2012-01-01から1年間の記事一覧

庄司薫が新潮文庫の<あとがき>に登場

書店に平積みされた新刊文庫のなかに庄司薫の『ぼくの大好きな青髭』を発見、しかも収録されていたのはロングセラーの中公文庫ではなく新潮文庫。帯には庄司薫<あわや半世紀のあとがき>とあるではありませんか、失礼を承知で申し上げれば、ご健在であられ…

神田神保町を歩く

この週末は久しぶりに神田神保町に出掛けて古書店を覗いて回りました。日曜日ということもあって一部のお店にはシャッターが下りていましたが、それでも七軒ほど古書店を梯子することができました。ひと口に古書店と云ってもジャンルは様々なので、<「本の…

呆れた法務局の仕事ぶり

前回の続きになります。市役所で悪戦苦闘の末入手した住宅用家屋証明原本を携え管轄法務局へ出掛けたところ、新たな災難に巻き込まれました。念のため登記申請書の記載内容を相談窓口でチェックしてもらうと、その場で修正すれば足りる事項に加え、課税価格…

保存登記をめぐる狂騒曲

昨年の引越しから早1年が経とうとしています。2年前の暮れも押し迫った時期に、次年度の更地課税を回避するために拙速気味に自宅の表示登記を済ませたものの、所有権の保存登記をしないままこと今日に至りました。不動産登記法上、建物が完成してから1ヶ月以…

国家債務のデフォルトについて考えてみる

連休明けはフランスの政権交代とギリシア政局の混乱の影響でダウも日経平均も急落しています。落ち着きを取り戻したかに見えた為替相場も円高基調に逆戻りしたので、個人的には株式市場は当面調整が続くのかなと思っています。信用不安の払拭には相当な時間…

「毛利家の至宝」展は見逃せません

今年のGWの最大の収穫はサントリー美術館で開催中の「毛利家の至宝」展でした。会期(4/14〜5/27)は1ヶ月余りと極めて短いので未だご覧になっていない方はお見逃しなく。10年ぶりの東京公開だそうです。お目当ては、勿論、特別公開される雪舟等楊作「山水長…

タルト・タタンの故郷

<「タルト・タタン」発祥の味わいが日本初登場><現地のレシピを再現した美味しさを、この機会に>というキャッチコピーに吸い寄せられて、今日、伊勢丹新宿本店の催事場まで足を運んでしまいました。4/18付け伊勢丹通信のカバーに掲載されたタルト・タタ…

トレンチコートの老舗アクアスキュータムの経営破綻

今朝、ブルームバーグで英アクアスキュータムが経営破綻したことを知りました。レナウン傘下とばかり思っていたら、2009年に英百貨店のデベンハムズがレナウンから買収していたのですね。ライバルバーバリーがアジアを主戦場にブラックレーベルやブルーレー…

関西の奥座敷、有馬温泉を訪ねて

この春先、初めて有馬温泉を訪れる機会がありました。住所地は神戸市北区、中国自動車道・西宮山口JCTから車で10分足らず、京阪からのアクセスの良さが大きな魅力です。東京-箱根に比べて頗る便利、関西の奥座敷と呼ばれるだけのことはあります。日本三名泉…

映画「マネーボール」の痛快

このほど米経済誌「フォーブズ」が算出した大リーグ30球団の資産価値ランキングを見て、NYヤンキースの圧倒的な資金力を改めて思い知らされました。2位のドジャーズを大きく引き離してヤンキースの資産額は18億5千万ドル(邦貨換算:1500億)、道理でメジャ…

『3・11 複合被災』を読んで

上梓されたばかりの『3・11 複合被災』を手に取るまで、筆者の外岡秀俊さんが朝日新聞社を早期退社されたことを知りませんでした。これからは。フリーのジャーナリストとして出身地札幌を拠点に活動されるようです。高校卒業間際に氏の処女作『北帰行』を読…

旅立ちの春

次男が第一志望の医大に合格し、4月からは親元を離れて一人暮らしを始めることになりました。親としては国公立の合格発表に先立って合格通知を頂いた都内私立医大への進学にも未練を感じながら、本人の希望を尊重しかわいい子には旅をさせることにしたところ…

京都のお土産・マイセレクション

例年、東山花灯路(2012年は3/10〜3/20)の時期に京都を訪れるのですが、今年は2週間ほど早い週末に京都を訪ねてみました。日曜日はみぞれが舞う寒い日になったにもかかわらず、JR京都駅のコンコースは観光客で溢れ返り、ハイシーズンと変わらない混雑ぶりで…

