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舞台

38年ぶりの仁左衛門&玉三郎の「東海道四谷怪談」を観て~2021年九月大歌舞伎第三部~

例年なら、9月の歌舞伎座公演は初代中村吉右衛門さんの俳号に因んだ「秀山祭」(2006年~)となるはずでした。ところが、昨年来、コロナ禍が継続している上、3月に救急搬送された当代吉右衛門さんは現在も療養中のため、2021年「九月大歌舞伎」は3部制(昨…

幸田弘子先生追悼朗読会|早稲田奉仕園スコットホールを振り返って

先々月、知人から誘われて<幸田弘子が愛した世界~幸田弘子先生追悼朗読会~>に出席しました。舞台朗読という新分野で芸術選奨文部大臣賞をはじめ輝かしい受賞歴のある朗読家幸田弘子さんの追悼朗読会に出席したのは、『中央線の呪い』など中央線沿線文化…

猿之助に代わって巳之助が熱演『加賀見山再岩藤』(八月花形歌舞伎)

昨年来、観劇もコロナ禍の影響をもろに受けています。忘れもしない去年の8月5日のことです。八月花形歌舞伎第3部「吉野山」(『義経千本桜』四段目口)のチケットを手配してあったので、歌舞伎座に出向いたところ、突然休演のアナウンス。微熱の舞台関係者がい…

絵看板の鳥居清光さん逝く

歌舞伎座正面を挟んで両脇にあるのがおなじみ絵看板です。そこには昼夜の演目ごとに主な登場人物が描かれていて、歌舞伎ファンにとって歌舞伎座入場前にこの絵看板を眺めることは謂わばルーティンなのです。友人知己と観劇する場合は、絵看板前が格好の待ち…

相次ぐ観劇チケット払戻しに涙目~舞台芸術の無観客開催はあり得ない~

3度目となる緊急事態宣言発令によって、手元にある観劇プラチナチケット2枚が紙屑になってしまいました。東京都が4月23日に発表した「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置について」には、「無観客開催」を要請する施設に「劇…

猿翁十種の内『小鍛冶』(2021年四月大歌舞伎)~初役に挑んだ猿之助X中車~

四月大歌舞伎第一部の演目は『小鍛冶』と『勧進帳(歌舞伎十八番のうち)』でした。『勧進帳』は言わずと知れた「歌舞伎十八番」、天保年間に七代目市川團十郎(1791-1859)が市川宗家のお家芸として選定したものです。『勧進帳』は能『安宅』に材を得て作ら…

【2021年三月大歌舞伎】仁左衛門の『熊谷陣屋』

三月大歌舞伎第二部を鑑賞、3年ぶりの『熊谷陣屋』でした。前回は2018年2月の高麗屋三代同時襲名興行の折、熊谷次郎直実を十代目幸四郎が演じました(妻相模は魁春)。今回の直実役は、当代きっての立役十五代目片岡仁左衛門です。幕開け、舞台下手に<一枝…

壽初春大歌舞伎2021は第三部を観劇~『車引』&『らくだ』~

年が改まっても、コロナ禍は収まらないどころか猛威を増すばかり。1/7の緊急事態宣言再発出でヒヤリとさせられましたが、第三部は急遽25分繰り上げて18:20に開演、胸をなで下ろしました。第三部の演目は次のとおりです。●菅原伝授手習鑑『車引』●眠駱駝物語…

もうしばらく海老蔵のままでいい!

三連休の最終日、日テレが毎年1月に放映する『市川海老蔵に、ござりまする2021』をタイムシフト視聴。長引くコロナ禍で「歌舞伎役者を辞めよう」と思うことさえあったと海老蔵さんは呟きます。そして、自らの十三代目市川團十郎白猿襲名の延期よりも、「勸玄…

初春海老蔵歌舞伎と初「にらみ」

新橋演舞場前で不意に「歌舞伎座かわら版」が配られ、2020年の海老蔵丈と勸玄君の襲名披露を知ったのは一昨年の1月14日のことでした。コロナ禍さえなければ、去年の5月から3ヶ月にわたって十三代目市川團十郎白猿襲名公演並びに八代目市川新之助初舞台が披露…

