観劇に最適な双眼鏡はニコン「遊」4X10Dで決まりです!

<双眼鏡市場 目を見張る成長>という新聞記事(2019年12月6日付け朝日新聞夕刊)に目が留まりました。かつては無風状態だった双眼鏡市場が近年活況を呈し、「防振双眼鏡」の販売台数が5年前の2~3倍に伸びたモデルがあるというのです。購買層は女性が中心で、ジャニーズファンや宝塚ファンが市場拡大の担い手なのだといいます。

元々バードウオッチングや天体観察を想定して発売されたアウトドア系「防振双眼鏡」が、最近はライブやコンサートにうってつけだと売り上げを伸ばしていることが分かります。センサーが揺れを察知して手振れを抑え視界が安定する点が「防振双眼鏡」の利点になります。倍率は10倍、軽量(430g程度)な製品が好まれるようです。「防振双眼鏡」といえば、以前は1kg以上ありました。会場で2~3時間もそんな重たい双眼鏡を持ち続けたら、疲労感は半端ではありません。故に、「防振双眼鏡」の軽量化が実現されたことが売上げ急進に繋がったのでしょう。

ビックカメラの店頭では、様々な会場のエリア毎に適切な倍率を表示しています。例えば、日本武道館のアリーナ席なら○倍という具合です。東京ドームクラスでアイドルを追いかけるなら迷わず10倍を買いましょうと薦めるブログ記事も目につきます。

「防振双眼鏡」なら、ビクセンのATERAH12X30あたりが軽量で良さそうです。スペックは次のとおりです。

防振釦:ワンプッシュ
重さ:422g(電池除く)
対物レンズ有効径:30mm
実視界:4.2°
倍率:12倍
使用電池:単4乾電池2本
値段:59,800円(ネット最安値価格)


難点は値段が高いこと。キャノン製品(10X30 IS II)なら、10倍、600g、価格は53000円前後です。個人的にはリチウムバッテリーではなく乾電池という点に煩わしさを感じます。「防振双眼鏡」の効能を試したことがないので、もう少し新製品の出方を見て検討してみようと思っています。

通常の観劇であれば、最適の双眼鏡(オペラグラス)はニコン製4倍双眼鏡「遊」4X10D(市価:12000円前後)で決まりです。重さは63.5gと超軽量でデザインもスタイリッシュ。明るさはひとみ径<口径(mm)÷倍率=ひとみ径>の二乗ですから6.25とまずまずです。 こちらは長年愛用していて、観劇のときに限らず、常に鞄に入れて持ち歩いています。