BODUM(ボダム)社のフレンチプレスコーヒーの味わい


モーニングコーヒーは豆を挽いて淹れるのが日課です。普段はナイスカットミルを使って中挽きにし、ペーパードリップで抽出することにしています。

先々月、ペーパーフィルターを買い足しに伊勢丹新宿店へ足を運んだとき、フレンチプレスコーヒーの存在を初めて知りました。グッズ売り場で物色中に声をかけてきたのは、ボダム・ジャパンの社長高橋竜太さんでした。ボダムは1944年創業のデンマークブランドで、様々な家庭用品を手がけています。フランス人にもそのブランド名で親しまれているのだそうです。

プレスポット、コーヒープレス、コーヒープランジャー、カフェティエール(イギリス)、カフェティエール ア ピストン(フランス)と様々な呼ばれ方をするのも、多くの国で愛好家がいる証左なのでしょう。フランスで初めて作られたため、フレンチプレスという名称が定着したのでしょうか。

そもそもフレンチプレスとは、文字どおりコーヒー豆(粗挽き)をプレスして抽出するコーヒー器具のことです。豆を粗挽きしたら、フレンチプレスに入れて、直接、容器にお湯を注ぎ、蓋を閉めて4分待ちます。あとはプランジャーをゆっくり押し下げてコーヒーカップに注ぐだけです。

高橋社長曰く、軽井沢の丸山珈琲がボダムを使っているのだそうです。お湯を一気に注がないで、半分程度注いで30秒後に残りを注ぐのが丸山珈琲流なのだとか。同社のHPには詳しい手順が紹介されています。

イケ面社長の丁寧な対応にほだされて、スタイリッシュなメタルフレームデザインの500mlのbodum EILEEN(写真上)を購入しました。最近は、フレンチプレスの虜になっています。中挽きペーパーフィルター抽出との決定的な違いは、香り豊かなコーヒーオイルまでしっかり抽出されることです。そのため、ペーパーフィルター抽出に比べるとカップの表面はやや濁った印象、口に含むと仄かに甘い風味が漂います。コーヒーの楽しみ方が増えて、フレンチプレスのモーニングコーヒーはしばらく手放せそうにありません。