2018-01-01から1年間の記事一覧

東京ミッドタウン日比谷のプロムナードが素晴らしい!

かつて鹿鳴館のあった日比谷に東京ミッドタウン日比谷がグランドオープンしてから1ヶ月あまり。GWも過ぎれば混雑が緩和されるかと、昨日、銀座黒田陶苑の個展を覗いた足で竣工したばかりの複合施設を見て回りました。商業施設といえば圧倒的なブランド力を誇…

2018年團菊祭「雷神不動北山櫻」は歌舞伎十八番の原点!

市川團十郎家の家の芸といえば歌舞伎十八番、うち三演目は「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」から分離独立したもので、歌舞伎十八番に制定したのは七世團十郎です。二幕目<小野春道館の場>では、舞台上手に<歌舞伎十八番の内毛抜の幕>…

神代植物公園2018年春〜殿堂入りバラと香るマークに注目〜

地球上に存在する植物の数は判明しているだけで20万種とも30万種とも云われます。そのなかで、次々と新しい園芸品種が生み出されるバラは特異な存在ではないでしょうか。その数、2万種とも3万種とも。その上、3年に一度世界バラ会議が開かれ「殿堂入り」バラ…

2018年春のバラフェスタを前に神代植物公園のバラは満開に!

ご近所さんのバラは4月最終週には満開を迎え、少し日当たりが悪い自宅のバラでさえ満開まであともう一歩。そんなわけで、好天に恵まれたGW後半、神代植物公園に出掛けました。入場無料となる「みどりの日」だったことも手伝ってか、駐車場は初詣のときさえ経…

NHKスペシャルシリーズ「大江戸」は見逃せない!

NHKは実にいい番組を作ってくれるものだと改めて唸ってしまいました。新シリーズの放映スケジュールは以下のとおりです。4/29 9:00〜9:55 「第1集 世界最大!!サムライが築いた“水の都”」 5/27 9:00〜9:49 「第2集 驚異の成長!!あきんどが花開かせた“商都…

映画「3月のライオン」タイトルの意味するところ

劇場公開から1年、WOWOWに「3月のライオン」が登場したので早速鑑賞しました。2017年といえば、年央に藤井聡太四段(14歳)が前人未到の29連勝を達成した年。「3月のライオン」の主人公桐山零は中学生でプロ入りを果たした将来有望な棋士、まるで藤井聡太を…

長瀞渓谷の散策(2)〜阿左美冷蔵の「天然氷」のかき氷〜

岩畳と並ぶ長瀞の観光名所は「天然氷」のかき氷で知られる阿左美冷蔵(1890年創業)さん。いつ訪れても長蛇の列が出来ていて、最低でも1時間は待たないと入店は叶いません。今回は、金崎本店ではなく寶登山神社参道の脇にある寶登山道店に向かいました。開店は…

長瀞渓谷の散策(1)〜岩畳を歩く〜

GWに日帰りで行きたい景勝地No1といえば長瀞です。あくまで我が家の話ですが・・・自宅から関越自動車道(花園IC下車)経由でわずか1時間30分という距離感が絶妙なのです。尾瀬は少し遠いので首位の座を長瀞に譲った格好です。東京人は自然に親しめなくて可…

メディアと権力の闘いを描いた「ペンタゴン・ペーパーズ」

米国の歴代政権が隠ぺいしてきたベトナム戦争の実情をめぐる不都合な真実、それは「泥沼化したもはや勝てない戦さ」だと知りながら、時の政権が敗戦処理をしたくないばかりに次の政権へと先送りしてきたことでした。<70%が政府の名誉のため、20%は共産主…

歌舞伎座のあとは中村藤吉本店銀座店へ

昨年4月、『GINZA SIX』に初出店した中村藤吉本店(京都府宇治市)、開業当初は長蛇の列ができていましたが、飽きっぽい日本人の習性でしょうか、最近は混雑もずいぶん収束してきたように思います。最近は、歌舞伎座昼の部が跳ねた後、その足で中村藤吉本店(…

