令和のパスポート申請手続き

コロナ禍1年目の2020年6月23日にパスポートが失効したままになっていたので、新しい旅券申請に新宿パスポートセンターに出向きました。都内にはパスポートセンターが4ヶ所(新宿・有楽町・池袋・立川)あります。以前は、職場に近い有楽町パスポートセンターで旅券申請をしていたので、新宿パスポートセンターを訪れるのは今回が初めてです。今年8月下旬にエジプトへ旅行に出掛けるので、そろそろ申請のタイミングなのです。夕方17時過ぎに受付けしてパスポート引換書を受領するまで約1時間かかりましたが、思ったより短い時間で済んだ印象です。テキパキ応対する職員さんの態度には好感が持てました。夏休みが近づくにつれ、都心のパスポートセンターはますます混雑するに違いありません。

コロナ禍の間にずいぶんパスポート申請手続きが変わりました。昨年7月から以下の要件を満たせばオンラインでパスポート申請が可能です。

● パスポートの残存有効期間が1年未満となった場合
● 査証欄の余白が見開き3ページ以下になった場合

ほかにも令和4(2022)年の旅券法令改正に伴い、戸籍謄本(戸籍抄本は不可)の提出が義務づけられたり、査証欄の増補が廃止されています。2020年には1992年以来28年ぶりとなる大幅な旅券のデザイン変更がなされています。10年旅券の査証ページには葛飾北斎の「冨嶽三十六景」から24作品があしらわれることになりました。

妻が気を利かせて、あらかじめ申請書フォーマットをダウンロードし、所定事項を記入した上でプリントアウトしておいてくれたので、手間が省けました。渡航先の国名と国コードを自署する際、エジプトの正式名称がエジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)だと気づき、少々狼狽えました。外務省HPで中東諸国の正式名称を一瞥すると、殆どの国に共和国とか国が付されています。シリアはシリア・アラブ共和国アフガニスタンアフガニスタン・イスラム共和国、イランはイラン・イスラム共和国、トルコはトルコ共和国オマーンオマーン国(Sultanate of Oman)、イエメンはイエメン共和国といった按配です。カルロス・ゴーンの逃亡先、ヨルダンだけが中東諸国で唯一ヨルダン(Jordan)のままでした。正しい国名を記銘するのは容易なことではなさそうです。

10年旅券申請に要した費用18150円の内訳は以下のとおりです。パスポートの受け取りは申請から7日後の5月20日でした。日本のパスポートでビザなし渡航できる国は194ヵ国、「世界最強のパスポート」と言われる所以です。人生最後のパスポートになる可能性大ですが、お財布と相談しながら、コロナ禍で中断した分を取り戻そうと思っています。

●戸籍謄本発行手数料:350円(コンビニ)

●写真代:1800円

●印紙代等:16000円(申請した日に購入し引換書に貼付済み)