人物
1月17日の米国市場は休場でした。2022年のサマータイムが始まる3月13日まで、米国東部なら日本時間との時差はJST-14です。米国の数ある祝祭日において、人名を冠したものは1月17日の<マーティン・ルーサー・キング・デー>と10月10日の<コロンブス・デー>…
今日の<あさイチのプレミアムトーク>に出演したのは中谷美紀さん。リアルタイムで視聴できなかったので、夕方、NHK+の見逃し配信でキャッチアップしたところです。2018年11月にウィーンフィル管弦楽団のビオラ奏者ティロ・フェヒナー氏と結婚した中谷さん…
21都道府県に拡大発令されている緊急事態宣言の期限が今週末に迫っています。新規感染者数はようやく減少傾向に転じましたが、1都3県を中心に都市部の延長は不可避のようです。当然、酒類を提供する飲食店への休業要請も継続するはずです。これは端的に<酒…
金曜日の9月3日、正午前、突然日経先物が200円以上急騰。TLを確認すれば菅総理の自民党総裁選不出馬の報、株式市場のあまりにも露骨な反応に苦笑いしてしまいました。後手後手に回った新型コロナウイルス感染対策に、株式市場は数ヶ月前からダメ出しをしてい…
『藤井聡太論』(講談社+α新書)の著者は、日本将棋連盟会長を歴任された谷川浩司九段。この本を読もうと思ったきっかけは、昨年7月、棋聖戦5番勝負に挑んだ藤井七段が第2局58手で指した「△3一銀」が「AI超え」と呼ばれるようになったことです。進化を重ねる…
先月20日、「マタイ受難曲を語る」と題した出版記念講演を聴こうと朝日カルチャーセンター新宿教室へ足を運びました。オンライン受講も可能でしたが、肉声を聞きたくて最後の一席に滑り込みました。勉強熱心な高齢者が目立つカルチャーセンターはどちらかと…
立花隆さんの著作を貪るように読んだ時期がありました。20代で出会った『宇宙からの帰還』(1983年)を皮切りサイエンスの世界に切り込んで次々と刊行される氏の著作は殆ど目を通したはずです。どこまで理解できたかは甚だ心許ないのですが、日本人ノーベル賞…
今日6月19日は「桜桃忌」。そう命名したのは同郷で同い年の友人、今官一です。この日が太宰治の命日とされていますが、愛人山崎富栄と共に玉川上水へ向かい入水自殺を図ったのは遡る13日深夜のこと。当時、人喰い川と呼ばれていた玉川上水は、折しも梅雨どき…
ときどき気になる人物が登場すると視聴するのがNHKの<プロフェショナル 仕事の流儀>。スタートは2006年ですから、かなりの長寿番組です。番組タイトルがプロフェッショナルとくれば、著名人を思い浮かべがちですが、番組は寧ろ市井のその道の達人を取り上…
歌舞伎座正面を挟んで両脇にあるのがおなじみ絵看板です。そこには昼夜の演目ごとに主な登場人物が描かれていて、歌舞伎ファンにとって歌舞伎座入場前にこの絵看板を眺めることは謂わばルーティンなのです。友人知己と観劇する場合は、絵看板前が格好の待ち…
2012年に日本人として初めて8000m級14座完全登頂を果たした竹内洋岳(ひろたか)さんは、翌2013年に植村直己冒険賞を受賞した日本を代表するアルピニストのひとりです。『下山の哲学』というタイトルに惹かれて、本書に手を伸ばしました。1984年にマッキンリー…
愛読者のひとりとして、日経夕刊の(全5回)に登場した黒木亮さんのインタビュー記事を興味深く拝見しました。10年前に読んだ『リスクは金なり』(講談社文庫)を慌てて引っぱりだしてきたら、かなり内容が重複していました。すっかり忘却の彼方だったので、読…
先月下旬、三鷹ネットワーク大学で「父・吉村昭を振り返る」と題した講演会が開催されました。講師は吉村司氏(故吉村昭・津村節子夫妻の長男)。幸い、当選したので会場で聴講(抽選制)できました。興味深い内容でしたので、吉村文学に関心のある方は、3/2…
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中(~2021/3/31)の「写真家ドアノー/音楽/パリ」展を訪れました。会場入口で愛機ローライフレックス(末尾注)を構えたロベール・ドアノーと対面です。パネルの右側にこう書かれています。<パリは、時間の浪費がチケット代…
2021年は、向田邦子さんが旅行先台湾で航空機事故に遭い急逝されてから40年目にあたります。たまたま、武蔵野プレイスから借りてきた『名文探偵、向田邦子の謎を解く』(2011年・いそっぷ社刊)を読んでいる最中にそのことに気がつきました。ちなみに、著者…
