2023-01-01から1年間の記事一覧

思い切って白内障手術

幸いにして、これまで大病に罹ったことがありません。手術も小学校のときに転んで額を2針縫った程度。登山で負傷し整形外科のお世話になったことは数度ありますが、入院せずに済んでいます。 出典:いやま眼科(新宿区)この数年、左目のかすみ具合が進んで…

『M-1』観戦記〜笑う門には福来る〜

クリスマスイブの24日夕方、久しく遠ざかっていた『M-1』を観ようとテレ朝にチャンネルを合わせました。有馬記念(GI)の馬券を取って気持ちが高揚していたせいでしょうか。お笑いと言えば、2003年から2010年まで毎週土曜日にレギュラー放送されていた『エン…

享年に自分の年齢を重ねて

日経夕刊に連載中のエッセイ「人生後半はじめまして」を拾い読みしています。著者はエッセイストの岸本葉子(1961年生)さん(写真・下)。シングル女性のさりげない視点で、日々の暮しに纏わる発見や気づきを丹念に綴っています。武蔵野市にお住まいで世代…

2023年有馬記念|武豊騎乗の2番人気ドウデュースが制してハッピーエンド

イクイノックスの電撃引退で混戦模様となった今年の有馬記念を制したのは、2022年のダービー馬で2番人気のドウデュース。騎乗した54歳のレジェンド・武豊は、自身の持つ記録・GI通算勝利数を更新81勝とし、有馬記念最多タイの4勝目を挙げました。クリスマス…

地球沸騰化時代の冬至|柚子湯に浸かって考えた

地球温暖化の影響で春と冬が短くなって二季になると言われ始めました。7月にグレーレス国連事務総長は、「(温暖化の時代は終わり)地球沸騰化の時代が始まった。」と危機到来を訴えました。象徴的だったのは今年の異常な夏の暑さ。都心の猛暑日は過去最高の…

トムラウシ山縦走|クマとの初・接近遭遇を振り返る

今年ほどテレビや新聞でクマが取り沙汰された年はなかったのではないでしょうか。人里に降りてきて車道を我が物顔に進むヒグマ、人家の柿の木によじ登って収穫前の柿を喰らうツキノワグマ、人家に侵入し住人と鉢合わせしたツキノワグマなど、枚挙に暇があり…

三英傑のなかで誰が一番好きですか?

昨夜、NHK大河ドラマ『どうする家康』が最終回を迎えました。夢の中の光景でしょうか、家康と瀬名姫の視線の先に今日の平和そのものの東京の景色が広がっていたのがとても印象的でした。争いなき世の中の礎が出来たのは、紛れもなく家康の手柄です。戦乱の時…

カジュアルリッチをめざす「波佐見焼」

<波佐見焼 小さな町の奇跡>と題する朝日新聞の連載記事(編集委員:大鹿靖明)に目が止まりました。「波佐見焼(はさみやき)」は、長崎県東彼杵郡波佐見町で製造される陶磁器のことです。記事が伝えるとおり、最初は自分も「波佐見焼」をどう読むのかすら知…

超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』がめざす歌舞伎の未来

2016年に誕生した「超歌舞伎Powered by NTT」がついに歌舞伎座デビューを果たしました。12月3日に開幕した『今昔饗宴(はなくらべ)千本桜』を早速観てきました。先ずは、特別ポスター(写真・下)をご覧下さい。ペンライトに染まった観客席があしらわれてい…

賞金王イクイノックスの電撃引退に思う

12月1日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。ジャパンカップを制しGI6連勝を飾ったばかりの賞金王イクイノックス(牡4歳)が引退するというのです。ラストランが瞼に焼きついています。GIレースの掉尾を飾る有馬記念(12月24日)を控え、競馬ファ…

2023年12月10日|マジックアワーの「三鷹跨線橋」渡り納め

先週日曜日の夕方4時過ぎ、自宅から歩いて「三鷹跨線橋」に向かいました。妻にも声を掛けました。「三鷹跨線橋」の正式名称は「三鷹跨線人道橋」と言います。「三鷹跨線橋」の閉鎖が決まり翌日から渡ることが出来なくなるからです。目的地に近づくにつれて人…

福島武山作・「鳥獣戯画杯」~赤絵細描の極み~

九谷焼が日本を代表する色絵陶磁器であることは周知の事実です。九谷焼の名工・初代須田菁華(すだせいか)は、北大路魯山人に陶芸の手ほどきをしたことで知られています。九谷焼では、吉田美統と三代目徳田八十吉のふたりが人間国宝に名を連ねています。そ…

晩秋の新宿御苑

数年ぶりに新宿御苑を訪れました。先週末、近くの新宿区立四谷区民ホールで開催される「紅葉と鏡花」の講演会&朗読会に誘われたので、その足で立ち寄ったのです。桜の季節に度々訪れたことはありますが、晩秋は初めてです。講演会場に近い大木戸門から入園…

「落語THE MOVIE」にハマる

あっという間に師走。あれこれと今年を振り返っているところです。2月の「菜の花忌」に東大阪にある司馬遼太郎記念館を訪れた際、空き時間を利用して「天満天神繁昌亭」で久しぶりに落語を聴きました。落語に目覚めたのは中学生の頃です。当時、早大教授で落…

キッシンジャーからの手紙

イスラエルVSハマスの対立に割って入れない米国。強大な軍事力を背景に世界のリーダーとして君臨した米国のイメージはもはや過去のもの、米国の求心力は衰える一方です。11月29日に100歳で亡くなったヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は大統領を凌ぐ外交…

