裏磐梯の旅(1)〜雄国沼のニッコウキスゲは満開でした!〜

先週末、満開のニッコウキスゲ目当てに雄国沼へ出掛けました。自宅を5:30に出発、目的地まで300キロちょっとを正味4時間で走り抜けました。北上するうちに徐々に天気は回復し、どんよりとした雨雲が消えることはありませんでしたが、終日雨に降られずに済みました。ニッコウキスゲの開花状況はあらかじめ裏磐梯観光協会に照会してあったので、東京は雨天ながら決行した次第です。

尾瀬霧ヶ峰三湿原に比べると首都圏では知名度がやや劣るかも知れませんが、雄国沼(福島県)もニッコウキスゲの名所として広く知られた存在です。この湖沼は磐梯朝日国立公園のなかにあって、約50万年前の猫魔ヶ岳(1404メートル)の爆発で誕生したカルデラ湖です。

今年のニッコウキスゲは例年より1週間ほど早い開花だそうです。マイカー規制中なので、雄国萩平駐車場からはシャトルバスで起点の金沢峠へと移動します(約25分)。金沢峠の展望台から見た雄国沼は絶景でした。雄国という地名には別天地という意味が込められていて、古人は山道の先に突然現れる絶景を俗世からかけ離れた別天地に見立てたのだそうです。


477段あるという階段を10分程度で下ると、ニッコウキスゲの大群落があたり一面に拡がります。和名は禅庭花(ゼンテイカ)、高さは70センチくらいでしょうか。朝咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花です。天候のせいで人出は少なく、木道の片隅でしゃがみこんでニッコウキスゲをカメラに収めることができました。木道は一方通行で1周約20分程度、ときどき雲間から薄日が差し込むので、休憩を挟んで都合2周してしまいました。

湿原に惹かれてここ数年尾瀬通いを続けていますが、初めて訪れた雄国沼も素晴らしい自然景観でした。次回は快晴に恵まれたいものです。