「日枝神社」で初お宮詣り

先週末、初孫(ゆうと君)のお宮詣りに日枝神社を訪れました。例年より桜の開花が遅れてくれたお蔭で、桜を愛でながらのお詣りになりました。母子共健やかにこの日を迎えられた上、お天気に恵まれたので、初の野外イベントに臨んだゆうと君は《持ってる》と言えそうです。本殿向かって右側の藤棚でもちらほら藤が開花しています。ご祈祷は本殿北側にある祈祷殿で行われました。時間にして30分弱、古式に則り念願の抱っこが叶った妻は、終始ご機嫌でした。神主さんが祝詞をあげている間、少しぐずっていたゆうと君でしたが、雅楽が始まるとすっかり大人しくなりました。太鼓の大きな音に少しびっくりしたようですが、神楽鈴の音色は心地よく響いたことでしょう。

日枝神社は、江戸城の鎮守として徳川家に篤く崇拝された由緒正しきお社です。ご朱印には対角線上に社紋の双葉葵紋があしらわれ《皇城之鎮 日枝神社》とあります。ご祭神は山の神様として知られる大山咋神(おおやまくひのかみ)。大山咋神の別名が山王ですから、山王日枝神社とも呼ばれます。日枝は比叡山の「ひえ」に由来します。比叡山の麓にある日吉大社も昔は「ひえ」と呼ばれたそうです。

江戸城の鬼門は神田明神、南西の裏鬼門にあたるのが日枝神社です。高層ビルが林立する都心にあって、明治神宮と並ぶ屈指のパワースポットではないでしょうか。クルマからよく目にするのは外堀通りの山王鳥居、山王下交差点からぐるり時計回りすると古い山王鳥居が現れます。52段の階段を上ると正面が拝殿になります。

拝殿の両脇に鎮座するのは、狛犬ならぬ2体の夫婦猿。日枝神社の神様のお使いは《神猿(まさる)》。「魔が去る」・「勝る」に繋がり厚く信仰を集めています。子ザルを抱えた母親ザルに安産祈願した甲斐あって、ゆうと君はすくすく育ってくれています。