インヴィンシブル投資法人(8963)|久しぶりのREIT大型POに応募 

日経平均は7月24日終値ベースで昨年末来25.3%上昇しています。これに対して同日の東証REIT指数は1890.99。昨年末の1894.06を下回る惨状を呈しています。本来ならJREITを全体ポートフォリオの10%~15%くらい保有しておきたいところですが、この地を這うような低迷ぶりでは買い増しする気にもならず、6月末時点で全体ポートフォリオに占めるJREIT割合は3.3%まで低下しています。過去のPOで取得したREITは総じて簿価を下回っており、安定配当を加味してもアンダーパフォーム状況にあるのです。

3年に及んだコロナ禍で在宅勤務が恒常化した影響が大きく、オフィスREITの落ち込みは目を覆わんばかりの悲惨さです。JREITのPOは外部成長を意味しますから、地合いさえ良ければ積極的に応募したいところですが、マイナス・パフォーマンスではどうにも前向きになれません。

一方、コロナ禍が終息し日本の主要な観光地には外国人旅行者が怒涛の如く押し寄せています。新宿や渋谷の交差点でも目に見えて外国人旅行者が増えています。コロナ禍以前の7割近くまでインバウンド消費が回復したと云われています。ドル高も相俟って、観光地の宿泊費は鰻上りの様相を呈しています。ホテル需要の急回復は誰の目に明らかです。

そこで、先週発表されたばかりのインヴィンシブル投資法人(8963)の大型POに応募することにしました。下記5年チャートが示すように、コロナ前に1口6万円はあった株価は2020年前半に1/3前後まで急落しています。直近1年で株価はかなり回復していますので割安感は薄れていますが、足元の配当利回りはそれでも5.13%。今回の大型PO調達額は334億円(+10.5%)を見込み、6物件取得後の資産規模は5000億円を上回ります。JREITポータルサイトのよれば、変動賃料の国内ホテル75物件のRevPARは㋃以降で2ポイント近く改善しているようです。

ホテル投資の3つの重要指標、「RevPAR(Revenue Per Available Room)(レブパー)」、「ADR(Average Daily Rate)(客室平均単価)」、「OCC(Occupancy Ratio)(客室稼働率)」を注視しながら、インバウンド需要に沸くホテルREITへ資金投下再開です。