2022-01-01から1年間の記事一覧

大波乱の2022年株式市場を振り返る~急激な世界的金利上昇に冷え込む株式市場~

12月30日の日経平均株価終値は26,094.50円、昨年末と比べると、-9.37%の下落になりました。7月8日に安倍元首相が凶弾に斃れ、異例の再登板でアベノミクスを牽引してきた黒田日銀総裁は2023/4/8に任期満了の予定です。任期満了まで大人していてくれれば、穏…

英詩 ”Bloom where God has planted you."(『置かれた場所で咲きなさい』)

就職後、早々に会社を辞める若い人が増えています。最近、身の回りでも頻繁にこうした話を耳にするようになりました。知人の息子は30代で3社目。同級生の息子(30代半ば)は、大手広告代理店を皮切りに2度転職し、最近、起業したばかりだそうです。ふたりとも…

サントリーホールの冬の風物詩|BCJの「聖夜のメサイア」(2022)

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、2001年以降毎年、サントリーホールでクリスマスコンサートを開催し今年で22回を数えます。自身、聖夜にサントリーホールに足を運ぶのは3回目になります。今年は3年ぶりに客演が復活。客席の9割方は埋まっていて16:00…

クリスマス映画のマイベスト|フランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』

クリスマスが近づくと決まってテレビ放送される映画があります。今夜の金曜ロードショーは案の定『ホーム・アローン2』。この時期、子どものいる家庭には笑って泣ける『ホーム・アローン』や『ホーム・アローン2』がうってつけなのでしょう。最近はめったに…

ブルゴーニュの村名ワイン~「ニュイ サン ジョルジュ[2018] ダヴィド・デュバン」〜

行動制限が撤廃されたお蔭で、巷にコロナ禍前の賑わいが戻っています。12月に入って忘年会や会食が続きジム通いをさぼりっ放し。クリスマスが済んだら大晦日までワークアウトに精を出して何とか帳尻を合わせたいと思っています。この時期、同世代の友人は決…

クリスマスシーズンのホテル椿山荘東京ステイ

「都民割」と「全国旅行支援」を利用して都心ホテルで過ごすウィークエンドもいよいよ最終ステージ。先週末、≪アフタヌーンティー・朝食付き≫プランでホテル椿山荘東京に宿泊しました。過去3年、行動制限にマスク着用とコロナ禍に散々振り回されてきましたが…

恐るべき9歳・八代目新之助の『毛抜』

2ヶ月目を迎えた十三代目團十郎白猿襲名披露。今月は八代目新之助が史上最年少の9歳で歌舞伎18番『毛抜』に挑んでいます。新之助丈が勤める粂寺弾正は、文屋豊秀方からお家騒動の禍中にある小野家に遣わされた使者にして、小野家を乗っ取ろうと企む家老八剣…

青森県の日本百名山2座に登る|紅葉と雪景色の八甲田山篇

弘前市街から八甲田山の登山口のある酸ヶ湯温泉までクルマで約1時間半の道程。急遽決めた今回の山行スケジュールに、かなり前から手配してあった「酸ヶ湯温泉旅館」が上手く嵌って、紅葉シーズン真っ盛りの八甲田山登山・・・となる筈でした。理由はのちほど…

新刊『ファーストペンギン』を読んで~成功の鍵は<三方よし>~

日本テレビで放送された水曜ドラマ『ファーストペンギン』は、衰退著しいと囁かれる一次産業のひとつ「漁業」にフォーカスした異色の作品です。タイトルの「ファーストペンギン」とは、群れのなかにあって、天敵のアザラシやシャチが潜む大海に最初に飛び込…

カタールW杯|8強対決ブラジルvsクロアチア戦はクロアチアが制す

日本時間12月10日0時キックオフ。魂が震えるような痺れる試合でした。ベスト8をかけた決勝T初戦、先制した日本に追いつきPK戦で圧倒したクロアチアが、またしても延長戦において劇的なカウンター攻撃で追いつきました。流れは明らかにクロアチア、得意のPK戦…

