カッティングミルを買う

ケニアでコーヒー豆を仕入れてきたので、コーヒーミルを新調することにしました。お店でコーヒー豆を買ってペーパードリップ用に挽いてもらってから保存すると、どうしても数日で香りが飛んでしまいます。コーヒー本来の風味を楽しもうとすると少々手間でもコーヒーを飲む直前に豆を挽くのが一番です。

家庭用コーヒーミルには手動式と電動式があります。ウィークディの朝は大抵慌ただしいので、時間の掛かる手動式は見送ることにしました。残る選択肢は電動式ということになります。ところが、電動式の場合、挽くときに生じる摩擦熱がコーヒー豆を劣化させてしまうという難点があります。市販されている電動式ミルはプロペラを回転させて豆を粉砕するため、摩擦熱が多量に発生する上、粒度(メッシュ)がまちまちになってしまいます。ペーパードリップに最適な中挽きは挽く時間で調節するしかありません。価格は1万円以下とお手頃ですが、コーヒー好きとしては踏ん切りがつきません。

悩んだ末に購入したのはカリタのナイスカットミル、業務用ミルをサイズダウンしたものです(写真のようなシルバーを選びました)。カッティングミルと呼ばれるこの製品は、上下の円盤に取り付けられた刃と刃の間でコーヒー豆を裁断するように砕いてゆきます。少し微粉が発生しますが、一杯であればものの10秒足らずで挽いてくれます。コーヒー豆は鮮度が命、挽きたての珈琲の香りはやはり最高です。