2023年有馬記念|武豊騎乗の2番人気ドウデュースが制してハッピーエンド

イクイノックスの電撃引退で混戦模様となった今年の有馬記念を制したのは、2022年のダービー馬で2番人気のドウデュース。騎乗した54歳のレジェンド・武豊は、自身の持つ記録・GI通算勝利数を更新81勝とし、有馬記念最多タイの4勝目を挙げました。クリスマス・イブのこの日、人馬一体となって劇的な復活を果たした武豊騎手の姿を見て、胸が熱くなりました。ファンファーレが響き渡り沸き立つようなどよめきに包まれる歳末開催の有馬記念は、数あるGIレースのなかでも、別格の存在なのです。


(撮影:下野雄規)

2021年のシャフリヤール、2022年のドウデュース、2023年のタスティエーラとダービー馬三世代が一堂に会するのは史上初めて。実力伯仲の出走馬揃いとあって、馬券選びに2時間を費やしました。アナウンサーで競馬ジャーナリスト・杉本清さんの「ジャパンカップで<らしさ>を見せたドウデュース。相棒・武豊騎手が(怪我から)戻り、夢をつかむ」のドウデュース推しに背中を押され、照準を4歳馬と3歳馬に絞って、2番人気の関西馬・ドウデュースを軸に流すことに。そして、大外に回ったスターズオンアース騎乗のルメール騎手も必ず馬券に絡んでくるはずだと睨みました。

結果は、思惑どおり単勝枠連が的中。最強馬イクイノックスに土をつけたわずか2頭のうち1頭・ドウデュースの底力は健在でした。先週の朝日杯フューチュリティ終了時点で若干のマイナスに沈んでいたGIレース(計18レース)の通算損益もめでたくプラスに転じました。クリスマスイブ開催・有馬記念の馬券をとれてテンション爆上げです。勝利後のインタビューでは、長らくGI勝利から遠ざかっていた名手・武豊騎手の控えめな笑顔がとても印象的でした。