日常の些事

「風の散歩道」に見る草刈りの実状

JR三鷹駅南口から萬助橋まで、玉川上水に沿って続く約800mの道路は「風の散歩道」と呼ばれています。新緑の季節を過ぎ、玉川上水の樹々の緑が深まるにつれて、一方通行の車道の北側遊歩道の目地に雑草が繁茂し始めます。「雑草という草はない」とは、牧野富…

上場廃止のスノーピーク vs 非上場を貫くモンベル

本日(2024/7/9)、キャンプ用品製造販売大手のスノーピーク(東証プライム・7816)が上場廃止になりました。東証マザーズ市場(現:グロース市場)に上場したのが2014年12月11日ですから、ほぼ10年で株式市場から撤退した恰好です。上場のタイミングは、ア…

大人も楽しめるスヌーピーミュージアム@南町田グランベリーパーク

六本木にあったスヌーピーミュージアムは、2018年9月に惜しまれつつ閉館しました。わずか2年半の期間限定営業でした。翌2019年12月、新しいスヌーピーミュージアムが町田市と東急による再開発エリア「南町田グランベリーパーク」内に誕生します。スペースは…

国立大学授業料「2割増し」に異議あり

今年3月、文科省の審議会で慶應義塾大学学長の伊藤公平委員が国立大学の授業料を私立大学と同程度の150万円まで引き上げるべきだと提案して以降、俄かに大学授業料引き上げの機運が高まっています。伊藤氏は、「大学教育の質を上げていくためには、公平な競…

史上最多候補者56人が乱立する都知事選~無名候補を「泡沫候補」と呼ぶ勿れ~

人口1400万人超の首都東京のトップを決める選挙に史上最多の56人が立候補しました。有権者数は過去最多の1153万人です。2020年の前回選挙における立候補者数が過去最多の22人ですから、今回の都知事選は乱立・乱戦と言う外ありません。スポーツジムへ通う道…

「ジクアス点眼液3%」供給ストップ

毎日、長時間PCやタブレット端末と向き合うので目薬が手放せません。以前は市販の目薬を使っていたのですが、ある時から眼科医に処方してもらうようにしました。薬剤師さんから「市販の目薬には、長期間保存できるように菌の繁殖を防ぐための防腐剤が入って…

令和のパスポート申請手続き

コロナ禍1年目の2020年6月23日にパスポートが失効したままになっていたので、新しい旅券申請に新宿パスポートセンターに出向きました。都内にはパスポートセンターが4ヶ所(新宿・有楽町・池袋・立川)あります。以前は、職場に近い有楽町パスポートセンター…

いつのまにか姿を消した鯉のぼり

2024年GWの前半は栃木県鹿沼市、後半は新潟県三条市へオートキャンプに出掛けました。延べ1000km以上、クルマで走ったことになります。両市はスノーピークのキャンプフィールドのある場所ですから、高速道路を下りてしまえば、長閑な田園風景が広がります。…

本の再販制度は本当に必要なのか?

「京王パスポートカード会員様限定特別ご優待券」と呼ばれるハガキを受け取るようになって、もう数年が経ちます。毎年12月に送られて来るこのハガキが、今年は3月下旬にも届きました。優待の具体的な内容は、啓文堂書店で1会計1500円(税込)以上の買い上げ…

黄砂襲来~愛車の高圧洗浄はマスト~

ここ数日、原因不明の水下痢(きつかった…)を患い自宅で静養している間に、愛車GLA35が写真(下)のような有り様に。4月17日から18日にかけて西日本から北日本まで広い範囲に黄砂が飛来したからです。都心の空は黄砂で霞んで見えたそうです。車体はポーラー…

「日枝神社」で初お宮詣り

先週末、初孫(ゆうと君)のお宮詣りに日枝神社を訪れました。例年より桜の開花が遅れてくれたお蔭で、桜を愛でながらのお詣りになりました。母子共健やかにこの日を迎えられた上、お天気に恵まれたので、初の野外イベントに臨んだゆうと君は《持ってる》と…

息子夫婦に待望の第一子誕生~退院から「お七夜」~

3月4日、息子夫婦に待望の第一子・男児が生まれました。17時過ぎ、妻と共に御茶ノ水駅から徒歩数分の産院を訪れ、新生児室のガラス越しに初孫と対面しました。紅潮した顔をくしゃくしゃにして泣き出したかと思えば、潮が引くように穏やかな表情をとり戻しま…

白湯(さゆ)の効用

日経新聞夕刊連載コラム「令和なコトバ」(2024/2/19)に〈白湯男子〉が登場。巷で「白湯」が人気を博し、コンビニやスーパーで「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」が累計1500万本のヒットと書かれています。発売元・アサヒ飲料によれば、2022年に新発売され…

2月の振替休日の過ごし方|「TULIP ROSE」とアフタヌーンティー

建国記念日の振替休日の午後、頂き物の洋菓子に「GRAND BOIS CHERI B.O.P.(グラン・ボワ・シェリ)」をマリアージュ。風袋には「ミルクによくあうヴァニラ香るモーリシャス至宝の紅茶」とあります。賞味期限の比較的長いマリアージュフレールの紅茶ストック…

豊洲の新名所「千客万来」開業・ウォーターフロントの景色こそ見もの

高井戸ランプから首都高4号線に入り、霞ヶ関でアウト。虎ノ門ヒルの手前から「築地虎ノ門トンネル」へ入ります。このトンネル、左右に小刻みに折れていて、運転要注意です。環状2号線をさらに東へ進み、晴海運河を跨ぐ豊洲大橋を渡った最初の交差点右手前が…