白洲次郎 白洲正子の暮らし展@TOBU

東武百貨店池袋店で開催中の特別展「白洲次郎 白洲正子の暮らし展」(〜4月17日まで)に足を運びました。流儀(プリンシプル)を貫いた白洲夫妻の生き方に以前から憧憬の念を抱いていただけに、今回、ムック(末尾掲載本参照)を通じてしか見たことのない数…

『火垂るの墓』の高畑勲監督の死を悼んで

日本のアニメーション界を長らく牽引してきたスタジオジブリの高畑勲監督が享年82歳で永眠されました。巨星墜つとは高畑監督のような方がこの世を去ることを云うのでしょう。高畑監督の代表作『火垂るの墓』を初めて観たときの衝撃は言葉にならないくらい強…

新社会人おめでとう!

今日から新年度。清新な空気に満ちるこの季節を迎えると、背筋をピンと伸ばして深呼吸をして、居住まいを正したくなります。様々な職場で別れと出会いが交錯します。去年、新人証券マンとして我が家へセールスに訪れたG君からも11時過ぎに電話があって、名古…

2018年東福寺の涅槃図を見て三大涅槃図を完全制覇!

泉涌寺から東福寺まで徒歩で約20分。泉涌寺山門右手から緩やかな坂を下り総門をくぐって更に進むと東大路通にぶつかります。この趣のある参道は泉涌寺道(せんにゅうじみち)と呼ばれ、両側には泉山七福神を含む泉涌寺塔頭が立ち並びます。時間があれば塔頭…

2018年泉涌寺の涅槃会は特別な一日でした!

お釈迦様ガ亡くなったのは陰暦2月15日。現在は3月15日前後に全国の寺院で涅槃会が催されます。今年は関西の医大に通う次男の卒業式がたまたま3月15日ということもあって、前日に京都入りして念願の泉涌寺のお参りを果たしました。[早朝、人影もまばらな泉涌…

現代史の記録者としてのクリント・イーストウッド監督に脱帽!

<名優必ずしも名監督にあらず>という俗諺を完膚なきまでに粉砕してくれる映画監督のひとりがクリント・イーストウッド監督ではないでしょうか。天は二物を与えずといいますが、今年88歳を迎える監督のマルチタレントには些かの綻びも見えません。最新作「1…

八代目儀兵衛のディナー

京都で訪ねる機会を窺って数年、八坂神社前祇園四条の八代目儀兵衛は2ヵ月くらい前から予約を入れないと入店は無理。リーズナブルなランチとなると、地元に住んでいないかぎり予約は不可能かも知れません。今夜は日本橋三越で吉田美統展を観た足で、友人と銀…

福島原発事故賠償の不条理

東京電力ホールディングスのHP上で毎月「賠償金のお支払い状況」がアップデートされていることをご存知でしょうか。ここから、2018/2末までに累計約8兆円の賠償金が支払われていることが分かります。あと4日であの東日本大震災から7年が経ちます。東日本大震…

厳冬のオホーツク海沿岸を旅する(3) 〜濤沸湖に魅せられて〜

今回の弾丸流氷ツアーのハイライトは濤沸湖(とうふつこ)でした。濤沸湖は、オホーツク海の一部が堆積した土砂の形成した砂州によって切り取られた「海跡湖」です。翌日、ロングドライブで訪れることになったサロマ湖(北海道で最大の湖)や近隣の能取湖も…

厳冬のオホーツク海沿岸を旅する(2) 〜吹雪ドライブ初体験記〜

天候急変で「おーろら号」乗船を断念、プランBに頭を切り換えました。季節や天候に左右されるイベントは旅には付き物、団体旅行ではメインイベントがこけてしまうと修復不能なダメージを被りかねません。春の花見ツアー企画などはその典型かも知れません。週…