青森県の日本百名山2座に登る|岩木山篇

10月中旬、急遽、2泊3日の慌ただしい行程で青森県の日本百名山2座に登ることになりました。期間限定で発売された<鉄道開業150年記念JR東日本パス>を利用すると35%近くも運賃を節約できることが分かったからです。一般論としては、現地・登山口までの移動…

カタールW杯と日本人の現地観戦

グループステージ3戦目で日本代表が強豪スペインを2-1の逆転勝利で下し決勝トーナメントに駒を進めました。ドイツ戦の再現かと思わせる後半の猛チャージは、正直、驚きの連続でした。VAR判定にもつれ込んだ三笘の折り返しは語り継がれる名アシストになるこ…

カタール・サッカーW杯・グループステージに《一喜一憂》

日本が初戦でドイツを2-1の逆転勝利で下した翌日、スポーツ紙はもとより全国紙の一面にも「ドーハの歓喜」の五文字が躍りました。中東で訪れたことのある都市はUAEのドバイだけです。コロナ禍さえ長引いていなければ、現地ドーハで間違いなく観戦していたは…

栗にまつわるミニレクチャー~ネットに入った「栗」の品種は?~

今年秋、日本有数の栗の産地・笠間市を2度訪れました。自宅から距離にして140km、クルマで2時間。都内からのアクセスは悪くないので、収穫の秋の週末ともなれば大勢の観光客で賑わいます。2019年9月にオープンした<道の駅かさま>には栗専門のカフェやショ…

十三代目市川團十郎白猿襲名披露11月「昼の部」の寸評~圧巻の「祝幕」は村上隆作~

11月7日から十三代目市川團十郎白猿披露十一月吉例顔見世大歌舞伎が始まりました。大安吉日の19日(土)に「昼の部」を観劇したばかりですが、今週は「夜の部」を鑑賞します。歌舞伎界の祝祭・成田屋さんの襲名披露公演は演目を変えて十二月も行われます。3…

「ロストフの14秒」の教訓

今夜、2022年カタール・サッカーW杯の初戦・日本vsドイツ戦が行われます。サッカーファンも俄かファンもテレビの前に釘付けでしょう。Jリーグには無関心な「にわか」の自分も今か今かとテレビ観戦を待ちわびているところです。日本が戦う1次リーグE組には、…

2022年秋の新企画|和栗やの絶品アフタヌーンティー「和栗づくし三段重」を賞味する

東京・代々木八幡にある「Mont Blanc STYLE」(2018年5月オープン)が会員制になって以来、年に数回、名物「モンブランデセル」目当てにお店を訪れることにしています。会員制といっても営業日は週にたった3日ですから、甘くて芳醇な香りが楽しめる「人丸」…

LaQuaのロウリュ&アウフグース全解説

「ただいま東京プラス」の恩恵に浴して、先週末もLaQua+ホテルライフでした。この日の夜、東京ドームでのコンサートが開催されるとあって、東京ドームホテルのエントランスはチェックイン前の宿泊者でごった返していました。待ち時間は2時間前後、それでも…

「ただいま東京プラス」の我流活用策|"Spa LaQua"入館引換券付ステイプラン一択

今年10月11日より実施されることになった「全国旅行支援」の枠組みがすんなりと頭に入らなかったのは、2年前に刷り込まれた「Go To トラベル」事業のせいです。当時は、宿泊代金や日帰り旅行代金の50%相当(宿泊は上限2万円)を国が支援するという実に太っ…

「ブックスマート」 vs 「ストリートスマート」

さる10月22日に開催された教育フォーラム「朝日教育会議2022」(成蹊大学X朝日新聞共催)の基調講演録を紙面で読んで、思わず膝を打ってしまいました。フォーラムのテーマは「地球規模の思考力を育む~サステナビリティを推進するグローバル人材の育成」とあ…

ルーデュモンのボージョレ・ヌーヴォー(2022年)

