芸術鑑賞にイチオシの単眼鏡(モノキュラー)はVIXENのアートスコープ(H4X12)

美術館や博物館で単眼鏡(monocular)で熱心に作品を覗き込んでいる人をよく見かけます。国宝や重要文化財クラスの絵画や彫刻だったりすると、ガラスケースに納まっているのが通例です。単眼鏡があれば、肉眼ではよく見えない作品の細部までしっかり確認することができます。

以前、東京都庭園美術館で開催された「並河靖之七宝展」(2017年)では、入場者に無料で単眼鏡が貸出されていました。当時、粋な計らいだなと感心させられたものです。

単眼鏡といっても、品揃えは豊富で選択に迷うのではないでしょうか。美術館や博物館における作品鑑賞を前提とした場合、最短合焦点距離が短く、ピントが合わせやすく、視野が明るいものを選ぶべきです。イチオシは、2016年12月に発売されたVIXEN社製単眼鏡アートスコープ(H4X12)です。倍率4倍、対物レンズ有効径12mmということです。倍率6倍(H6 X16)も販売されていますが、倍率4倍の方が圧倒的に操作性に優れていると思います。最短合焦点距離は20㎝ですから、資料を読む場合にも真価を発揮してくれます。明るさ(ひとみ径(mm)2)は[9]ですから申し分ありません。

ポケットに忍ばせることができるハンディなサイズ(H X W XD :5.8X3.1X3.3)で重さはわずか49g。製品保証期間は5年と長く、ネックストラップと専用セミハードケースが付属品としてついてきます。個人的には、メタリックなレッドモデル(別にブルーモデル)をおススメします。メガネ使用の方は、クッション代わりのゴムを曲げて使うと焦点を合わせやすいかも知れません。

最後にメーカーVIXEN(ビクセン)の紹介をしておきます。同社は、埼玉県所沢市に本社を置く1954年創業の総合光学機器メーカーで天体望遠鏡の国内市場占有率は業界首位の60%です。ちなみに双眼鏡も同社の製品を愛用しています。製品の高性能もさることながら、天体望遠鏡や双眼鏡が幾度もグッドデザイン賞を受賞しているだけあって、ハイセンスなデザインも大きな魅力です。