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八重山諸島めぐり(3/3)〜「東洋のガラパゴス」西表島のマングローブ〜

石垣島から西表島までフェリーで約40分。仲間川マングローブクルーズのチケットを大原港(おはらこう)のショップじゅごんで購入すれば、すぐにマングローブ探検に出発できます。石垣〜大原港往復乗船券とクルーズ(所要時間70〜80分)がセットになったツアーチケットを2日前に予約すると、割引も受けられるようです。

二級河川仲間川の水深は浅いため、干潮時はクルーズできません。2019年11月1日(中潮干潮潮位89センチ)当日の運航予定表を確認すると、サキシマスオウノキ見学コースは4便(8:459:35/10:35/13:00)だけです。大潮ともなると干潮潮位は60センチ前後、運航は午前中の3便に減ってしまいます。

潮汐なんて日常生活で特に意識する場面はありませんが、西表島マングローブへ分け入りたければ、長期滞在者以外は、事前に訪れる日の潮汐を確認して旅程を組んでおくべきです。

西表島というとイリオモテヤマネコ(1965年に発見され、現在、国の特別天然記念物)がすぐ頭に浮かびますが、今や、100頭前後しか生息しておらず、絶滅の危機に瀕しています。ヤマネコ注意の標識をいたるところで見かけましたが、旅行者が遭遇する可能性は皆無でしょう。生態を知ろうと思えば、西表島野生生物保護センター(無料)に立ち寄ることをオススメします。剥製で実物が確認できます。

従って、日本最大の流域面積を誇るマングローブに可能なかぎり近づいて、貴重な亜熱帯の自然を満喫することが、西表島観光の本命なのです。そもそも、マングローブ(Mangrove)とは、熱帯・亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことです。日本産マングローブ5科7種すべて確認できるのは西表島だけです。仲間川の汽水域マングローブは全長17.5km。クルーズでは、6.5km地点で10分前後上陸して樹齢400年と言われる巨大な樹根が特徴のサクシマスオウノキを見て、折り返します。

タコ足状のヤエヤマヒルギなど、船長兼ガイドさんが詳しく西表島マングローブの特徴を教えてくれます。黄色く変色した葉は塩ヤケだそうです。仲間川中流域の斜面に目を遣ると、国の天然記念物ヤエヤマヤシ群落(ウブンドルのヤエヤマヤシ群落)を確認できます。石垣島の「米原のヤエヤマヤシ群落」とともに、八重山諸島の固有種で、「もっとも美しいヤシ」と称されるそうです。

午後は、沖縄県最長河川である浦内川(うらうちがわ)の河口付近へ移動、2時間かけて、支流の宇多良川をカヌーで往復しました。鬱蒼としたマングローブの樹皮や根っこに手が届きそうな距離感でゆっくりパドルを漕ぎながら進むカヌー体験は、間違いなく、今回の八重山諸島めぐりのハイライトでした。八重山諸島を巡ってみて、<ここが本当に日本なのか>と幾度も自問自答しました。英語圏旅行者の間で評判のjapan-guide.comを運営するスイス出身のステファン・シャウエッカーさんは、日本の魅力を「流氷からマングローブのジャングルまで」と表現されています。昨年、網走で流氷を眺め、今年はマングローブに分け入ってみて、そのとおりだと思いました。まだ始めたばかりのアイランド・ホッピング、『人生を変える南の島々。』なんて本まで買って、次なるプランを温めているところです。