神田神保町を歩く

この週末は久しぶりに神田神保町に出掛けて古書店を覗いて回りました。日曜日ということもあって一部のお店にはシャッターが下りていましたが、それでも七軒ほど古書店を梯子することができました。ひと口に古書店と云ってもジャンルは様々なので、<「本の街」神田神保町オフィシャルサイト>をあらかじめチェックしてから出向くと効率的です。勿論、時間の余裕があれば、気の向くまま古書店巡りするのが一番です。

小宮山書店がガレージセール中だったので単行本3冊をワンコインでゲットしました。日本古典文学大系や美術全集も3冊ワンコインで叩き売られていました。売れるか売れないかだけで本の価値が決まってしまうのが当世古書店事情なのでしょう。業界の革命児ブックオフコーポレーションフランチャイズ展開を始めたのが1991年、この20年で街から個人経営の古書店が数多く姿を消しました。マンガ本やベストセラーばかりが目につくようになったのもブックオフ登場以降の現象です。そんな時流に逆らうかのように、得意の専門分野の品揃えにこだわる神田神保町古書店は今も少なくありません。文学全集や稀覯本を扱うお店も健在でした(愛蔵の漱石全集が35000円で売られていたのには傷つきましたが・・・)。176店を数える古書店が軒を連ねる神田神保町はこれからも世界一の古書店街であり続けて欲しいものです。

黴臭い古書店巡りに疲れたところで昼食休憩、神田古書センター2階にあるボンディでポークカレーを中辛で頂きました。名物じゃがバタも昔のまま、お客さんの行列は途切れることなく相変わらず繁盛していました。神田神保町はカレーの街でもあります。本を読みながら食べ易いのがカレーだったいうのがカレー屋さんがこの地に集まった理由だそうです。カレー屋さんが30店前後存在するというのもこの町ならではの魅力だと思います。