2019-01-01から1年間の記事一覧
玉三郎が女形屈指の難役阿古屋を初めて演じたのは1997(平成九)年でした。以来、玉三郎にとって、今年が14回目の舞台になります。玉三郎は、六代目中村歌右衛門から阿古屋役を受け継いだわけですが、その後20年間、彼以外誰ひとりとしてこの難役を演じた者…
来年創立30周年を迎えるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による「メサイア」演奏会が、昨夜、サントリーホールで開催されました(2019年12月23日)。この演奏会は今年で19回目を迎えるそうです。「第九」と並ぶ冬の風物詩、ワールドクラスと言われるBCJの…
師走も中盤を過ぎると、そわそわした気分が昂じてきます。21日の昨日はジュンク堂吉祥寺店に出掛けたついでに、年末ジャンボ宝くじを久しぶりに衝動買いしました。令和元年12月21日は年末ジャンボ宝くじの販売最終日で奇しくも大安、しかも夕刻の吉祥寺宝く…
2019(令和元)年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(脚本:宮藤官九郎)の視聴率は、年初から超低空飛行を続け、期間平均で歴代ワーストの8.2%でした。初の一桁という不名誉な記録でもありました。タイムシフトで視聴していたので、大河…
会期終了間際に、JR目黒駅西口徒歩1分の好立地に所在する久米美術館を訪れました。この美術館をご存じの方は相当な博物館通ではないでしょうか。開館は1982(昭和57)年10月。過去の展覧会記録を遡ると、東京美術学校教授も務めた洋画家久米桂一郎氏(写真下…
このところ、「いきなり!ステーキ」の客足が遠のき始めた一方、松屋が今年オープンしたばかりの新業態「ステーキ屋松」の評判は上々のようです。自宅から徒歩圏に「ステーキ屋松」の1号店があるので、数回訪れてみましたが、毎回行列が出来ていました。看板…
森アーツセンターギャラリーで開催中の「特別展 天空ノ鉄道物語」へ足を運びました。入場料は2500円と少し高めの設定ですが、鉄道ファンならずとも十分料金に見合う内容の展覧会だと思います。六本木ヒルズ52階全フロアが会場になっていますから、展覧会を楽…
<双眼鏡市場 目を見張る成長>という新聞記事(2019年12月6日付け朝日新聞夕刊)に目が留まりました。かつては無風状態だった双眼鏡市場が近年活況を呈し、「防振双眼鏡」の販売台数が5年前の2~3倍に伸びたモデルがあるというのです。購買層は女性が中心で…
ときどきホームパーティを開いて友人知人を自宅に招きます。そんなとき、BGMにジャズアレンジのバッハをかけることにしています。先週のホームパーティには、CD「JAZZで聴くバッハ BACH」を流しました。「メヌエット」、「インヴェンション1番」、「G線上の…
最近の愉しみのひとつは、深夜にiPadを携えベッドに横たわって『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』(以下:『ジャック・ライアン』)を鑑賞することです。昨年、Amazon Prime Videoで配信が開始されるや、大ヒットになっているようです。トム・…
令和元年(2019年)の幕開けは新橋演舞場の初春歌舞伎公演昼の部からでした。当日1月14日の開演30分前くらい前でしょうか、開場を待っていると会場スタッフから瓦版が配られ、2020年に海老蔵さんと勸玄君が、それぞれ13代目市川團十郎と八代目市川新之助を襲…
11月19日のクロ現が増大する車上生活者の実態を取り上げました。車上生活者の根城になっているのが「道の駅」だそうです。24時間無料開放されている上、トイレや給水設備が整っているのが大きな理由でしょう。関東圏の「道の駅」の3割超で車上生活者が認めら…
2019年11月吉例顔見世大歌舞伎夜の部で、十代目幸四郎 × 新染五郎の『連獅子』(河竹黙阿弥作)が上演されています。20日、歌舞伎座では初となる夢の親子競演を観て参りました。去年、京都南座の襲名披露興行でお披露目されたのだそうですが、歌舞伎座で早くも…
一昨日は新橋演舞場で観劇、演目はスーパー歌舞伎ll「新版 オグリ」(10/6~11/25)でした。先代市川猿之助(現:二代目猿翁)が梅原猛と組んで手掛けた「オグリ」が、28年ぶりに新解釈で蘇りました。この日の小栗判官(おぐりはんがん)は、四代目市川猿之助(…
羽田空港から石垣空港へ飛ぶ早朝便に搭乗しようと早朝起床したその日未明に、まさか沖縄のシンボル首里城の焼失のニュースを知ることになろうとは思いも寄りませんでした! 帰路、首里城に立ち寄るはずでしたが、断念することになりました。八重山諸島を含む…