1月12日に作家の半藤一利さん(享年90歳)が他界されました。朝日新聞社会面は、「半藤一利さん死去」に続けて「90歳作家 昭和史に光」と小見出しを打って大きく取り上げました。15日には、共著の多数ある盟友のノンフィクション作家保坂正康氏が「半藤一利…
2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』が終盤を迎えています。茶釜「平蜘蛛(ひらぐも)」を所望する信長に差し出しさえすれば命乞いが叶ったかも知れないのに、吉田鋼太郎演じる松永久秀は信貴山城で自刃を選びました。大河ドラマで異彩を放った戦国大名松永久…
今年もあと3日、2020年は新型コロナウイルスの地球規模の感染拡大で世界が一変した年でした。生命を脅かされるような辛い経験をすると人生観が変わるとよく言われます。戦後75年、日本が再び戦場となることこそありませんでしたが、地震や風水害は繰り返し日…
3連休初日、敬愛する井上ひさしの没後10年展 を見たくて、3年ぶりに世田谷文学館を訪れました。没後30年の「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」展以来となります。井上ひさしとの出会いは、文学作品ではなく、NHK総合テレビの人形劇「ひょっこりひょうたん島」。娯…
今月の「100分de名著」は吉本隆明の『共同幻想論』(1968年)を取り上げています。戦後最大の思想家と言われる吉本隆明の難解極まる代表作を再読する機会を番組が与えてくれたことに感謝しています。昨年、NHK出版から刊行された『考える教室 大人のため哲学入…
朝日新聞夕刊に連載中の「三谷幸喜のありふれた生活 (#995)」(2020/6/11)を読んで、三谷幸喜さんを幾度も唸らせたという向田邦子さんについて触れてみたくなりました。当代きっての喜劇作家が向田邦子さんを絶賛するとは意外な感じもしますが、連載エッセイ…
最近、WOWOWのオリジナルドラマ「鉄の骨」(全5話)が完結しました。これまで数々の池井戸潤作品がドラマ化されていますが、失敗作を観たことがありません。映像化によって原作の持ち味が損なわれるケースも散見されるだけに、池井戸ドラマの高視聴率は驚異的…
松浦輝夫さんと植村直己さんが日本人初となるエベレスト登頂を果たしたのは、1970年5月11日(午前9:10)のことでした。英国隊のエドモンド・ヒラリー(登頂後ナイトの勲位を得たのでヒラリー卿)とチベット人シェルパのテンジン・ノルゲイによる世界初登頂から17…
安倍首相が家で寛ぐ動画を配信して顰蹙を買う一方、初動対策に遅れをとったトランプ大統領は批判の矛先をWHOに向けたりと、先進国リーダーの危機管理(Crisis Management)に綻びが生じています。緊急事態宣言発出後も、首都圏自治体トップの言動は右往左往、…
2019(令和元)年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(脚本:宮藤官九郎)の視聴率は、年初から超低空飛行を続け、期間平均で歴代ワーストの8.2%でした。初の一桁という不名誉な記録でもありました。タイムシフトで視聴していたので、大河…
将棋界で数々の前人未踏の記録を打ち立ててきた羽生善治竜王(48)が、第31期竜王戦第7局で広瀬章人八段(31)に敗れ、27年ぶりに無冠になったことが大きく報じられています。もし羽生竜王がタイトル防衛に成功していれば、通算タイトル獲得数100期達成という歴…
毎年、その年の大河ドラマが終わるといよいよ年の瀬という思いをあらたにします。平成最後の「西郷どん」の前半、島津斉彬の治下、主人公西郷吉之助が脇役に退いたような印象を与える群像劇の様相を呈して、些か不満が募りました。しかし、終わってみればさ…
会期最終日の迫る11月最終土曜日、神奈川近代文学館へ。東急渋谷駅でみなとみらいチケットと呼ばれる当日有効の往復チケット860円を購入。片道で買うより100円お得な上、横浜高速鉄道みなとみらい線区間は乗り降り自由になります。都心から赴けばちょっとし…
東武百貨店池袋店で開催中の特別展「白洲次郎 白洲正子の暮らし展」(〜4月17日まで)に足を運びました。流儀(プリンシプル)を貫いた白洲夫妻の生き方に以前から憧憬の念を抱いていただけに、今回、ムック(末尾掲載本参照)を通じてしか見たことのない数…
日本のアニメーション界を長らく牽引してきたスタジオジブリの高畑勲監督が享年82歳で永眠されました。巨星墜つとは高畑監督のような方がこの世を去ることを云うのでしょう。高畑監督の代表作『火垂るの墓』を初めて観たときの衝撃は言葉にならないくらい強…