「メイド・イン・ジャパン」神話の終焉

日経朝刊コラム「大機小機」(2024/2/3)が、相次ぐトヨタグループ企業による不正行為を厳しく指弾しています。日野自動車、ダイハツ、豊田自動織機の3社は、いずれも自動車の根幹であるエンジンの認証試験において不正に手を染めています。自動車は走る兇器…

真冬に咲くピンクのオリエンタルリリー

千両や松に代表されるお正月飾りが姿を消すと、忽ちリビングやダイニングが殺風景になります。例年、我が家では代わりに啓翁桜を活けて彩を添えることにしています。先月末のスポーツジム帰りに、行きつけの花屋さんに立ち寄って、啓翁桜と共にピンクのオリ…

JALと共産党に女性トップ誕生

新年早々の海保機衝突事故で乗客を全員無事脱出させたJAL のトップに女性が就任しました。ジェンダーフリーの今日、決して驚いてはいけない人事ではありますが、ANAと並ぶナショナルフラッグ・キャリアに客室乗務員出身の女性トップと来れば、昭和生まれは否…

履き心地満点のウォーキングシューズ|スケッチャーズの「GO WALK6」

テレビCMが流れるようになって、初めてスケッチャーズの存在を知りました。創業は1992年と比較的新しい会社なのに、ナイキ、ニューバランスに次いで米国第3位の運動靴ブランドなのですね。先月下旬、御殿場プレミアム・アウトレットを訪れた際、スケッチャー…

2024年元旦・深大寺の初詣とおみくじ

例年ならお節料理を頂いてからのんびり初詣に出かけるところですが、今年は8時過ぎに神代植物公園第二駐車場に車を滑り込ませました。午後から次男夫婦が年始回りで来宅するからです。駐車場から深大寺まで徒歩で7-8分。東京屈指の古刹・深大寺は、総延長30k…

思い切って白内障手術

幸いにして、これまで大病に罹ったことがありません。手術も小学校のときに転んで額を2針縫った程度。登山で負傷し整形外科のお世話になったことは数度ありますが、入院せずに済んでいます。 出典:いやま眼科(新宿区)この数年、左目のかすみ具合が進んで…

享年に自分の年齢を重ねて

日経夕刊に連載中のエッセイ「人生後半はじめまして」を拾い読みしています。著者はエッセイストの岸本葉子(1961年生)さん(写真・下)。シングル女性のさりげない視点で、日々の暮しに纏わる発見や気づきを丹念に綴っています。武蔵野市にお住まいで世代…

地球沸騰化時代の冬至|柚子湯に浸かって考えた

地球温暖化の影響で春と冬が短くなって二季になると言われ始めました。7月にグレーレス国連事務総長は、「(温暖化の時代は終わり)地球沸騰化の時代が始まった。」と危機到来を訴えました。象徴的だったのは今年の異常な夏の暑さ。都心の猛暑日は過去最高の…

カジュアルリッチをめざす「波佐見焼」

<波佐見焼 小さな町の奇跡>と題する朝日新聞の連載記事(編集委員:大鹿靖明)に目が止まりました。「波佐見焼(はさみやき)」は、長崎県東彼杵郡波佐見町で製造される陶磁器のことです。記事が伝えるとおり、最初は自分も「波佐見焼」をどう読むのかすら知…

2023年12月10日|マジックアワーの「三鷹跨線橋」渡り納め

先週日曜日の夕方4時過ぎ、自宅から歩いて「三鷹跨線橋」に向かいました。妻にも声を掛けました。「三鷹跨線橋」の正式名称は「三鷹跨線人道橋」と言います。「三鷹跨線橋」の閉鎖が決まり翌日から渡ることが出来なくなるからです。目的地に近づくにつれて人…

晩秋の新宿御苑

数年ぶりに新宿御苑を訪れました。先週末、近くの新宿区立四谷区民ホールで開催される「紅葉と鏡花」の講演会&朗読会に誘われたので、その足で立ち寄ったのです。桜の季節に度々訪れたことはありますが、晩秋は初めてです。講演会場に近い大木戸門から入園…

「落語THE MOVIE」にハマる

あっという間に師走。あれこれと今年を振り返っているところです。2月の「菜の花忌」に東大阪にある司馬遼太郎記念館を訪れた際、空き時間を利用して「天満天神繁昌亭」で久しぶりに落語を聴きました。落語に目覚めたのは中学生の頃です。当時、早大教授で落…

高まる韓国語学習熱~外国語習得の意義について考える~

日経新聞夕刊(10月21日付け)が一面で韓国語学習ブームについて報じています。2021年韓国語能力試験「TOPIK」の受験者数は過去最多の40957人だったそうです。内、9割が女性で20代が53%を占めています。女性ファンの多いK-POPコンテンツが韓国語学習ブームの…

秋の蚊の猛威

今年は9月になっても暑さが一向に収まらず、都心では真夏日(30度以上)が90回に達し、平均気温は全国1万ヶ所で観測史上最高を記録することになりました。「蚊」は夏の季語。句集を紐解けば、秋の「蚊」は短い寿命(2週間〜1ヶ月)が尽きる時季を迎え、息絶え絶…

令和なコトバ「消齢化」の正体

日経新聞夕刊の連載中コラム「令和なコトバ」を愛読しています。10月2日に紹介されたコトバは「消齢化」。名付け親である博報堂生活研究所によれば、語義は「若者らしさや年相応のような年代、年齢にひもづいた生活者の特徴が徐々に薄らいでいき消えていくこ…