音楽

サントリーホールP席で聴くグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」

一昨夕、サントリーホールで開催された冠コンサートに足を運びました。題して「大和証券グループ presents 辻󠄀井伸行プレミアム・コンサート」。同ホールで辻󠄀井さんの演奏を聴くのは、これが2度目になります。スポンサーからの招待チケットですから、贅沢を…

第34回出光音楽賞受賞者ガラコンサートの夕べ 〜21歳にして巨匠の風格、北村陽さんの超絶技巧〜

週央、昭和女子大学人見記念講堂で開催された「出光音楽賞受賞者ガラコンサート」に足を運びました。人見記念講堂といえば、1986年のサントリーホール開館まで、上野の東京文化会館と並び都内屈指の音響を誇る音楽の殿堂として知られた存在です。今回は、テ…

伝統に刻まれた新たな一頁 ~ヤニック・ネゼ=セガンのウィーンフィル2026年ニューイヤー・コンサート

“Die Wiener Philharmoniker und ich wünschen Ihnen: Prosit Neujahr!” ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と私は、皆様の幸せな新年を願っています。新年、あけましておめでとうございます!ウィーン・フィルが奏でる気品あふれるメロディと共に、指揮者…

7月6日は「ピアノの日」

ピアノが初めて日本に持ち込まれた日に因んで、7月6日が「ピアノの日」(注)とされています。日本にピアノを持ち込んだのはドイツ人の医師シーボルトです。1823年のことです。「鳴滝塾」を開いたシーボルトは、西洋医学だけでなく西洋文化の一端を塾生に伝…

佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団 X 反田恭平 

トーンキュンストラー管弦楽団は、110年超の歴史を誇るオーストリアの名門オーケストラです。佐渡裕さんは、2015年に同管弦楽団の音楽監督に就任され、爾来、音楽の都ウィーンを拠点に活動されてきました。今年6月に任期満了で退任されることになっています…

青春を重ねて視聴した「クリスマスの約束」総集編

昨年末、24年の歴史に幕を下ろした「クリスマスの約束」の総集編を年明けようやく録画視聴しました。番組のホスト兼プロデューサーは、シンガーソングライターの小田和正さん。多感な青春時代、澄み切った青空のような透明感のあるボイスに魅了され、オフコ…

ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2025 | マエストロは7回目のリッカルド・ムーティ

クラシックファンにとって、元日の風物詩といえば、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートです。音楽の都ウィーンから世界90以上の国と地域にライブ中継されるクラシック界屈指の祭典です。毎年、テレビで観ているだけで心が浮き立つ華やかな舞台です。…

竹内まりやさんの素敵な歳の重ね方

ときどき、NHKの音楽番組「The Covers」を視聴します。お気に入りのアーティストが取り上げられるときは、必ず録画するようにしています。10周年を迎えた長寿番組の主役は、アーティスト本人というよりも、そのアーティストの曲に強い影響を受けた別のアーテ…

『映像の世紀 バタフライエフェクト』|「奇妙な果実 怒りと悲しみのバトン」で知るビリー・ホリデーの生涯

『映像の世紀 バタフライエフェクト』は、世界中で収集・保存された映像記録を基に、激動の20世紀を振り返るNHKの情報番組です。NHKの番組紹介には、<20世紀は人類が初めて歴史を「動く映像」として見ることができた最初の世紀です>とあります。正史と称し…

佐渡裕指揮・新日本フィル X 角野隼斗|天は二物も三物も与え給う

一昨日、大和証券G主催の特別演奏会に招かれてサントリーホールを訪れました。クラシック好きを担当者にアピールしてあることもあって、有り難いことに、冠コンサートを数多く主催する大和証券さんからよくコンサートの招待券を頂戴します。 開演前のサント…

イル・ヴォ―ロ ジャパンツアー2024年@東京国際フォーラム 

目一杯スケジュールを詰め込んだ2024年GWは、イル・ヴォ―ロの来日公演(4回目の来日)でスタートしました。会場は東京国際フォーラムAホール。2階席から見渡した限りほぼ満席、5012席もある巨大ホールを観客で埋め尽くす人気ぶりには、たじろぐばかりです。…

小澤征爾さんの自伝的エッセイ『ボクの音楽武者修行』の思い出

2月6日、世界的マエストロ・小澤征爾さんが88歳で他界されました。マエストロを偲んで、3連休の日曜日、マエストロが30年近く音楽監督を務めたボストン交響楽団の演奏でマーラーのシンフォニー1番《巨人》(1987年録音・PHILIPS・2013年)を聴いているところ…

BCJ受難節コンサート2023・『マタイ受難曲』(BWV244)

イエス・キリストの降誕祭=クリスマスに比べると、日本における復活祭=イースターの認知度はかなり低いのではないでしょうか。欧米ではイースターの方が遥かに重要視されています。クリスマスと違って、イースターは移動祝祭日です。イースターの2日前の聖…

フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンの「ワルチング・マチルダ」

ひと口に音楽と云ってもジャンルが広すぎて、人それぞれ好みは岐れるのではないでしょうか。好きなジャンルを問われたら、躊躇なくクラシックとジャズと答えることにしています。一般に敷居が高いと思われているのか、他の音楽ジャンルに比べると、クラシッ…

ピアニスト・辻井伸行さん|圧巻のアンコールはカプースチン《8つの演奏会用エチュード》から

数日前、初めてピアニスト辻井伸行さん(正式には1点しんにょうです)の生演奏を聴く機会がありました。会場はサントリーホール・大ホール。辻井さんは、2009年6月にアメリカの国民的ピアニスト・ヴァン・クライバーンの名を冠したヴァン・クライバーン国際…

DVD・CDの運命 

朝日新聞夕刊に連載中のエッセイ<三谷幸喜のありふれた生活 1119>を読んで頻りに頷いてしまいました。三谷さんが大学生になった頃、ビデオが普及し始め、バイト代をはたいて最初に買ったのは『大脱走』のソフトだったそうです。当時、2万円近くしたとあり…

東京カテドラル大聖堂|パイプオルガンならここで聴きたい!

