チョコレート工場2Fのカフェでひと休み

3月15日から6日間、台東区70周年記念事業の一環で区立文化施設が無料開放されました。art_placeさんがツイッターでつぶやいてくれたお陰で三連休は台東区めざしてまっしぐら。朝倉彫塑館と一葉記念館を無料拝観して参りました。このあたりはまた記事にするとして、帰路、立ち寄った台東区蔵前にある”DANDELION CHOCOLATE”併設カフェの居心地が良かったのでご紹介しておきます。

イカカオチョコレートはちょっとしたマイブーム。カカオ含有量が70%以上のチョコを指してハイカカオと呼ぶわけですが、健康志向も手伝ってか、スーパーやコンビニでもハイカカオ製品が主流となっているように見受けられます。カカオの苦み成分「テオブロミン」には、血管や気管支を拡張して血流や代謝を高める働きがあるだけでなく、利尿作用や脂肪分解作用を促す効果もあるといわれています。さらに、アンチエイジングに効果的なポリフェノールがたっぷり含まれているとあっては、シニア世代ならずとも気になるところです。


訪れたダンデライオン・チョコレートはサンフランスシスコ発の日本1号店、こちらのチョコレートは70%のカカオ豆と30%のきび砂糖だけでチョコレートを製造しています。1Fにはファクトリーとスタンドがあって、製造工程を真近で見ることができます。店内の雰囲気はブルーボトルコーヒーとよく似ています。シングルオリジンのカカオ豆からチョコレートを製造する点も、ブルーボトル同様、こだわりが感じられます。ベネズエラマダガスカル産のカカオ豆から作られたチョコを試食して風味の違いを比較する楽しみも味わえます。


1Fでストレートコーヒーとチョコブラウニーを注文して2Fのカフェでひと休みすることに。店員が案内してくれたのはテーブルのガラス越しに1Fの作業風景が見学できるスペースでした。写真はテンパリングと呼ばれる作業の様子です。カカオバターは6つの異なる結晶型をもっていて、豊かな風味をバーに閉じ込めるためにV字型結晶作りにとことんこだわるのがダンデライオンなのだそうです。傍らでは、店員さんが手作業でラッピングをしていました。

Bean-to-Barのプロセスを覗き見ながら、ヴィンテージ倉庫を改装した店内でカフェを楽しむ、下町で過ごすひとときも悪くありません。