例年、東山花灯路(2012年は3/10〜3/20)の時期に京都を訪れるのですが、今年は2週間ほど早い週末に京都を訪ねてみました。日曜日はみぞれが舞う寒い日になったにもかかわらず、JR京都駅のコンコースは観光客で溢れ返り、ハイシーズンと変わらない混雑ぶりでした。
普段は身軽な旅を心掛けているのでお土産を買って帰る習慣はありません。ただ、京都に限っては、食指を動かされるお土産が幾つかあります。順不同で3つ挙げるとすれば、鯖寿司、金平糖(緑寿庵清水)、お漬け物ということになります。
祇園「いづう」の鯖寿司はお気に入りのひとつです。京都駅新幹線改札後ホームでいつの頃からか販売されるようになったので、帰り際に駅で手軽に買い求めることも可能です。遅い時間だと売り切れ必至ではありますが・・・今回は、四条河原町の高島屋地下1階でもうひとつの名店「花折」の鯖寿司も1/2本買って「いづう」と食べ比べしてみることにしました。「いづう」の昆布締めも捨て難いのですが、主役の鯖のボリュームでは「花折」に軍配が上がりそうです。一汐した海の幸は若狭から18里の鯖街道を経て京に運ばれてきます。新鮮な魚が手に入らなかった古の京都で培われた知恵と工夫のお蔭で、今もこんなに美味しい鯖寿司が食べられるというわけです。