海外競馬「第101回凱旋門賞」に初参戦!~<JRA独立プール>に注意~

10月2日、パリロンシャン競馬場(芝2400m)で行われたフランス競馬・第101回凱旋門賞に初参戦しました。GI3勝のタイトルホルダーをはじめ日本から史上最多の4頭が出走するとあって、俄然、注目度が高まったように思います。

日本で海外馬券が買えるようになったのは、日本ダービーを制したマカヒキが遠征参戦した2016年の第95回凱旋門賞(仏GI)からです。マカヒキは、残念ながら16頭中14着と惨敗でしたが、馬券の売り上げは驚く勿れ41億円超え。嚆矢となった競走馬の世界一を決するレースと言われる仏・凱旋門賞には、ファンの熱い視線が注がれているというわけです。

レースが行われるのはフランスですから、この時期、日本とは7時間の時差があります。出走時刻は現地時間16時5分(日本時間23時5分)。フジテレビが生中継してくれますから、余裕で観戦可能です。

ネット投票限定(即PAT会員のみ)となりますが、幾つか注意すべき点があります。馬券はJRA独立プール方式となるため、オッズはあくまで日本だけで算出されます。考えてみれば当たり前の話ですが、現地の馬券はユーロ建てですから、レース直前まで投票できる現地プールと統一することは土台無理なわけです。今回、日本の有力馬4頭が参戦するので、当然タイトルホルダーを筆頭に日本の馬に人気が集まります。レース直前の海外主要ブックメーカーのオッズを見ると、1番人気はアルピニスタ(英国)、次いでルクセンブルクアイルランド)、昨年の凱旋門賞勝馬トルカータータッソ(ドイツ)と続きます。一方、日本国内のオッズは1番人気タイトルホルダー、次いでドウデュース、3番人気でアルピニスタが登場します。馬券の種類は単勝から3連単まで7種類発売されますが、枠連WIN5は発売されません。

気になるのは、日本からフランスへの長時間移動に伴う馬のストレスです。競走馬は、陸路は馬運車で、空路はストールと呼ばれる専用のコンテナで輸送されます。普段と異なる環境に置かれた馬に相当な負担がかかるのは歴然です。厩舎で一緒に過ごす馬が帯同したりと、様々な工夫を凝らして馬のストレス軽減に努めているようですが、移動距離の少ない欧州勢と比べると無視できないハンディキャップが厳然と存在します。

結果は、1番人気の5歳牝馬アルピニスタが優勝!GI6連勝を飾りました。直前の雨が祟り、先行したタイトルホルダーは後半失速、11着で敗れました。馬券はワイド1枚(2-14)が的中し、若干のプラス払戻しで済みました。海外オッズを睨みながらの海外競馬、これから大いに楽しめそうです。日本産の競争馬が世界一のレースに優勝する日が来るのもそんなに遠い先の話ではないのかも知れません。