久しぶりに見るNHK連続テレビ小説「花子とアン」

記憶にないくらい久しぶりに、NHK連続テレビ小説花子とアン」を見ています。ひょっとすると、「雲のじゅうたん」以来かも知れません・・・

平日の朝は、日経と朝日に目を通したあとブルームバーグで前日のNY市場をチェックしたりと結構慌しいのですが、便利な録画予約機能のお蔭で欠かさず視聴しています。時間に余裕があるときは、勿論リアルタイムで見るようにしています。絢香さんの歌う主題歌「にじいろ」が流れ出すと実に清々しい気分になれるので、主題歌と共にこの番組をとても気に入っています。劇中のナレーションに美輪明宏さんを起用したのも奏功しています。毎回、締めくくりの挨拶は「ごきげんよう さようなら」、喪われつつある美しい日本語の響きを見事に甦らせてくれました。番組HPで美輪さんは「ナレーションでは、時代の空気感を表現できれば>とおっしゃっていますが、杉村春子さんさながら格調高いナレーションに仕上がっていると思います。

主人公は、ルーシー・モード・モンゴメリ の『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子さんです。番組に原作はなく、村岡花子さんのお孫さんにあたる村岡恵理さんの著書『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案とした中園ミホさんのオリジナル脚本に従って、番組は進んでいくようです。主人公「花子」に『赤毛のアン』の主人公アンを重ね合わせた筋書きだけに、今後の展開が楽しみです。

赤毛のアン』を通しで読んだことがないので、この機会にポプラ社版を買って最初からキチンと読んでみようと思っています。余談になりますが、この番組のタイトルが流れる度に高校時代の出来事を懐かしく想い出します。というのも、同級生にとても聡明な女の子がいて、ある日ふとした拍子に好きな本を尋ねたところ「『赤毛のアン』が大好きです」と照れくさそうに教えてくれて、どういう訳かその瞬間が今も思い起こされるからなのです。

アンのゆりかご―村岡花子の生涯―(新潮文庫)

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