コロナ禍のせいでこの2年、ボージョレ・ヌーヴォー解禁日(11月の第3木曜日)のお祭り騒ぎはすっかり鳴りを潜めてしまいました。行動規制も解除された今年は、ちょっと贅沢なボージョレ・ヌーヴォーを注文してあります。造り手は、ブルゴーニュの神様アンリ…

EVは重たすぎないか?~EVは本当に地球温暖化対策の切り札なのか?~

メルセデス・ディラーのベテラン担当者Oさんと定期的にクルマ談義をすることにしています。1年以上続く世界的な車載半導体不足でショールームへ新車を見に行く機会が激減しているので、つい先日、近場の焼鳥屋さんへOさんを誘って一杯やったところです。話題…

中国共産党・党大会閉幕〜習近平はなぜ第2の毛沢東をめざすのか?〜

5年に一度開催される中国共産党の党大会が10月22日に閉幕しました。注目すべきは、トップ7を構成する最高指導部すなわち政治局常務委員会7名とこれに続くトップ25すなわち中央政治局25名の構成がどう変化したかです。驚いたのは、序列第2位の李克強(リー・ク…

キムタクの威光いまだ衰えず~「ぎふ信長まつり」の主人公は英傑信長ではなくキムタクだった~

10月6日、岐阜市内で開催された第66回「ぎふ信長まつり」に約46万人が来場したと大きな話題になっています。翌朝の全国紙がこぞって騎馬武者姿のキムタクをカラー写真付きで紹介しています。他界して久しい両親のふるさと岐阜は、自身にとっても中・高時代の…

岸田劉生作《切通之写生》@東京国立近代美術館

戦争画と共に「MOMATコレクション」で見ておきたかった作品のひとつが岸田劉生作《切通之写生》(1915・重要文化財)でした。美術の教科書や画集で幾度も目にしたことのある岸田劉生の代表作《切通之写生》の実物を目にするのは今回が初めてです。第一印象は…

2022年「文化の日」の過ごし方~東京国立近代美術館から神田神保町へ~

東京に暮らすようになって四半世紀以上になります。とりわけその有難味を実感するのが秋です。「食欲の秋」や「スポーツの秋」は全国津々浦々で楽しめますが、「芸術の秋」となるとファーストクラスの美術館が集中する東京は桁違いの魅力に溢れています。独…

特別な一日~十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念歌舞伎座特別公演~

歌舞伎座において、11月7日からいよいよ十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演がスタートします。勸玄君は八代目新之助を襲名し、歌舞伎十八番の内『外郎売』で新之助としての初舞台を勤めます。大名跡<市川團十郎>の復活は、十二代目團十郎さんが2013年に亡…

「対馬丸事件」の語り部・糸数裕子さん死す

今月5日、「対馬丸事件」の引率教師のひとりだった糸数裕子(いとかずみつこ)さんが亡くなったことを新聞紙面で知りました。糸数さんは、生還された引率教師5人の最後の生存者だったそうです。此処数年、沖縄戦の戦跡を訪ね乍ら「対馬丸記念館」へ足を向け…

ヤナギランの丘を訪ねて

10月上旬、数年ぶりに1泊2日の日程で尾瀬ヶ原から尾瀬沼へトレッキングしました。湿原植物の宝庫・尾瀬の最大の魅力は、春のミズバショウに始まり、初夏のワタスゲやレンゲツツジ、夏のニッコウキスゲ、秋の草紅葉とテンポの早い季節の移ろいのなかに豊かな…

尾瀬ヶ原のスマホ事情~困ったときは山小屋の携帯衛星電話を頼ろう~

10月初旬、友人ふたりを伴って晩秋の尾瀬を訪れました。初めて尾瀬を訪れるというふたりには、尾瀬ヶ原だけではなく尾瀬沼まで足を延ばして欲しいと思い、見晴にある弥四郎小屋を手配しました。鳩待峠から入山し東西約6km・南北3kmの尾瀬ヶ原を歩いて往復す…