八代目儀兵衛のディナー

京都で訪ねる機会を窺って数年、八坂神社前祇園四条の八代目儀兵衛は2ヵ月くらい前から予約を入れないと入店は無理。リーズナブルなランチとなると、地元に住んでいないかぎり予約は不可能かも知れません。

今夜は日本橋三越で吉田美統展を観た足で、友人と銀座米料亭八代目儀兵衛へ。ディナーは少し値が張るせいでしょうか、数日前の手配でしたが、なんとか2名滑り込めました。


スターターはライスシャンパン、コースにはライスワインがついてきます。今月は桃の節句に因んだ趣向、御所車やひな壇をイメージしたひと皿ひと皿が早春の息吹きを伝えてくれます。お店の自慢は「翁霞」(おきなかすみ)と呼ばれるお米マイスター調合のオリジナルブレンド米。小ぶりの茶碗で頂いたお米のアルデンテ(炊き上がる寸前のご飯=瞬米というそうです)の食感が絶妙でした。メインは炊きたての白米に様々なごはんのお伴。へしこが銀シャリにベストマッチでした。二膳目には美山の子守唄(追加料金200円)を注文、玉子かけご飯の絶品が堪能できます。

最初はボリュームが少なめかと感じましたが、後半はおこげご飯も供され、後半は酒量も控え目に。〆の抹茶とデザート前にすっかり満腹となりました。

お米文化を後世に伝えたいというお店の意気込み、しっかり受け止めました。