裏磐梯の旅(2) 〜五色沼自然探勝路を歩く〜

白河で前泊、7時からSPAのミストサウナで1時間ほど寛いでからチェックアウト。宿泊先から100キロほど離れた裏磐梯エリアに移動、猪苗代磐梯高原ICから県道を進むと目的地の五色沼に到着です。裏磐梯ビジネスセンターで地図を購入し散策ルートを確認してから、毘沙門沼を出発しました。白河は晴れていたのですが、磐越道に入ったあたりから次第に雲行きが怪しくなり、現地では時折り強い雨に見舞われました。山岳地帯に入る以上、合羽や撥水加工したウエアなどの装備は常に用意しておくことが大切です。トレッキングの途中で悪天候のため立ち往生したりする場合だってありえます。ペットボトルや保存食の携帯も荒天対策のひとつです。


五色沼というのは、1888年磐梯山山頂北側が水蒸気爆発で河川を堰き止めて出来た湖沼群の総称です。流入している火山性の水質の影響や植物・藻などにより、湖沼群は緑、赤、青などの様々な色彩を見せることが名称の由来です。全長3.6キロの自然探勝路は、多少の起伏こそあれ雨天でもさしたる泥濘もなく比較的歩きやすいルートでした。途中で休憩したりしても2時間もあれば十分踏破できます。弁天沼に差し掛かったあたりで日差しが差し込み、コバルトブルーに染まった神秘的な湖面を一望することができました。終着点の桧原湖畔からはバスで起点の五色沼入口まで戻りました。


裏磐梯ビジターセンター(〒969-2701福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯1093-697)へもう一度戻って、職員の方にブルーレイを見せて頂きました。探勝路を歩いたあとで映像で五色沼を振り返ると理解が深まります。神秘的なコバルトブルーがアロフェンという化学成分によってもたらされるという説明は、近年、間違いだということが分かったそうです。未だに色彩のメカニズムは謎に包まれているのだとか。季節によって異なる表情を見せるという五色沼は自然界の不思議の象徴かも知れません。