興味の尽きないカイツブリ観察記@井の頭池(撮影日時:2020年5月4日午後)

大方の予想どおり、緊急事態宣言が1ヵ月間延長されてしまいました。その涙雨でしょうか、午前中は生憎の雨天。ここ数日、気温が急上昇してくれたお蔭で、庭のバラもちらほら開花したくさんの蕾が大きく膨らんできました。

昨日、井の頭公園を散策中に2カ所でカイツブリの浮巣を見つけたので、今日は一眼レフ持参でカイツブリを撮影してきました。

七井橋北詰めに近い葦が生い茂っている場所に浮巣がありました。橋に近い場所だけに、親鳥が安心して抱卵(ほうらん)できるようにとの配慮から、欄干に近づけないようにテープでガードがしてあります。望遠レンズ越しに撮影したのが下の1枚です。親鳥が浮巣を離れた瞬間に4つほど卵が確認できました。

井の頭池の北側を東へ進むと、ひょうたん橋があります。その手前からもうひとつ浮巣が確認できました。視界の拡がるスポットなので、木立に遮られずにいい写真が撮れました。浮巣にじっとしているのが雌鳥だと思いがちですが、雄も交代で抱卵するため、必ずしも雌とは限りません。外観上、雌雄の違いは判然としないので、浮巣を守っているのが雌か雄かは一見して分からないのです。しばらくすると、浮巣の成鳥は甲高い音で鳴き声を発し、15分ほど双眼鏡片手に浮巣を観察していると、番いの成鳥が現れ浮巣の上で交尾が始まりました。直後に愛くるしく見つめ合うシーンも捉えることができました。あとから近づいてきたのはきっと雄なのでしょう。雌雄逆位置の交尾や疑似交尾もあるらしいので、カイツブリの生態は実に謎めいています。

やがて、二羽は水中に潜って消えてしまいました。親鳥のいない浮巣をしげしげと眺めましたが卵は見当たりません。カイツブリは巣を離れて外出するとき、巧みに卵を覆い隠すのだそうです。そのため、新鮮な水草をあらかじめ浮巣に用意しているといいます。

日本野鳥の会創始者中西悟堂さんは、住まい近くの善福寺池カイツブリの観察に熱中し鳥の世界に二度目の開眼をしたと言われます(当ブログ:2017-4-26記事参照)。カイツブリの生態は本当に見ていて飽きることがありません。