12月1日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。ジャパンカップを制しGI6連勝を飾ったばかりの賞金王イクイノックス(牡4歳)が引退するというのです。ラストランが瞼に焼きついています。GIレースの掉尾を飾る有馬記念(12月24日)を控え、競馬ファンの多くは昨年に続きイクイノックスの勝利を確信していたに違いありません。自分もそのひとりです。
キタサンブラックを父に持つイクイノックスは通算10戦8勝。春先から競走馬の世界ランキング1位に君臨し続けていただけに、有馬記念発走前に電撃引退とは驚きを禁じ得ません。昨年の有馬記念直前、日経紙はイクイノックスを「勢いを得た未完の大器」と評しました。その後の快進撃を見れば、実に的を得た例えでした。
それにしてもサラブレッドの旬は短い。数年後にはイクイノックス・ジュニアが疾走するのです。