人物
2月6日、世界的マエストロ・小澤征爾さんが88歳で他界されました。マエストロを偲んで、3連休の日曜日、マエストロが30年近く音楽監督を務めたボストン交響楽団の演奏でマーラーのシンフォニー1番《巨人》(1987年録音・PHILIPS・2013年)を聴いているところ…
先週金曜日(1/5)、朝日新聞デジタルで経済評論家・山崎元さんが亡くなったことを知りました。彼のことを詳しく知らない人でも、彼が残したメッセージを知れば、自ずと山﨑さんの為人を想像できるのではないでしょうか。投資信託はゴミで新NISAはeMAXIS Slim…
イスラエルVSハマスの対立に割って入れない米国。強大な軍事力を背景に世界のリーダーとして君臨した米国のイメージはもはや過去のもの、米国の求心力は衰える一方です。11月29日に100歳で亡くなったヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は大統領を凌ぐ外交…
9月下旬の3連休にスノーピーク本社(三条市)キャンプフィールドで野営。滞在中、空いた時間を使って長岡市にある山本五十六記念館を訪れました。瓦葺きの思ったよりこじんまりとした建物がめざす記念館(写真・下)でした。開館前に駐車場は満車になり、次…
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年目にあたる今年2月24日、ウクライナでバンクシーのグラフィティをモチーフにした切手が発売されました。気がついたときには完売だったので、後日、ebayで見つけて落札しました。売主から届いた封筒(下)には…
NHK大河ドラマ「どうする家康」が佳境を迎えています。松本潤さん演じる家康が関白秀吉に頭を下げたあたりから、本来の大河らしくなってきたように感じています。第42回「天下分け目」で、伏見城留守居役を仰せつかった鳥居元忠(音尾琢真)が壮絶な最期を遂…
イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の大規模衝突から1ヶ月。パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局はガザ地区の死者が1万人を超えたと発表しました。世界で最も有名なストリート・アーティスト、バンクシーは、幾度もパレスチナを訪れています。写真(下)…
最近、日経紙で恵比寿の「ガストロノミー・ジョエル・ロブション(JR)」の総料理長・関谷健一朗さん(43)が料理部門でMOFを獲得したことを知りました。初めての挑戦でMOF獲得は後世に残る偉業と云えます。去る6月20日にソルボンヌ大学でメダルの授与式が挙行…
NHK連続テレビ小説「らんまん」をタイムシフト視聴中です。当たり外れが激しい朝ドラにあって、「らんまん」は日清食品の創業者・安藤百福とその妻をモデルにした「まんぷく」以来の当たり作ではないでしょうか。リアリティにおいて、実在の傑物をモデルにし…
6月19日は太宰治の命日にして生誕日。太宰が山崎富栄と共に玉川上水に身を投げたのは昭和23(1948)年6月13日深夜とされていますから、正確には19日は命日ではなくふたりの亡骸が見つかった日です。6月19日を「桜桃忌」と命名したのは、同郷にして同い年の小…
第81期名人戦七番勝負第5局2日目最終盤、渡辺明名人の持ち時間が40分を切ったあたりから、ABEMA中継をテレビモニターに繋いで観戦しました。素人目にも形勢は圧倒的に藤井聡太六冠に傾いて見えました。角2枚が渡辺名人の玉将(名人戦では双玉仕立て)を脅か…
先月13日、東京高裁が1966年の「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さん(87)について、再審開始を認める決定を下しました。初めて再審決定が出たのは2014年の静岡地裁決定。ところが、4年後の2018年に東京高裁が地裁決定を覆したため、弁護側は特別抗告。20…
大江健三郎さんが逝去されました。過去に一度、大江さんと直にお話しする機会がありました。生前の大江さんの誠実なお人柄を偲ばせる貴重なエピソードなのでご紹介したいと思います。時は1993年11月25日に遡ります。出張先で仕事を終えてJR京都駅から東海道…
22歳のとき、旧陸軍戦車第一連隊の将校だった福田定一さん(のちの司馬遼太郎)は栃木県佐野市で終戦を迎えます。司馬さんは生前、自身の作品を「22歳の自分への手紙」だと述懐しています。焦土と化した敗戦国日本の惨状を前にして、福田青年は「なぜこんな…
