再聴「フライト・トゥ・デンマーク」

CDがさっぱり売れないのだそうです。CD不況は世界的現象で、欧米では楽曲の売上の殆どはストリーミングやダウンロードになっています。近いうちに車を買い替えるつもりですが、目ぼしい車種にはもはやCDチェンジャーは搭載されていないのです・・・

お芝居を見に銀座へ出掛けた際、「銀座百点」をもらってくることにしています。定価が記載されていますが、たいがい無料で頒布されています。最新号(2021/NO.795)に紹介されていたのは、デューク・ジョーダンの名盤中の名盤「フライト・トゥ・デンマーク」(1973/11録音)。<今月のテーマ:〜寒い冬にぴったりな優しいジャズピアノ〜>とあります。百店会メンバー山野楽器さんの紹介記事でした。

懐かしい気持ちに駆られ、早速、我が家のCDボックスから取り出して聴いてみることに。ミニ譜面台のようなお気に入りCD立てにジャケットを載せるだけで絵になります。冬景色に佇むデューク・ジョーダン、これは「ジャケ買い」(今や死語なのでしょうか)するしかありません。都会的なタイトルに惹かれます。1978年にジョーダンはコペンハーゲンへ移住することになりますが、「フライト・トゥ・デンマーク」録音は先触れだったのですね。

NY出身のデューク・ジョーダンデンマークのレーベルSteepleChaseで録音しています。北欧フレーバーが詰まったこの一枚、久しぶりに聴き惚れました。あえて一曲選ぶとすれば、マット・デニス作曲の”Everything Happens to Me” 、洗練された演奏で哀感を誘います。


(注)現在は紙ジャケット仕様しか販売されていないようです。