【総合評価は★★★★】MILLET(ミレー)究極の定番中型ザックSAAS FEE 30+5 HT

新調したばかりのMILLET定番ザックSAAS FEE(サースフェー)の使い勝手をチェックしておこうと、先月下旬、雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳日帰り登山で背負ってみました。ちなみに製品名サースフェーとは、スイス南部の高級リゾート地に由来します。ミレーは1921年にフランスで誕生したアウトドアブランドです。史上初の8000m峰「アンナプルナ」登頂に成功したフランス登山隊が使ったのがミレーのザックでした。1978年のエベレスト無酸素初登頂の際もミレーの装備(ザック・ウエア)が用いられたそうです。

総じて、ミレーのアパレル製品はシンプルで欧州ブランドらしくシルエットが美しいと言われます。ザックも例外ではありません。購入したのはサースフェー30+5Lの2020年モデル新色のHT(ヘザー)、主なスペックは次のとおりです。

重量:1500g
素材:ナイロン210 CORDURA®OX
バックレングス(背面長):M=48㎝(S=43㎝・L=51㎝)
(注)Sサイズのフックはホワイトになります。
キャパシティ:30+5L
構造:二気室構造で高さ調節可能な雨蓋型
専用レインカバー:付属

とかく海外の製品はサイズが大きめで日本人に不向きなことが多いのですが、<サースフェー>は日本の気候や日本人の体形に合うように本国フランスと日本で共同開発された製品なのです。

★チェックポイント★

●背負い心地→<ファーストクラスの背負い心地>と宣うだけあって、身体とのフィット感は抜群です。ウェストハーネスが少し斜め下を向いているため重心を高く保てます。疲れにくい構造だと思いました。立体網目構造のフィルターフォームという高価な背面クッション素材が使われていて、濡れてもすぐ乾くため快適なドライ感覚(通気性)を味わえるそうですが、冬場で発汗が少なくこの点の評価は夏本番に確認することします。

●収納性→手早く取り出したい雨具やジャケットをファスナーのついた最下部に収め、最上部にはヘルメット、ヘッドランプ、サングラスなどを格納できます。バランスよく装備を分散収納できるので便利です。ウェストハーネスの大型フォールディングポケットには、大きめのスマホや登山メモを収納できるので大変重宝しました。

●耐久性→こればかりは数年使ってみないと分かりませんね。

●付属機能→付属品のホイッスルがどこを探しても見当たりません(笑)。石井スポーツのHPでサースフェー裏機能を紹介するページを見つけて納得、チェストベルトのバックルがホイッスルになるのです。遭難したときのために覚えておきましょう。ミレーザックのシンボル、ハンドレストの効用は今回は試す機会がありませんでした。