2017-01-01から1年間の記事一覧

<悪魔の証明>〜痴漢の嫌疑をうけたら逃げ恥じゃない!〜

5月15日午後8時15分頃、東急田園都市線青葉台駅で痴漢を疑われた30代ぐらいの男性が線路に飛び降り、直後にホームに入ってきた下り電車にはねられ即死しました。現場で目撃した人の証言では「(痴漢をやったのは)自分じゃない」と訴えていたそうです。痴漢…

信楽の大壺〜後日譚〜

渡辺愛子さんの陶芸展が終幕し、信楽の大壺がとうとう我が家にやってきました。大壺は高さが50センチ近く、幅も40センチ以上ありますから、梱包は想像以上に大きいものでした。聞けば、担当マネージャーのT氏自ら梱包なさったそうです。実際に設置してみると…

庭のバラが満開です!

季節外れの暑さが収まって過ごしやすい日が続いています。庭のバラが満開を迎えました。毎年、玄関前のアプローチでたくさん花をつけてくれるのはレオナルド・ダ・ヴィンチです。ローズピンクの美しいつるバラです。乳白色のシルバーサンドのタイル塀とのコ…

<むかわ竜>発見秘話〜日本初の全身骨格化石発見〜

日本で初めて恐竜の全身骨格化石発見が報じられたのは4月27日。世界的な発見にもかかわらず、翌朝の全国紙の取り扱いは予想外に控え目なものでした。自然科学の分野に関してメディアの反応は総じて芳しくありません。取材源のリリースに依拠した報道ばかりで…

箱根・湯河原の旅(3)〜リニューアルしたMOA美術館を訪ねて〜

日本の風土の似つかわしくない絢爛豪華な美術館が関東と関西にひとつずつ存在します。ひとつは滋賀県甲賀市にあるMIHO MUSEUM、設計したのはルーブル・ピラミッドも手掛けたI・M・ペイです。もうひとつは今回ご紹介する静岡県熱海市のMOA美術館です。このふ…

バフェットも投資するアップル株の魅力〜期待が高まるiPhone8は今秋発表〜

NASDAQ市場に上場するアップル社の株価は5/10終値で153.26米ドル、今週の週刊エコノミストは特集<アップルと世界経済>と題して高騰するアップル株を取り上げています。年初の株価は116米ドルでしたから直近4カ月で30%以上も上昇したことになります。時価…

『ツバキ文具店』に本屋大賞を差し上げたい!〜放映中のドラマも見逃せない〜

2017年の本屋大賞は恩田陸の『蜜蜂と遠雷』でした。打倒直木賞を謳い文句に2004年にスタートした本屋大賞も今年で14回目。同作品が直木賞とW受賞したため、知られていない本を発掘するという本来の意義が失われたと揶揄する声も聞こえています。直木賞へのア…

日本野鳥の会主席研究員と歩く明治神宮の森

一度、野鳥に詳しい専門家から野鳥観察の基本を学ぼうと思い、一昨日、明治神宮で開催された観察会に足を運びました。近年、パワースポットとして注目されている明治神宮ですが、実は「人工」と「自然」という二律背反世界が融合した不思議な楽園なのです。…

箱根・湯河原の旅(2)〜<湯河原離宮>宿泊記〜

箱根大涌谷から湯河原に移動して、今年3/31にオープンしたばかりのシリーズ4作目となる<湯河原離宮>に宿泊しました。前都知事が週末通ったという湯河原、取材陣が押し寄せ当時はさぞや地元では迷惑だったことでしょう。古来から「薬師の湯」として知られ、…

いずれアヤメかカキツバタ?

5月5日は別名「菖蒲の節句」、我が家では菖蒲湯に浸かるのが恒例になっています。菖蒲が「尚武」や「勝負」に通じることから、江戸時代には端午の節句は男の子の節句として定着したそうです。5日、武蔵野三大湧水地のひとつ三宝寺池を訪れるとカキツバタが見…

渡辺愛子陶芸展〜信楽の大壺を買う〜

GWも最終日、飛び石でしたがお天気にも恵まれ、専ら近場の散策に勤しみました。お蔭でパソコンから解放されドライアイが幾らか改善したように思えます。ただ、1日だけインドアの日を設けて、東武百貨店池袋店の美術画廊を訪れました。定期的に池袋店から図録…

箱根・湯河原の旅(1)〜大涌谷の今〜

3年ぶりに大涌谷を訪れました。2015年6月、箱根火山が観測史上初めて噴火して大涌谷周辺への立ち入り規制が禁止されていましたが、去年の7月26日に規制が一部解除されたからです。小規模な水蒸気噴火だったとはいえ、大涌谷に4つの新しい火口が開いたといい…

Dans Dix ansのパンのある食卓

Dans Dix ans(ダンディゾン)のパンが無性に食べたくなることがあります。ダンディゾンは、吉祥寺にあるとってもオシャレなパン屋さんのことです。開店したのは2003年ですから、もう15年目を迎えたのですね。店名のように10年経っても愛されていて客足が途…

カイツブリの浮巣〜中西悟堂を夢中にさせたカイツブリ〜

週末、井の頭池を散策している途中で浮巣を温めているカイツブリを見つけました。井の頭池とひょうたん池の境に架かるひょうたん橋から大型望遠レンズを構えている人がいてすぐに気がつきました。以前、ボート乗り場の近くで見かけたことがありますが、今回…

仏大統領選決選投票は5/7〜事実上のEU信任投票へ〜

昨年6月のBREXIT以来、欧州情勢は一変、ドイツと並ぶEU盟主の双璧フランスでFNのマリーヌ・ルペン党首(48歳)が来る5/7に行われる仏大統領選決選投票への進出を決めました。ルペン女史の得票率は中道派マクロン氏(39歳)(得票率23.9%)に次いで21.4%、20…