実に9ヵ月ぶりのコロナ禍の歌舞伎座:『蜘蛛の絲宿直噺』

2020年は歌舞伎界における世紀のイベント「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」公演が5月から3ヵ月にわたって開催されるはずでした。あろうことか、政府の緊急事態宣言を受け、すべての公演は中止となってしまいました(4/7発表)。外国人観光客が大勢来日する…

5ヶ月ぶりの歌舞伎座でまさかの休演~8月5日第3部「吉野山」~

8月5日の昨日、歌舞伎座正面左手の絵看板の背後で待ち合わせていた知人ふたりと合流、いざ入場と思いきや、突然第3部『義経千本桜(吉野山)』が休演だと知らされました。半信半疑の思いで掲示板に目を遣ると、舞台関係者に体調不良者が確認されたため、やむ…

<半沢直樹>続編に有名歌舞伎役者4人が集結~「澤瀉屋」のふたりの競演!狂演!?が見もの~

堺雅人主演ドラマ<半沢直樹>が7年ぶりに戻ってきました。初回視聴率22%とはさすがです!原作(『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』)を読んでいるのであらすじは凡そ見当がつきますが、香川照之さん演じる大和田常務が退任かと思いきや平取として役…

歌舞伎座再開が待ち遠しい〜休演中も歌舞伎から付かず離れず〜

松竹歌舞伎会会員に毎月届く会報誌「ほうおう」7月号にも公演内容の記載がありません。 新型コロナウイルス感染防止拡大のため、公演すべてが中止になっているからです。会報誌が普段より薄っぺらくて寂しいかぎりです。本来であれば、歌舞伎界挙げての世紀…

観劇に最適な双眼鏡はニコン「遊」4X10Dで決まりです!

<双眼鏡市場 目を見張る成長>という新聞記事(2019年12月6日付け朝日新聞夕刊)に目が留まりました。かつては無風状態だった双眼鏡市場が近年活況を呈し、「防振双眼鏡」の販売台数が5年前の2~3倍に伸びたモデルがあるというのです。購買層は女性が中心で…

祝:松竹歌舞伎会ゴールド会員に昇格!~これで十三代目市川團十郎襲名披露公演が俄然楽しみになってきました~

令和元年(2019年)の幕開けは新橋演舞場の初春歌舞伎公演昼の部からでした。当日1月14日の開演30分前くらい前でしょうか、開場を待っていると会場スタッフから瓦版が配られ、2020年に海老蔵さんと勸玄君が、それぞれ13代目市川團十郎と八代目市川新之助を襲…

親子が演じる『連獅子』に勝るものなし〜十代目幸四郎 × 新染五郎〜

2019年11月吉例顔見世大歌舞伎夜の部で、十代目幸四郎 × 新染五郎の『連獅子』(河竹黙阿弥作)が上演されています。20日、歌舞伎座では初となる夢の親子競演を観て参りました。去年、京都南座の襲名披露興行でお披露目されたのだそうですが、歌舞伎座で早くも…

「判官贔屓」とスーパー歌舞伎II「新版 オグリ」

一昨日は新橋演舞場で観劇、演目はスーパー歌舞伎ll「新版 オグリ」(10/6~11/25)でした。先代市川猿之助(現:二代目猿翁)が梅原猛と組んで手掛けた「オグリ」が、28年ぶりに新解釈で蘇りました。この日の小栗判官(おぐりはんがん)は、四代目市川猿之助(…

歌舞伎座ヘ持参すべき最強のお弁当は!?~マイベスト弁当を発表します!~

歌舞伎座や新橋演舞場で観劇をするとき、外でお弁当を買って持参することにしています。歌舞伎座であれば、3階に「お食事処花籠」や「東京吉兆」、2階には「鳳(おおとり)」という具合に幕間に利用できるレストランが併設されていますから、お弁当を持参…

令和元年の秀山祭千穐楽(夜の部)

9月25日は秀山祭千穐楽夜の部へ。歌舞伎座正面左手に千穐楽の垂れ幕がかかり、開場を待つ観客の表情が普段より華やいで見えました。公演中盤で主宰の吉右衛門さん(75歳)が体調を崩して降板(16日から3日間の休演でした)。ご高齢なので心配しましたが、「…