2019年は中島敦生誕110年。明治42(1909)年生まれの作家といえば、早逝した中島敦(1909-1942)や太宰治に加え、松本清張、大岡昇平、埴谷雄高と錚々たる顔ぶれが頭に浮かびます。生誕から100年以上経つというのに、中島敦の『山月記』や太宰治の『走れメロ…
先週末、国連大学(UNU)の中庭で年2回開催されているという青山パン祭に足を運びました。クリスマスシーズンを控えて、個性豊かなシュトレンが店先に並んでいるに違いないと思ってのことです。今年は11/16-17の2日間にわたって開催され、80店舗が出店するのだ…
週末はオリーブの樹を求めて近所の緑化センターへ。玄関先のシンボルツリー、ミモザ(銀葉アカシア)の背が高くなりすぎたせいか、度重なる台風の影響で傾いてしまい、家内が伐採を決断。代わりに常緑樹オリーブを植えることになったからです。8年間、シンボル…
ドレスナー在住のSさんが現地から直送してくれたシュトレンのメーカーは、ドイツ最大のシュトレンメーカーQuendt(クヴェント)でした。2010年に商標登録されたというDresdner Christstollenは、仏ワインのように、厳しい品質規定に従って製造されています。…
2年前、ドレスデンからやってきたドイツ人男性Sさんをボランティアでジブリ美術館にお連れしたところ、後日、大きなシュトレン(「坑道」という意味のドイツ語発音に従いました)が本国から届きました。粉砂糖がたっぷりまぶしてあっていかにも甘そうなお菓…
吉永小百合X天海祐希主演の映画『最高の人生の見つけ方』が上映中・・・どこかで聞いたようなタイトルだと思ったら、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演の同名映画(2007年)のリメイクでした。ネット上では低予算も手伝ってハリウッド版の味わ…
2019年11月9日、夕刻から開催された天皇陛下即位を祝う「国民祭典」祝賀式典の最後に、伊吹文明・奉祝国会議員連盟会長による万歳三唱があり、参加者の唱和が続きました。天皇皇后両陛下が退出されるまで幾度となく繰り返された万歳三唱。この異様な光景を見…
7月19日の封切り直後に観た新海誠監督(1973年生まれ)の『天気の子』、客足は依然好調で、興行収入は130億円を突破したそうです。日本映画史上、興行収入が100億円を超えた作品はわずかに10作のみ。大ヒットした『君の名は。』から3年、異常気象という身近…
石垣島から西表島までフェリーで約40分。仲間川マングローブクルーズのチケットを大原港(おはらこう)のショップじゅごんで購入すれば、すぐにマングローブ探検に出発できます。石垣〜大原港往復乗船券とクルーズ(所要時間70〜80分)がセットになったツアーチ…
石垣港から竹富島までフェリーで10分。天気さえ良ければ埠頭から竹富島を望めます。石垣港離島ターミナルにはユーグレナという冠がついています。2018年4月から5年間、ミドリムシ培養を手掛ける株式会社ユーグレナがネーミングライツを取得したからです。タ…
石垣島は八重山諸島のアクセス拠点。八重山諸島とは、12の有人島に加え、尖閣諸島を含む無人島も含めた島嶼群のことです。面積の大きさでは、沖縄本島に次いで西表島、石垣島と続きます。人口となると、145万人の沖縄に対し、石垣市が4.9万人、西表島(竹富町…
国内線に搭乗するのは2年半ぶりでしょうか。九州以南か北海道以外は、車か新幹線で用が足りてしまいますからね。今回、1ヶ月の救命救急研修を終えたばかりの研修医の次男と石垣島で合流するために、2日間オフにしました。最近は、トランプ大統領の不規則発言…
原題は”The Climb”、日本版副題はエヴェレスト大量遭難の真実。1996年5月10日、8名の登山家の命を奪ったエヴェレスト史上最悪の遭難事故の真相に迫ったノンフィクションです。20年以上前に読んだ記憶はあるのですが、残念ながら、今や本書は絶版。映画「エヴ…
スマホがラジオ代わりになってどれくらい経ったのでしょうか。今ではかなりの数のアプリが存在するようですが、何と言っても、お気に入りNo.1は「NHKラジオ らじる☆らじる」。特に、は重宝しています。放送は水〜金の3回、各15分で土曜にまとめて3回聴くこと…
盗人を主人公に据えた「白浪物」というジャンルを確立させた河竹黙阿弥の代表作のひとつが『三人吉三巴白波』。歌舞伎座では平成16年以来となる15年ぶりの通し狂言の上演だそうです。初演は1860(万延元)年に遡り、短く「三人吉三」、「三人吉三廓初買(さ…