絶版『英国アンティークシルバーキャディスプーン百選』をヤフオクで落札

GW後半、天気がぐずついて出鼻をくじかれ、昨日は自宅で静養することに。録りためたTV番組の一部(映画や日曜美術館)を見たり、読書したりしているうちにあっという間に1日が終わってしまいました。ブログの更新もままならず今日を迎えてしまいました・・・。



ただ、ひとつ収穫がありました。たまたまヤフオクで見つけた『英国アンティークシルバーキャディスプーン百選』(1993年刊)を落札できたのです。以前、Amazonでちょくちょく見かけたのですが、いいお値段で入札を躊躇しているうちにいつの間にか姿を消してしまい、入手をすっかり諦めていただけに僥倖でした。

絶版になって久しいこうした類の本をオークションで手に入れようとする場合、出版時の定価や本のサイズなどの情報を入手しておくと便利です。国立国会図書館サーチにアクセスすると、1993年に定価2800円で刊行されていたことが分かります。大きさ容量は95p、21X22㎝とあります。最低入札価格は8500円、定価の3倍強からのスタートでした。セオリーどおり、締め切りの1分前に応札すると10分間の自動延長に突入、結局、落札価格は定価の5倍近い水準まで競り上がりました。

図版の充実した展覧会の図録が思わぬ高値で取引されることがあります。例えば、2008年に西洋美術館で開催された「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展覧会の図録は、現在でも1万円前後で取引されています。くだんの百選の取引価格も、この図録同様、入手の困難さ(=稀少性)の証といえそうです。

入手した本には、<ティーパーティの小さな主役>という副題がついています。この本は、100年以上前から代々受け継がれてきたキャディスプーンの魅力を再確認するための格好の教材ではないでしょうか。