業平橋駅の改名について感じること

http://pds.exblog.jp/pds/1/201012/29/36/c0212636_177245.jpg建設中の東京スカイツリーに最も近い東武伊勢崎線業平橋駅」が来春「とうきょうスカイツリー駅」に改名されるそうです。東京スカイツリーの玄関駅として認知度を向上させたいというのが東武鉄道の狙いのようですが、伊勢物語の主人公昔男こと在原業平に因む由緒ある駅名がすっかり変わってしまうのは残念でなりません。業平が隅田川のほとりで詠んだ<名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと> という古今和歌集撰歌もスカイツリーを梃に集客を図りたい鉄道会社の思惑に屈した恰好です。同駅名が若い世代に「ぎょうへいばしえき」と誤読されるからといって、下町の歴史を背負った漢字の駅名を廃止してしまうのは余りにも乱暴です。地元には<なりひら橋クリニック>のように地名を冠した商号も多いと聞きます。古くからある地名を生かした地域の活性化を再考して欲しいものです。