『季題別中村草田男全句』を購読する

長谷川櫂の『俳句の宇宙』(花神社)以来でしょうか、久しぶりに俳諧に関する書籍を購入しました。大型書店に出向かないかぎり、句集や歌集なんて手に入りません。中村草田男の全句集が刊行されたことを知り、早速買い求めました。昭和の俳人で誰が好きかと問…

JR誕生から30年〜3島会社の経営が気懸りです〜

国鉄が分割民営化されてから30年も経ったのかと思うと感慨無量です。直近の2015年度連結決算でJR7社の経常黒字は約1.1兆円、この数字だけ見ると、毎年巨額の赤字を垂れ流していた旧国鉄の解体・民営化は大成功だったように思えます。総社員数もJR発足時の3分…

「有事の金」投資(最終回)〜世界で一番美しい金貨〜

昨日は税理士と会社決算の最終打ち合わせ。席上、たまたま「有事の金」の話になって、今や「有事の金」ではなく「有事の円」なのですよと所長に囁いたらずいぶん驚いておられました。地震国日本の頼りない「円」が安全逃避先として買われるなんて俄かに信じ…

GALOPINの週末ランチ

春の陽気に誘われて、玉川上水の花筏を眺めながら吉祥寺GALOPINに週末ランチに向かいました。週末は必ず行列ができるフレンチレストラン(席数35)ですから予約は欠かせません。すでに数組が半地下の店舗に続く狭い通路で空席ができるのを待っていました。近…

「有事の金」投資(2)〜金のセンチメンタルバリュー〜

国際情勢がここまで緊迫すると予期していたわけではありませんが、先月下旬、マンダリンオリエンタル東京で開催された豊島逸夫さんの金投資セミナーを聴く機会がありました。動機は興味半分、あとは高級ホテル特製のケーキセット付きという謳い文句に惹かれ…

「有事の金」投資(1)〜ケインズの美人投票論が正しい〜

15日は故金日成主席の生誕105周年記念日ということで200人余りの外国人ジャーナリストが平壌に集結、北朝鮮のナンバー2、崔竜海(Choe Ryong-Hae)朝鮮労働党副委員長は同日、米国から核攻撃を受けた場合、北朝鮮も核攻撃で反撃する用意があると発言。これを…

悲報:4年続いた「英語で読む村上春樹」が終了!

2013年4月から4年間続いたNHKラジオの朗読番組「英語で読む村上春樹」が4月2日の放送を以て終了してしまいました。先月下旬、書店に並ぶはずの4月号テキストがないことに気づいて終了を知りました。1年遅れで2014年4月からの聴講でしたが、日曜日の23時から…

京都縦貫道で行く海の京都(3)〜伊根の舟屋篇〜

元伊勢籠神社を通り過ぎて国道178号線を20分余り北上すると、めざす伊根浦の舟屋群に到着です。港町全域310.2haが国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。かかる指定地区は京都市内で4ヶ所、府内全域でも7ヶ所しかない周辺環境と一体化した…

京都縦貫道で行く海の京都(2)〜「天橋立図」にも描かれた籠神社と成相寺〜

天橋立の絶景を目の前にすると、自然の造形に勝るものはないなぁと強く感じ入ってしまいます。「日本三景」をはじめ、三名園、三名城、三大仏、三大祭・・・wikiに日本三大一覧という頁があるのをご存知ですか。国民性でしょうか、日本人は何にでもランキン…

京都縦貫自動車道で行く海の京都(1)〜天橋立篇〜

昨年7/18に京都縦貫自動車道が全線開通して、京都市街地から丹後半島へのアクセスが格段に向上しました。同年秋まで京都北部の5市2町が「海の京都博」を開催して、様々な魅力をメディアを通じて発信したので記憶されている方も多いかと思います。関東ではそ…

チョコレート工場2Fのカフェでひと休み

3月15日から6日間、台東区70周年記念事業の一環で区立文化施設が無料開放されました。art_placeさんがツイッターでつぶやいてくれたお陰で三連休は台東区めざしてまっしぐら。朝倉彫塑館と一葉記念館を無料拝観して参りました。このあたりはまた記事にすると…

ロバート・メイプルソープ展@シャネル・ネクサス・ホール

待望のメイプルソープ展がファッションのメッカ銀座シャネルにやってきました。本格的なメイプルソープの展覧会は近年記憶にありません。その多彩な作品群が日本で網羅的に紹介されるのは2002年以来、15年ぶりのことだそうです。 70年代、ニューヨークを拠点…

4年ぶりとなる海老蔵の「助六」

歌舞伎座杮落し公演から4年(亡父団十郎の代役でした)、久しぶりに市川海老蔵の「助六」が歌舞伎座に戻ってきました。海老蔵の歌舞伎座登場も去年の7月以来となれば、足を運ばないわけにはいきません。「助六」は、歌舞伎十八番では「勧進帳」と並ぶ人気演…

東京初開催の「エルメスの手しごと」展@表参道ヒルズ〜パリから職人がやってきた〜

フランス系銀行傘下の証券会社に勤務していた折り、年に数回はパリ出張がありました。エアチケットの手配をする秘書からスケジュールを聞きつけた同僚(もちろんキャリアウーマンです)から、しばしばエルメスでの買い物を仰せつかりました。というのも、パ…

『野村證券 第2事業法人部』で振り返るバブル期の証券営業

著者は、2011年に発覚したオリンパス巨額粉飾事件で粉飾の指南役と名指しされた横尾宣政氏。翌2012年に証取法・金商法違反容疑で逮捕され、1審・2審共に有罪判決を受けて、現在最高裁に上告中です。腰巻には「バブル期の野村證券でいちばん稼いだ男」とあり…