2月12日は司馬遼太郎さんの命日<菜の花忌>。この日、午前中に東大阪市の司馬遼太郎記念館(東大阪市)を訪れ、午後から近隣の東大阪市文化創造館で開催された「第26回菜の花忌シンポジウム」に出席しました。最寄駅の近鉄奈良線・八戸ノ里(やえのさと)駅…
5年に一度開催される中国共産党の党大会が10月22日に閉幕しました。注目すべきは、トップ7を構成する最高指導部すなわち政治局常務委員会7名とこれに続くトップ25すなわち中央政治局25名の構成がどう変化したかです。驚いたのは、序列第2位の李克強(リー・ク…
今月5日、「対馬丸事件」の引率教師のひとりだった糸数裕子(いとかずみつこ)さんが亡くなったことを新聞紙面で知りました。糸数さんは、生還された引率教師5人の最後の生存者だったそうです。此処数年、沖縄戦の戦跡を訪ね乍ら「対馬丸記念館」へ足を向け…
日テレの追悼番組「笑点ありがとう 三遊亭円楽師匠」を見て、師匠が遺したこんな言葉に胸を突かれました。<日本人が近頃忘れかけている優しさ、人情、愛情、友情などが落語には詰まっている>最後となった国立演芸場の高座を拝聴すると、晩年の歌丸師匠に重…
テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーが自身のTwitterで引退することを明らかにしました。長きにわたって、他の追随を許さない圧倒的な強さを見せつけてきたのが「ビッグ4」と呼ばれる最年長のフェデラー、ナダル、マレー、ジョコビッチです。なかで…
2018年9月15日、女優の樹木希林さん(享年75)が亡くなりました。存在感のある女優さんで、お年を召されてからの立ち居振る舞いが颯爽としていて、ずっと和服姿の似合う素敵な方だなと思っていました。お亡くなりになる1年前に公開された映画『日日是好日』…
朝日新聞紙上で料理家・栗原はるみさん(75)の連載が始まりました。食いしん坊なので、はるみさんの絶品レシピをときどき参考にさせてもらっています。大好きなパスタソース「カルボナーラ」は、断然、はるみレシピの信奉者です。ベーコンではなくパンチェ…
文春砲に続き週刊新潮が香川照之の高級クラブ(銀座)における乱行を報じたことによって、今後のタレント生命に赤信号が灯り始めました。香川さんをCMに起用するトヨタをはじめとする複数の有力企業は次々と契約を更新しない方針を打ち出し、MCに抜擢された…
文豪・森鷗外は1922(大正11年)年7月9日午前7時に文京区の自宅で病死します。享年60でした。軍医総監にまで上り詰めた鷗外は、自らの死期を悟り、死の3日前に遺書を口述し親友・賀古鶴所(かこつるど)に筆記させました。自宅「観潮楼」のあった場所(当時:千駄…
今回の安倍元首相襲撃事件に関する一連の報道で一番気になったのは、奈良県警と警視庁から派遣されたというSP1名による警備態勢でした。体制が敷かれていたとしても、即応態勢が整っていなければ警備の実を挙げることはできません。要人警護といえば、誰しも…
2022年7月8日、憲政史上最も長く首相を務めた安倍晋三元首相が凶弾に斃れました。どれほど有能な政治家であったとしても、宰相の座に居座れば居座るほど、晩節を汚すことなく身を引くことは難しくなります。企業のトップや地方自治体のトップにもそのまま当…
6月4日、83歳の堀江謙一さんが単独無寄港で太平洋横断に成功し紀伊水道のゴールに戻ってきました。出発地は米サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ下、距離にして約8500km、69日を要した長い航海でした。80歳を超えてもやまない挑戦心と情熱には脱帽…
将棋界のレジェンド羽生善治永世七冠(51)が連続29期守ってきたA級の座から陥落することになりました。将棋界の階級ピラミッド最上位A級に属する棋士はわずか10人。毎年、総当たりでリーグ戦が行われ、下位2名はB級1組へ降級します。破竹の勢いで昇級を重ねて…
1月17日の米国市場は休場でした。2022年のサマータイムが始まる3月13日まで、米国東部なら日本時間との時差はJST-14です。米国の数ある祝祭日において、人名を冠したものは1月17日の<マーティン・ルーサー・キング・デー>と10月10日の<コロンブス・デー>…
今日の<あさイチのプレミアムトーク>に出演したのは中谷美紀さん。リアルタイムで視聴できなかったので、夕方、NHK+の見逃し配信でキャッチアップしたところです。2018年11月にウィーンフィル管弦楽団のビオラ奏者ティロ・フェヒナー氏と結婚した中谷さん…
21都道府県に拡大発令されている緊急事態宣言の期限が今週末に迫っています。新規感染者数はようやく減少傾向に転じましたが、1都3県を中心に都市部の延長は不可避のようです。当然、酒類を提供する飲食店への休業要請も継続するはずです。これは端的に<酒…