歌舞伎レビュー:2019年8月納涼歌舞伎「東海道中膝栗毛」

歌舞伎座通いは、ある意味、しんどい部分があります。というのも幕間も含めれば4時間余りの長時間、必ずしも快適とは言い難い座席に座って鑑賞しなくてはならないからです。知らない演目だったりすると、あらかじめ筋書きを読み込んで、舞台に集中しなければ…

驚天動地の13役早替り「星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)」

7/22、歌舞伎座夜の部「星合世十三團」を観劇。前週、主演の海老蔵さんが急性咽頭炎に罹り声が出なくなったため、3日間(15/16/18)も公演中止になっていたので(告知は以下)、開演も危ぶんでいましたが、元気な海老蔵さんを見て心底安心しました。ミュージカ…

三谷歌舞伎「月光露針露日本(つきあかりめざすふるさと)」

幕開け、背広姿の松也が花道から登場。怪しげな教授風の役柄で、時代背景を解説しながら、観客を生徒に見立て、満席の客席に返事をさせて笑いを誘います。あっという間に、グイグイと三谷ワールドへ引き込まれます。黒眼鏡をかけた松也の風貌は三谷幸喜を彷…

2019年初春歌舞伎公演はビッグサプライズ!~十三代目團十郎誕生へ~

成人式の今日、清々しい青空の下、JR有楽町駅から歩いて新橋演舞場へ。歌舞伎座の昼の部(開演11:00)と勘違いして、開演より1時間以上前に現地に到着してしまいました。しばらくすると、カメラマンがふたり、慌ただしく自分の前を横切っていきます。続いて、…

2019年度松竹歌舞伎会の特別会員にランクアップ!〜ランクアップに掛かるコスト分析〜

2018年の歌舞伎座は、高麗屋三代同時襲名の華やかな舞台で始まりました。年初から精力的に観劇した甲斐あって、来年(2019年度)は松竹歌舞伎会の特別会員に昇格することになりました。数日前届いたお知らせで特別会員登録を確認できました。一般会員にはこう…

一幕見席で観る「祇園祭礼信仰記 金閣寺」

先週末は、知人が上京、一度歌舞伎が観てみたいというので9:30過ぎから切符売場に並びました。すでに30人ばかりが待機していましたが、一幕見には椅子席が90席ありますから、切符売出の1時間前に歌舞伎座へ足を運んで正解でした。一幕見席のセンター左に席…

吉田鋼太郎のシラノと黒木瞳のロクサーヌ

23日の夜、久しぶりに日生劇場に足を運んで、「シラノ・ド・ベルジュラック」の舞台を観てきました。「ラ・マンチャの男」以来の日生劇場での観劇です。1963年10月、ドイツオペラを杮落しに、今年で55周年。同劇場は建築家村野藤吾の代表作で、客席天井が優…

ガレットリア+コクーン歌舞伎「切られの与三」

今月は4つの舞台を観る羽目になって嬉しい反面、慌ただしすぎて肝心の余韻に浸る暇がありません。日曜日の今日、コクーン歌舞伎の舞台を記録しておかないと、細部は忘却の彼方へということになりかねません。5月16日は珍しく京王井の頭線神泉駅で下車、開演…

2018年團菊祭「雷神不動北山櫻」は歌舞伎十八番の原点!

市川團十郎家の家の芸といえば歌舞伎十八番、うち三演目は「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」から分離独立したもので、歌舞伎十八番に制定したのは七世團十郎です。二幕目<小野春道館の場>では、舞台上手に<歌舞伎十八番の内毛抜の幕>…

高麗屋三代同時襲名:「熊谷陣屋」はいつ観ても泣けます

2ヶ月連続の高麗屋三代同時襲名興行にどっぷりと嵌っています。昨夜は、「熊谷陣屋」、「芝居前」、「仮名手本忠臣蔵」七段目の3演目でした。今月は草間彌生さんデザインの<祝幕>が舞台正面を飾っていました。モダンなデザインながら黒地の背景に草間さん…