地球沸騰化時代の冬至|柚子湯に浸かって考えた

地球温暖化の影響で春と冬が短くなって二季になると言われ始めました。7月にグレーレス国連事務総長は、「(温暖化の時代は終わり)地球沸騰化の時代が始まった。」と危機到来を訴えました。象徴的だったのは今年の異常な夏の暑さ。都心の猛暑日は過去最高の22日を数え、11月の都心の最高気温は27.5度、記録づくめの1年でした。7月に気象予報士118人が選ぶ「お天気トレンド大賞2023」を見ているうちに、地球の未来がマジ心配になってきました。


出典:日本気象協会

昨日は冬至。早朝、玄関のドアを開けて朝刊をポストから取り出します。そのときの体感温度が違いました。東京の最低気温は1.5度、冬至にふさわしい身の引き締まるような1日の始まりです。冬はこうでなきゃ!と思いました。地球沸騰化が叫ばれるなか、凛とした寒気に触れて安堵する自分がいます。

昨夕はスポーツジムでお風呂に入ったので我が家の柚子湯はパス。今朝、柚子を浮かべた残り湯に浸かりました。ひと晩経っても柚子の香気は変わりません。柚子湯に浸かる風習は、江戸時代に銭湯が出来て、その客寄せに始まったとされています。

柚子(ゆず)=「融通がきく」、冬至=「湯治(とうじ)」。こうした語呂合せもさることながら、柚子湯に浸かるのは「一陽来復」の運を呼びこむ前の厄払いを兼ねた精進潔斎だと思っています。

冬至は、季節の目に見えない移ろいを表す「二十四節気」のひとつです。地球沸騰化は、是が非でも人類の叡智で食い止めなければなりません。四季のある日本に根づいた「二十四節気」のある暮らしを続けるためにも。