京都縦貫自動車道で行く海の京都(1)〜天橋立篇〜

昨年7/18に京都縦貫自動車道が全線開通して、京都市街地から丹後半島へのアクセスが格段に向上しました。同年秋まで京都北部の5市2町が「海の京都博」を開催して、様々な魅力をメディアを通じて発信したので記憶されている方も多いかと思います。関東ではそもそも京都府が海に隣接していることを知らない人も少なくないのではないでしょうか。


この春休み、その京都縦貫道を利用して天橋立と伊根湾の舟屋をめぐる2泊3日の旅を企画してみました。天橋立を訪れるのは30年ぶりのことです。京都駅から天橋立まで所要時間は約2時間、距離にして100キロ余りといったところです。宿泊先の京都市左京区からは、桂川を渡って沓掛ICからアプローチすることになります。開業してまだ2年弱の京都丹波PA(味夢の里)に立ち寄って沿線ガイドマップやパンフレットを入手するといいでしょう。道の駅も併設していて実に快適なファシリティでした。

日本三景のひとつ、天橋立宮津市)は全長3.6キロに及ぶ湾口砂州。その全容を眺めるには、北側の傘松公園にケーブルカー(又はリフト)で登るか、天橋立駅側の文珠山頂の天橋立ビューランドへモノレールで向かうという2つの方法があります。写真でよく目にするのは前者から俯瞰した俗に「昇龍図」と呼ばれる構図です。海岸沿いの国道178号線を走って天橋立を眺めても決して見たことにはなりませんので悪しからず。

当日の京都市内は曇天、お天気が心配されましたが、次第に回復して傘松公園から写真(上)のような天橋立を堪能することができました。「斜め一文字」と呼ばれる構図です。2016年のイグノーベル賞に輝いた研究成果「股のぞきの効果」(頭を逆さにして股の間から風景を見ると、大きさは実際よりも小さく、距離は近くに見えてさらに奥行きも感じづらくなる)を確かめようと股のぞきも試みましたが、それほど違いは感じられませんでした・・・カメラアイで捉えた股のぞきはこんな感じでした。