令和元年8月の京都~京のお伊勢さんを参拝する~

2泊3日の京都行最終日は、帰省ラッシュを避けるために午前中に京都を出発するはずでした。蹴上を過ぎたところで、令和になってまだご朱印を頂戴していないことに気づいて、まだ参拝したことのない「京のお伊勢さん」として知られる日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)へ立ち寄ることにしました。三条通りを左へヘアピンカーブして少し九条山(大日山の支峰のひとつだそうです)を上がるとめざすお社がありました。途中、道が狭くて曲がりくねっているので、数台停まれる神社の駐車場へ辿りつくまで、時間こそ僅かでしたが、冷や汗をかきました。車のすれ違いができない上に、駐車場へ上がる坂道の一部右側が階段になっていて、上っていいものかどうか同乗者に確認してもらった程です。小型車ならば問題ありませんが、車でのアクセスはおススメできません。参詣道から参拝すべきでした。

向かって左手に本殿があって、まっすぐ進むと伊勢大神宮遥拝所へ繋がっています。手水舎でお清めをしえて、階段を少し上がると外宮(「げくう」ではなく、「げく」だそうです)があって、先の階段を上がると内宮(「ないく」)に到着します。Wikiによれば旧社格は村社ということですが、千木や鰹木の佇まいといい、境内全域に奥ゆかしさが漂っています。内宮のご祭神は天照大御神。ワイシャツ姿の男性が朗々たる声で祝詞を上げている最中で、山全体に祝詞が木霊していました。最初は神官かと思ったくらいです。

内宮左手の参詣道を進むと、神話の「天の岩戸」が現れます。岩の隙間の先には「戸隠神社」が鎮座しています。踵を返して、駐車場まで戻り、伊勢大神宮遥拝所へと階段を上がります。小高い丘の上に立派な鳥居があって、汗を拭いながら、参拝を済ませました。反対方向を見遣ると、平安神宮の朱色の大鳥居や御所清和門が一望できます。伊勢神宮⇒日向大神宮⇒平安神宮京都御所が一直線に並ぶあたり、京都の隠れパワースポットたる所以かも知れません。

この一帯は京都トレイル(全長70km)のコースの一部でもあり、駐車場に戻ると、トレイルランの一団と遭遇しました。東山コース(標識1は京阪「伏見稲荷駅」~標識30-2地下鉄「蹴上駅」に限れば、24km所要時間は4時間前後。涼しい秋になったら、この一帯をトレッキングしたいものです。