2011-01-01から1年間の記事一覧

大震災と住宅建設事情

昨年8月の着工から9ヶ月弱、諸事に亘って紆余曲折を重ねましたが、引っ越しまで1ヶ月余りとなりました。同時期に着工したお隣さんは手際よく工事を進められ、昨年末に引っ越しを済まされていました。細部にこだわり遅々とした歩みの我が家とは対照的です。年…

原発事故の思わぬ波紋

政府・東電が原発事故の初動対応に大きく躓いた結果、国民生活全般に様々な影響が及んでいます。自分なりに一度整理しておこうと思っているのですが、日常生活に直接関係する影響に限っても、日を追って拡大の一途を辿っているので収拾をつけかねています。…

国立新美術館のシュルレアリスム展

国立新美術館で開催されている<シュルレアリスム展>は期待を裏切らない企画展でした。展示作品はすべてパリのポンピドゥセンターが所蔵する貴重なコレクションです。エルンスト、ルネ・マグリット、イヴ・タンギー、ジャコメッティをはじめ170点余りのマス…

大震災:WSJのヘッドライン

大震災から1週間が経ちました。17日正午現在、M5超の余震が247回を数えるそうです。幹線道路が寸断され水や食料さえ満足に届かない被災地で不安な毎日を過ごされる罹災者の精神的ストレスも限界に来ているのではないでしょうか。こうした不安を少しでも取り…

寺田寅彦と防災教育

連日の余震で大地震が首都圏を直撃するリスクが極めて高まっているように感じます。今回の大震災を通じて、我が祖国日本が地震列島であったことを全国民は否応なく再認識させられたわけです。メディアは日々拡大する激甚災害の詳細と原発リスクの顕在化の報…

サイパン島玉砕の果てに

先週、地方都市に出掛けた折に空き時間が出来たので『太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男〜』を観てきました。朝一番の上映に限り入館料は1200円と聞いてニンマリ、おまけに観客もまばらでゆったりと鑑賞することが出来ました。映画の主人公は実在の軍人…

『きことわ』の世界

活字文化の衰退が叫ばれて久しい昨今、芥川賞受賞作の読者は世の中にどれ位いるものなのでしょうか。金原ひとみと綿谷りさの両才媛が最年少受賞を果たした2004年の文藝春秋掲載号は過去最高の118万部余りを売ったと云いますから、読者を惹きつける話題性さえ…

内装工事が始まりました!

ブログタイトルに掲げた家普請のフォローを随分長い間さぼってしまいました。いよいよ内装工事が始まり、ビルダーさんとの打ち合わせ頻度も週1回から2回前後に増えつつあります。書き留めておきたいことは山ほどあるのですが、壁紙や照明器具の選択に始まり…

株式非公開化の流れ

ワインの専門商社エノテカ(3049)が一昨日MBOを発表しました。今朝の日経はTSUTAYAチェーンを運営するCCCの増田社長がMBOを実施して東証1部上場廃止を目指すと報じています。昨年秋、出版業界の風雲児と呼ばれる幻冬舎社長の見城徹さんがMBOを発表したとこ…

寒桜が届けてくれた春

ご近所のHさんご夫婦が届けて下さった啓翁桜がほころび始め、我が家にはひと足早く春がやってきました。Hさんのご長男と愚息は同級生で目下大学受験のまっ最中、この寒桜のお蔭で連日ピリピリと張りつめた空気の支配するリビングの雰囲気が俄かに和らぎまし…

投資銀行の鉄則は"Winner Takes All"

黒木亮さんの最新作『獅子のごとく』が米系投資銀行のパートナーまで登りつめた元邦銀マンの常軌を逸した生き様を迫真の筆致で描いています。バブル経済後、不良債権に苦しむ邦銀勢が凋落していくのとは対照的に米系投資銀行が日系の金城湯池に蚕食していく…

香川照之さんの講演を聞いて« l'essentiel est invisible pour les yeux »

次男が通う学園の文化講演会にOBの香川照之さんが登檀すると知って久しぶりに学園講堂まで足を運びました。例年、学校傍のホテルで開催される文化講演会が今年は香川さんたっての希望で学園講堂に変更されたのだそうです。結婚式も学園のチャペルで挙げた香…

業平橋駅の改名について感じること

建設中の東京スカイツリーに最も近い東武伊勢崎線「業平橋駅」が来春「とうきょうスカイツリー駅」に改名されるそうです。東京スカイツリーの玄関駅として認知度を向上させたいというのが東武鉄道の狙いのようですが、伊勢物語の主人公昔男こと在原業平に因…

Bunkamura『十二夜』の見所

ブロガーを松たか子ファンと知るOさんが現在渋谷シアターコクーンで上演中の『十二夜』のチケットを譲って下さったので15日のマチネを観てきました。シェークスピアのロマンティクコメディーとして知られる『十二夜(12th Night)』を串田和美さんが潤色・演…

田崎真也さんのワインセミナー

昨夜、京王プラザホテルで催されたワインセミナーに参加してテイスティングを愉しんできました。講師は昨年11月に国際ソムリエ協会の会長に就任したばかりの田崎真也さん、一流ソムリエならではの豊富な経験に基づくワイン講義はユーモアに溢れ実に楽しいも…

2011年の初読みは『神様のカルテ』

年初は何かと気忙しくブログ始めまでさぼってとうとう松の内を過ぎてしまいました。日帰り温泉にのんびり浸かり新年の計を立てようと思いながらこちらも果たせずにいます。そんな訳で少々ネタ不足気味ですが、<うりぼう日誌>本年も宜しくお願い致します。…