憧れの観光列車「ひえい」に乗車しました!

下鴨神社へ向かうために、叡山鉄道の終着駅、「八瀬比叡山口」駅改札を15時過ぎに通り抜けると、一度は乗車したいと思っていた観光列車「ひえい」(デオ730形電車)が停車しているではありませんか。去年、ポスターで見た車体デザインの斬新さに驚愕して以来、京都を訪れる度に乗車の機会を窺っていました。運行開始は2018年3月21日、運行区間は京阪グループの叡山本線出町柳」と「八瀬比叡山口」間です。片道260円で特別料金も徴収されません。おなじみの「八瀬比叡山口」駅の1番線ホームは、「ひえい」のシンボルカラーに合わせて、塗装もリニューアルされていました!洛北をのんびり走る1両編成(X2編成)という点も魅力のひとつです。

出発駅では舞い上がってしまい、一眼レフで外観撮影に熱中していたら、危うく乗車し損ねるところでした。正面はゴールドで縁取られた楕円形、側面に施されたストライプは比叡山の山霧をイメージしているのだそうです。基本カラーの深い緑色が沿線東山の樹々のグリーンと溶け込み、得も言われぬ美しさです。ロゴは「スピリッチュアル・エナジー」、比叡山延暦寺の「不滅の法灯」に代表される灯火をイメージしているのだとか。車窓も楕円形で、内装にも随所にこだわりが看てとれます。2018年度のグッドデザイン賞や2019年度の鉄道友の会ローレル賞を受賞したそうですが、納得の受賞ですね。叡電の「きらら」(デオ900形)も後者を受賞していますが、軍配は断然「ひえい」でしょう。

出町柳八瀬比叡山口の乗車時間はわずか14分、短時間の乗車ながら至福のときをもたらしてくれました。下鴨神社で開催されるチームラボ「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」初日に出向くために片道を利用したわけですが、お目当てのイベントは期待外れで、「ひえい」乗車が代わってこの日のメインイベントになった次第です。

帰路は生憎「ひえい」の出発時間と噛み合わず、往復乗車は叶いませんでした。日没後、ヘッドランプを点灯して走る「ひえい」も是非次回、見てみたいものです。