甦る天井画の魅力〜建仁寺の「双龍図」〜

建仁寺を訪ね、今年1月に他界された小泉淳作画伯の傑作「双龍図」を見てきました。法堂天井に描かれた双龍図は108畳に及ぶ大作で、今にも踊りださんばかりの双龍の迫力に圧倒されました。建長寺に奉納された「雲龍図」も小泉画伯作ですので「双龍図」はお弟…

「『坂の上の坂 』55歳までにやっておきたい55のこと」刊行記念講演会

先週、2003年に東京都初の民間人校長に就任し在任中の5年間にさまざまな教育改革に取り組んだ藤原和博さんの講演会を聴く機会がありました。思いの外収獲があった講演会だったので、かいつまんで内容を紹介しておきます。巷には<〜歳までにやっておくこと>…

本屋さんが街から姿を消す日

この十年あまりの間に我が街から老舗の本屋さんが2軒、姿を消しました。駅前1等地にあったこじんまりとした本屋さんの後釜にはチェーン展開で有名な牛丼屋さんが収まりました。会社帰りに必ず立ち寄っていたもうひとつの本屋さんは改装されて啓文堂に引き継…

「日刊闇株新聞」が面白い

週刊朝日2/10号が<消費増税にダマされるな>と銘打って政府・財務省主導の増税キャンペーン徹底追及の特集を組んでいます。欧州ソブリン危機の真っ只中、財務官僚が「日本はギリシャよりひどい」と国家破綻を連想させるような大見栄を切るわけですから、世…

「最も幸せな負け」

今年の全豪オープン•ファイナルは史上最長の5時間53分に及ぶ文字通りの死闘でした。会場のメルボルン•パークで世紀の対決に立ち会えたテニスファンには堪えられない時間だったことでしょう。世界ランク上位同士の試合を見るにつけ、テニスは格闘技だと思い知…

気乗りしない劣後債投資

今朝の新聞折り込みチラシに大和証券の<円建新発債券のご案内>を見つけました。チラシが増える週末とはいえ、大手金融機関(りそなと三菱東京UFJ)が発行する劣後債の販売用資料がスーパーや不動産屋のチラシに混じって届いたので少し驚きました。そう…

コダックの誤算

米イーストマン・コダック社が経営破綻し、Chapter11の適用を申請しました。経営破綻の直接的な原因はいうまでもなくデジタルカメラの普及に伴う写真フィルム市場の崩壊です。往時のコダックと云えば、誰しも「コダックイエロー」と呼ばれるパッケージを想起…

ブラン・ド・ブルー(食卓に彩りを添えるスパークリングワイン)

ホームパーティのホストの楽しみのひとつにワインセレクションがあります。料理に合わせてどんな銘柄のワインを準備しておいたらゲストに悦ばれるのか、ない知恵を絞って思案するのも愉しいひとときです。昨年、大変評判が良かったのは<BLANC de BLEU CUVEE…

エベレスト〜世界最高峰を撮る〜オンエアに思う

2012年1月2日にNHKスペシャルで放映されたエベレスト頂上からの景色は圧巻でした。NHKからの最高の贈り物(お年玉)と云って過言ではないでしょう。かつて、登頂に挑んだ3人に1人が命を落すと云われたエベレスト、幸運に恵まれて頂上を極めることが出来たと…

2012 New Year Party at Tokugawa Village (2)

貴族(華族)制度が廃止された久しい現在、日本では住み込みのお手伝いさんがいる家庭は極めて珍しいのではないでしょうか。ところが、小さなお子さんを抱えたM君のところには普段はAu Pair(オペア)と呼ばれる住み込みのお手伝いさんがいます。生憎、お正…

2012 New Year Party at Tokugawa Village (1)

以前勤めていたフランス系投資銀行でグランゼコールやビジネススクール出身者をトレーニーとして預かったことがありました。日本では最高学府は大学ということになりますが、フランスではバカロレアを取得すれば誰でも大学に入学できます。従って、バカロレ…

第2の敗戦から立ち上がるために

新年あけましておめでとうございます。さぼってばかりのブログではありますが、今年こそまめにアップデートしようと心に誓ったところです。さて、どうなることやら。元旦の午後、ほろ酔い気分でのんびりと外の景色を眺めていたところへ震度4の地震、すっかり…