開館したばかりの「魔法の文学館」を訪ねて

11月3日にオープンしたばかりの「魔法の文学館」(江戸川区)を訪れました。開館直後とあって、開館月の週末はすべて満席。抽選と先着順を組み合わせた分かりにくい予約方式に戸惑いながら、平日枠を何とか押さえました。最寄駅は東京メトロ東西線・葛西駅、…

見逃した「ヨシタケシンスケ展かもしれない」展のリベンジ|宇都宮美術館を訪れる(後篇)

親子連れに混じってカップルや20代30代の来館者も目立ちました。開放感たっぷりのホールで出迎えてくれたのは「あいつ」の等身大のぬいぐるみです。そこを起点にふたつの展示室を見て回ります。展示室のあちこちに置かれたお茶目なポップが目を惹きます。ポ…

山本五十六記念館と「海軍甲事件」

9月下旬の3連休にスノーピーク本社(三条市)キャンプフィールドで野営。滞在中、空いた時間を使って長岡市にある山本五十六記念館を訪れました。瓦葺きの思ったよりこじんまりとした建物がめざす記念館(写真・下)でした。開館前に駐車場は満車になり、次…

米国から届いたバンクシーの切手

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年目にあたる今年2月24日、ウクライナでバンクシーのグラフィティをモチーフにした切手が発売されました。気がついたときには完売だったので、後日、ebayで見つけて落札しました。売主から届いた封筒(下)には…

見逃した「ヨシタケシンスケ展かもしれない」展のリベンジ|宇都宮美術館を訪れる(前篇)

昨年前半、世田谷文学館で開催された「ヨシタケシンスケ展かもしれない」展(22/4/9~7/3)を見逃してしまいました。ビジネスダイアリーの隅っこに展覧会や舞台のスケジュールを書き留めておくことにしているのですが、忙しさに紛れて見逃してしまうことが度…

映画『ヒトラーのための虐殺会議』(2023)で知る「ヴァンゼー会議」の恐るべき全容

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが主導したホロコーストの計画は、ベルリン郊外のヴァンゼー湖畔で開かれた所謂「ヴァンゼー会議」によってその方向性が決定づけられました。たった90分のこの会議が、やがて欧州を震撼させることになるホロコーストの発端…

”Dans Dix ans”の朝食パン

吉祥寺の人気パン屋さん・”Dan Dix ans”(ダンディゾン)のパンが久しぶりに朝の食卓を飾りました。写真・上から順に、<クルスティヨン>、<あずき>、<パン・オ・ショコラ>と並んでいます。小さな角砂糖(きび砂糖)が多めのバター生地で包まれた<クル…

天覧競馬とルメール騎手

GI秋の陣が始まって5戦、4戦に騎乗したクリストフ・ルメール騎手(44歳)の戦績は秋華賞こそ3着でしたが、目下3連勝中と破竹の快進撃を続けています。ルメール騎手の大活躍のお蔭で馬券の方もこのところ絶好調です。2015年に外国人として初めてJRA騎手免許…

「難民問題」から目を背ける日本人

11月12日放送の「混迷の世紀第12回 難民"漂流"人道主義はどこへ」と題したNHKスペシャルは、あまりに衝撃的な内容で戦慄を覚えました。「難民問題」は、かつてない深刻な局面を迎えています。一方、日本の難民認定数は世界で類を見ないほど少なく、2022年の…

大人が読みたい絵本『メメンとモリ』

ヨシタケシンスケさんの初の長編絵本を買おうと近所の啓文堂を訪れました。子どもはとうの昔に成人していますから、絵本コーナーに立ち寄るのは数十年ぶりかも。人気絵本作家のはずなのに、絵本コーナーにお目当ての『メメンとモリ』が見当たりません。しば…

鳥居元忠奮戦の痕跡|伏見城遺構の「血天井」

NHK大河ドラマ「どうする家康」が佳境を迎えています。松本潤さん演じる家康が関白秀吉に頭を下げたあたりから、本来の大河らしくなってきたように感じています。第42回「天下分け目」で、伏見城留守居役を仰せつかった鳥居元忠(音尾琢真)が壮絶な最期を遂…

領土変遷に見るパレスチナの歴史

ハマスの大規模攻撃から1ヶ月、ガザの死者数は1万人を超えたと伝えられます。イスラエルによる報復攻撃によって子どもが4000人以上死亡しています。「停戦はない」と強調するイスラエル側。地中海東岸・パレスチナにおける民族間の紛争に収束の兆しは見えま…

バンクシーの絵はストリートこそ似合う

イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の大規模衝突から1ヶ月。パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局はガザ地区の死者が1万人を超えたと発表しました。世界で最も有名なストリート・アーティスト、バンクシーは、幾度もパレスチナを訪れています。写真(下)…

高まる韓国語学習熱~外国語習得の意義について考える~

日経新聞夕刊(10月21日付け)が一面で韓国語学習ブームについて報じています。2021年韓国語能力試験「TOPIK」の受験者数は過去最多の40957人だったそうです。内、9割が女性で20代が53%を占めています。女性ファンの多いK-POPコンテンツが韓国語学習ブームの…

ウオーターズ竹芝・劇団四季専用劇場「春」|ミュージカル『アナと雪の女王』

劇団四季のミュージカル『アナと雪の女王』を観に、浜松町の劇団四季専用劇場を訪れました。劇団四季のミュージカルを観るのは実に十数年ぶり、戦争三部作のひとつ『李香蘭』以来です。チケットは次男からのプレゼントでした。幼少期に『ライオンキング』をは…