厳冬のオホーツク海沿岸を旅する(1)〜流氷なしの「おーろら号」篇〜

折しも、数年ぶりという爆弾低気圧が襲った今月2日に北海道を訪れました。地球規模で温暖化が進むと厳冬のオホーツク海の風物詩流氷も見ることも叶わないようになるのではと思い、1泊2日の弾丸ツアーに挑みました。目指したのは網走、流氷を見るならここか紋…

高麗屋三代同時襲名:「熊谷陣屋」はいつ観ても泣けます

2ヶ月連続の高麗屋三代同時襲名興行にどっぷりと嵌っています。昨夜は、「熊谷陣屋」、「芝居前」、「仮名手本忠臣蔵」七段目の3演目でした。今月は草間彌生さんデザインの<祝幕>が舞台正面を飾っていました。モダンなデザインながら黒地の背景に草間さん…

タトゥーの記憶を呼び覚ます映画「手紙は憶えている」(原題:Remember)

つい最近、英国朝刊紙のデーリー・テレグラフのオンライン版で配信されたアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で生まれた入れ墨係と少女との出会いの記事を読んで、「手紙は憶えている」という映画を紹介してみたくなりました。2016年に公開されたホロコ…

これからの弔いのあり方

去年のある日の忘年会のこと、なぜ改葬の話に及んだのか定かではありませんが、自分が田舎にあった父母の墓を青山霊園に移したことを話すと、同郷の後輩がいたく興味をそそられたようです。彼も生活の拠点がずっと東京で親亡きあとの娘さんのことを考え始め…

錦織圭復帰第2戦観戦記

昨年後半から左手首の怪我で戦線から退いていた錦織選手が始動、ATPチャレンジャーツアーダラス大会決勝にまで駒を進めました。WOWOWプレミアが決勝戦をライブ中継、1/29時点で錦織選手の世界ランキングは27位、先ずは下部ツアーで実戦感覚を取り戻そうとい…

高麗屋三代同時襲名興行の口上を愉しむ(2018年壽初春大歌舞伎)

1月24日の夜の部の華は何といっても高麗屋三代同時襲名の口上でした。舞台に22人の歌舞伎役者が横一列に並んだ景色は壮観です。初日や千穐楽ではありませんでしたが、列座された歌舞伎役者ひとりひとりからユーモア溢れる口上をたっぷり聞くことができました…

「北斎とジャポニスム」展は北斎へのオマージュだ!

「北斎とジャポニスム」展の会期もいよいよ今週末まで。すでに来場者は30万人を超えたといいますから大変な盛況ぶりです。展覧会のサブタイトルは「HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」、会場に足を運ぶと、文字どおり、葛飾北斎の浮世絵が西洋の美術、建築、音楽な…

高麗屋三代同時襲名という奇蹟

今週は待ちに待った歌舞伎座ウィーク!開場130年を迎えた歌舞伎座の幕開けを高麗屋三代同時襲名が飾るとはこんなめでたいことがあるでしょうか。親・子・孫の三代同時襲名は、歌舞伎界で実に37年ぶり、しかも高麗屋にとっては2代続けとなる慶事なのです。男…

2017年天皇誕生日の一般参賀

今上天皇のご退位が2019年(平成31年4月末)に本決まり、平成の御世もあと一年余り。皇太子一家がどちらかというと内向きな印象を与えがちなのに対し、天皇皇后両陛下の過去30年間の歩みを振り返れば、一度は天皇誕生日に一般参賀しお慶び申し上げたいという思…

嬉しい頂きもの〜空也もなか〜

昨夜、ボランティア仲間の女性から「空也もなか」が手に入ったと嬉しい電話がありました。予約しないと手に入らない東京の代表的なお土産のひとつですから、取るものも取り敢えず自転車を飛ばして女性宅を訪れ、受け取って参りました。実はこれには裏話があ…