錦織圭復帰第2戦観戦記

昨年後半から左手首の怪我で戦線から退いていた錦織選手が始動、ATPチャレンジャーツアーダラス大会決勝にまで駒を進めました。WOWOWプレミアが決勝戦をライブ中継、1/29時点で錦織選手の世界ランキングは27位、先ずは下部ツアーで実戦感覚を取り戻そうという算段でしょうか。ワイルドカードによる出場とは・・・申込期限でも徒過したからでしょうか。

勝戦の相手はM.マクドナルド(世界ランキング158位)。第1セットは6-1、最初のサービスG、次のサービスGはマクドナルドに押し込まれてのキープでしたが、次第に調子を取り戻していい流れに。ストロークが安定し、フォア、バックのダウンザラインが鮮やかに決まりだすと、もはや錦織ペース。第2セットも6-4で危なげなく制して、久しぶりの優勝(100pt)を果たしました。ATPチャレンジャーツアーが世界ランキング50位から400位あたりの選手の主戦場とは言っても、決勝に駒を進めてくる選手はやはりタフで侮れません。改めて、世界ランキングで年間トップ10をキープしてきた錦織選手の凄さを実感します。テニスのトップ選手ともなると年間70試合から80試合を戦うことになります。連戦の影響から、疲労やストレス、痛みと付き合いながらの過酷なツアーを強いられる選手たち。必然的に怪我や長期の故障を招きかねない過密スケジュールに批判の声も聞かれます。テニス界のこうしたブラック体質に改善の余地はあるものの、過酷なスケジュールを勝ち抜くタフネスに観客が魅了されていることも紛れもない事実。

今シーズンは復帰の1年、後半のハードコートシーズンに向けて少しずつギアアップしてくれたらファンとしては御の字です。次はいよいよATP250のNY OPですね。