が行われます。投票日が近づくにつれて、株式市場も為替市場も神経質な展開となっています。2014年9月のスコットランド独立をめぐる住民投票以来、なにかとお騒がせの英国がただでさえ不透明な…

川端康成コレクション展@東京ステーションギャラリー

文豪川端康成が蒐集した美術品など多彩なコレクションを一堂に集めた展覧会が、先週まで、東京ステーションギャラリーで催されていました(〜6/19まで)。文学展というと作家の生原稿や蔵書或いは遺愛品等を陳列するのが一般的で、熱心なファン以外の鑑賞者…

銀座小十で初夏の特別ランチコースを愉しむ

2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。こうして、海外から「和食」の評価が年々高まる一方で、日本の食卓では「和食」離れが急速に進んでいるように感じます。我が家の食生活を振り返っても、イタ飯を中心に西洋料理への傾斜が著し…

ボストン美術館所蔵国芳国貞展を振り返って

ザ・ミュージアムで開催されていた「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」展(3/19〜6/5)が盛況のうちに閉幕となりました。会期末の前日にようやく鑑賞が叶いました。若冲ほどではないにせよ、すでに来場者は10万人を超え、朝一で現地に赴くとす…

人気ゾウの「はな子」逝く

このところずっと元気のなかったゾウの「はな子」が昨日息を引き取りました(推定69歳だったそうです)。自宅から徒歩数分の散歩エリアにある井の頭自然文化園、ちびっ子には動物園と言ってあげた方が分かり易いでしょう。ライオンやトラといった猛獣が飼育…

バースデーディナー@オテル・ドゥ・ミクニ

昨日は家内の誕生日ということでグラン・メゾン(正しくはグランドメゾン)の老舗、オテル・ドゥ・ミクニでディナーを頂きました。JR四ツ谷駅赤坂口から徒歩7〜8分、学習院初等科正門を右手に曲がり塀に沿って歩くと一軒家の瀟洒なレストランに到着です。迎…

BELGIAN BEER WEEKEND 2016@山下公園

新緑が目に眩しいこの時期が1年通して一番好きな季節かも。先週末、会期残り2日と迫った<100年目に出会う夏目漱石>展を見逃すまじと、みなとみらい線終着駅の元町・中華街へ。 神奈川近代文学館に向かう前に、反対方向の山下公園で開催中のベルギービールウ…

国立西洋美術館が都内初の世界文化遺産へ

昨日、上野の杜の国立西洋美術館がル・コルビュジェ(1887〜1965)の建築作品のひとつとして世界文化遺産に登録されることがほぼ確実になりました。前川国男(東京文化会館の設計者)や丹下健三といった20世紀を代表する日本の建築家に多大な影響を及ぼした…

『牧野富太郎自叙伝』を読む〜牧野記念庭園と共に〜

小学生の頃、庭いじりが好きだった祖父の書棚で『牧野植物図鑑』を目にしたことをきっかけに、牧野富太郎(1862-1957)が世界的植物学者だと知りました。男の子は、植物よりも動物や昆虫に圧倒的に興味をそそられるものですが、自分は新種の植物を見つけて系…

生誕300年記念若冲展は前代未聞の大混雑

GW後半、体調を崩して若冲展を観に行けなかっため、土曜日の昨日トライすることに。開館1時間前に都美に到着したにもかかわらず既に長蛇の列、数千人が並んでいるではありませんか。都美の入口から蛇行しながら延々と列が続き、最後尾は旧東京音楽学校奏楽…

現代語訳『十牛図』を読む

待望のGWがスタートしました。新緑が目に眩しい季節ですからアウトドアライフに7割、残りを身辺整理と読書に充てようと思っています。初日は生憎の強風でしたが、今のところ、晴天に恵まれていますね。昨夜は、図書館から借りてきた『十牛図』(水野聡訳・玄…

「一番電車が走った」ヒロシマを米大統領に訪れて欲しい

2015年は戦後70年の節目の年ということでメディアはこぞって特番を組みました。なかでも、NHKの「一番電車が走った」が秀作で殊のほか記憶に残っています。例年、終戦記念日が近づくとジブリの「火垂るの墓」や「私は貝になりたい」といった戦争をテーマにし…

カッティングミルを買う

ケニアでコーヒー豆を仕入れてきたので、コーヒーミルを新調することにしました。お店でコーヒー豆を買ってペーパードリップ用に挽いてもらってから保存すると、どうしても数日で香りが飛んでしまいます。コーヒー本来の風味を楽しもうとすると少々手間でも…

題名のない音楽会から〜短調こそモーツアルトの真骨頂〜

日曜日の朝はときどき「題名のない音楽会」を観ています。黛敏郎が司会だった時分から視聴していますから、ずいぶん長寿番組になったものです。去年の10月に佐渡裕さんからバトンを引き継いだヴァイオリニストの五島龍さんが司会を務めています。今朝は、「…

没後100年宮川香山展〜超絶技巧を前に圧倒されます〜

週末、サントリー美術館で開催中の没後100年宮川香山展を訪れました。実際に宮川香山の作品を見るのは初めてです。図録の関連年表を見るかぎり、東京での回顧展の開催は30数年ぶりのようです。フライヤーのキャッチコピー「欧米を感嘆させた明治陶芸の名手」…

当尾の石仏をめぐる旅(3)〜浄瑠璃寺の春〜

当尾を訪れる時期は新緑の頃がベストかも知れません。岩船寺境内にあじさいが咲くまで待つ手もあります。ただ、浄瑠璃寺を終点と決めたときから選択肢は春しかありませんでした。堀辰雄の短い随筆『浄瑠璃寺の春』を追体験してみたかったからです。山門手前…

当尾の石仏をめぐる旅(2)

岩船寺門前を左へ折れて緩やかな坂道を上るコースを選択、山里の風情はさながら春の大和路です。岩船寺を起点にするとコース全体が下り坂になっているので楽かも知れません。石仏は山道に点在しているので、当尾エリアマップを見ながら順に巡礼することに。…

当尾の石仏をめぐる旅(1)

関東在住者で当尾という地名を聞いてピーンとくる方はかなりの少数派ではないでしょうか。当尾は<とうの>と読みます。南都を離れた僧侶がこの地に結んだ草庵が、やがて寺院へと姿を変えて塔の屋根を形成したことに由来する地名なのだそうです。この地域は…

美術ファン必見の「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」

巨匠フレデリック・ワイズマン監督の映画「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」を、最近、WOWOWオンラインで視聴することができました。昨年1月、Bunkamuraル・シネマで上映されたとき見逃してしまったのでいい機会でした。 この映画は、観客が普段窺い知る…

尼門跡寺院を訪ねて〜宝鏡寺・霊鑑寺〜

初日は人形寺とも百々御所とも呼ばれる宝鏡寺へ。開山は光厳天皇皇女、寺格は大聖寺に次いで第2位という由緒正しきお寺です。御所人形をはじめ数百体の人形が保存されていて、春は雛飾りを見ることができます。立雛、古今雛、有職雛などはここでしか拝むこと…

春宵一刻値千金〜2016年春の京都〜

桜の季節がやってくると、無性に京都を訪ねたくなります。サライ4月号の表紙の一節<春の京都は値千金>とは上手いキャッチフレーズではありませんか。そこかしこに桜の名所がある京都の春はまさに値千金です。今年も3月最終週に京都へ出掛けて、春の息吹を…