祝:松竹歌舞伎会ゴールド会員に昇格!~これで十三代目市川團十郎襲名披露公演が俄然楽しみになってきました~

令和元年(2019年)の幕開けは新橋演舞場の初春歌舞伎公演昼の部からでした。当日1月14日の開演30分前くらい前でしょうか、開場を待っていると会場スタッフから瓦版が配られ、2020年に海老蔵さんと勸玄君が、それぞれ13代目市川團十郎と八代目市川新之助を襲名することを知りました。2番目の演目「極付幡隨長兵衛」は親子揃っての舞台でしたから、会場は襲名披露を寿ぐ温かい空気に包まれました。

年会費3300円(税込)を支払って松竹歌舞伎会の会員になれば、一般前売りより2日早くチケットを先行予約できるようになります。これで歌舞伎座のチケットが容易に入手できると軽々に考えてはなりません。というのは、会員にはさらにランクがあってポイント数に応じて予約開始日が異なるからです。ちなみに2020年1月に歌舞伎座で開催される「寿 初春大歌舞伎」の場合、予約開始日(10:00から)は次のようなスケジュールになります。

12月8日 ~ ゴールド会員(28 ポイント以上)

12月9日 ~ 特別会員 (14~27 ポイント以上)

12月10日 ~ 松竹歌舞伎会会員 (13 ポイント以下)

会員になっても、初年度は松竹歌舞伎会会員という名の一般会員に過ぎません。海老蔵さんをはじめ人気役者が登場する舞台のチケットは、上位会員が先行して入手しますから、一般会員が12/10にいわゆるトチリ席や桟敷席を確保することはほぼ不可能です。まして、来年5月から7月まで3ヵ月間にわたって行われる襲名披露公演となれば、チケット争奪戦が熾烈を極めるのは必至です。

松竹主催の舞台を1回観ると、1ポイントが付与されます。月刊誌「ほうおう」でランクアップポイントが付与される公演かどうかを確認して、足繁く歌舞伎座新橋演舞場へ通うと、翌年ランクアップが叶います。とは言っても、友人の分を買ってあげても、同一公演であれば1ポイントしか付与されません。興行主の松竹としては、人気演目だけではなくそれ以外の舞台も満遍なく満席にしたいという思いからなのでしょう。

特別会員にランクアップするのはさほど大変ではありませんが、ゴールド会員ともなると年間28公演ですから計画的な観劇がマストです。自力で28ポイントをゲットするのには相当な時間的ゆとりと経済力が必要になります。幸い、我が家では家内も動員、協力して2020年度ゴールド会員資格を手に入れました。ゴールド会員の歌舞伎ファンはどのように毎年資格を維持しているのか、下世話な意味で興味が尽きません。