モーツァルトはパイプオルガンを「楽器の王様」と呼んで、自身もその演奏に親しんだと云います。モーツァルトの故郷ザルツブルグの大聖堂にはモーツァルトが弾いた欧州最大級のパイプオルガン(写真下)が残されています。彼はここで洗礼を受け後にオルガン…

サントリーホールの冬の風物詩|BCJの「聖夜のメサイア」(2022)

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、2001年以降毎年、サントリーホールでクリスマスコンサートを開催し今年で22回を数えます。自身、聖夜にサントリーホールに足を運ぶのは3回目になります。今年は3年ぶりに客演が復活。客席の9割方は埋まっていて16:00…

仲道郁代さんのピアノリサイタル@八ヶ岳高原音楽堂

先週の10月14日、仲道郁代さんのピアノリサイタルが催される八ヶ岳高原音楽堂(長野県南佐久郡南牧村大字海の口)を訪れました。会場はその名のとおり、八ヶ岳の山懐に抱かれた高原にあって、美しいカラマツ並木が出迎えてくれます。11月にかけて「八ヶ岳イ…

佐渡裕指揮・新日本フィル X 反田恭平・ベートーヴェンピアノ協奏曲第7番《皇帝》

創立120周年を迎えた大和証券さんからコンサートの招待状を頂戴しました。これがとんでもないプラチナチケットで、思わずほくそ笑んでしまいました。招かれた記念特別公演@東京オペラシティ(タケミツホール)は、佐渡裕指揮・新日本フィルと反田恭平さんの…

聖土曜日に聴くBCJの『マタイ受難曲』(BWV244)

キリスト教徒にとってクリスマスより大切な日、それは聖金曜日から始まる3日間です。2022年の聖金曜日は4月16日(月齢で毎年変動します)。イエス・キリストが十字架に架けられたとされる聖金曜日は、米国をはじめヨーロッパの多くの国で祝日になっています…

3年ぶりのサントリーホール「オープンハウス」

春恒例のサントリーホール1日開放イベント「オープンハウス」(有観客)が3年ぶりに開催されました。去年はオンラインイベント「デジタルオープンハウス」でしたので、多くのクラシックファンがこの日を待ちわびていたことでしょう。小ホールではお子様向け…

心に訴えるバラード『青い影』がロックバンドの代表曲だったとは!

昨日、全国紙の訃報欄で『青い影』の共同作曲者ゲイリー・ブルッカー氏が亡くなったことを知りました(享年76)。記事を読んで少し狼狽えてしまいました。というのも、『青い影』(1967年)の作曲者ブルッカー氏がイングランド出身のロックバンド、プロコル…

中古レコード・CD専門店「パレード」の魅力再発見

以前住んでいた賃貸マンションの近くに、中古レコード専門店「パレード」(所在地:三鷹市下連雀3-33-17)がありました。三連休の中日、ワンタン麺が評判の路面店で軽い夕食を済ませ、その足で「パレード」に向かいました。転居してから20年余り経つので、記…

2022年の聴き初めは『ゴルトベルク変奏曲』

『ゴルトベルク変奏曲』(BWV988)の演奏をライフワークにされているピアニスト高橋望さんのリサイタルに通い始めて今年で3年目。昨年の東京オペラシティ・リサイタルホールから会場を浜離宮朝日ホールに移して、1月22日(土)にリサイタルが開催されました。…

「ティアーズ・イン・ヘヴン」に誘われて観たドラマ『優しい音楽』

ギターの神様エリック・クラプトンの名曲「ティアーズ・イン・ヘヴン」がサブタイトルになったTVドラマ『優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国の君へ』(2022年1月7日・テレビ東京放映)を観て、涙腺が緩んでしまいました。脚本家岡田惠和さんのオリジ…

村治佳織ギター・リサイタル2021@サントリーホール

正統派クラシックギタリストでありながら、スクリーンミュージックをはじめエリック・クラプトンやビートルズのナンバーも情感豊かにカバーしてみせる村治佳織さんのCDを普段から愛聴しています。なかでも一番の推奨盤は『ポートレイツ』。休日の朝にこのア…

9月4日は<クラシック音楽の日>~器楽曲部門TOP3はバッハで異議なし~

9月4日が<クラシック音楽の日>だったとは・・・当日朝刊の広告特集で初めて知りました。ちょっと強引な語呂合わせではありますが、こんな記念日もあっていいでしょう。朝刊一面に、ユニバーサルミュージックの新企画『クラシック百貨店』がクラシック音楽…

マエストロ鈴木雅明氏が語る「マタイ受難曲」(21-6-20)

先月20日、「マタイ受難曲を語る」と題した出版記念講演を聴こうと朝日カルチャーセンター新宿教室へ足を運びました。オンライン受講も可能でしたが、肉声を聞きたくて最後の一席に滑り込みました。勉強熱心な高齢者が目立つカルチャーセンターはどちらかと…

再聴「フライト・トゥ・デンマーク」

CDがさっぱり売れないのだそうです。CD不況は世界的現象で、欧米では楽曲の売上の殆どはストリーミングやダウンロードになっています。近いうちに車を買い替えるつもりですが、目ぼしい車種にはもはやCDチェンジャーは搭載されていないのです・・・お芝居を…