「ただいま東京プラス」の我流活用策|"Spa LaQua"入館引換券付ステイプラン一択

今年10月11日より実施されることになった「全国旅行支援」の枠組みがすんなりと頭に入らなかったのは、2年前に刷り込まれた「Go To トラベル」事業のせいです。当時は、宿泊代金や日帰り旅行代金の50%相当(宿泊は上限2万円)を国が支援するという実に太っ腹なキャンペーンだったので、沖縄や九州への旅に最大限活用させて貰いました。感染拡大であっという間に中止に追い込まれましたが、地域クーポンが付与される第2弾はさらに魅力的だったので記憶に強く焼きついています。

これに対して、「全国旅行支援」に先立って実施された「県民割」や「ブロック割」は各都道府県が独自に制度設計したために、利用回数がまちまちだったりと混乱に拍車をかけたようです。利用者よりも観光事業者が戸惑ったのではないでしょうか。おまけに支援金額上限は1人1泊5000円に大幅縮小し、「Go To トラベル」と比べると著しく見劣りします。地域ごとに異なる感染状況に鑑み、全国一律だった「Go To トラベル」を都道府県単位に分割したことがそもそもの過ちです。税金を投入するのですから、全人口の約10%を占める東京都を置き去りにした先行実施はあり得ません。

感染者が減ってようやく実施された東京都の観光補助は、名称からして実に紛らわしいのです。「都民割」は東京がアルファベット表記で「全国旅行支援」は漢字表記・・・シンプルに「都民割」でいいでしょう。「都民割」にあたる「もっとTokyo」はクーポンなしの割引上限5000円まで(6000円以上の利用)。「全国旅行支援」に相当する「ただいま東京プラス」(割引対象期間:10月11日~12月20日)を利用すれば、平日3000円(休日3000円)のクーポンが付与され、交通付プラン以外なら最大40%上限5000円まで割引が受けられます。後者がお得ということになりますが、併用可能なプランもあるので損得計算はややこしくなります。いずれも都内旅行が対象ですが、都心のラグジュアリーホテルに宿泊するとなると補助額は焼け石に水。計算上、1人1泊12500円(夕・朝食除き)で最大限の補助を受けられることになりますが、都内ではその値段で泊まれるのはせいぜい平凡なビジネスホテルといったところです。島嶼地域ならいざ知らず、都内に自宅があるのにわざわざビジネスホテルの狭い客室に泊まる気にはなれません。

ホテル椿山荘東京など一流ホテルが提供した客室数限定の特典付き専用宿泊プランは忽ち完売。なかなかターゲットが定まらないなか、目をつけたのは、東京ドームホテルが提供している<スパ ラクーア入館引換券付ステイプラン>。我が家は家族全員サウナ好きなので、ロウリュサービスのある”Spa LaQua”はお気に入りのスポット。入館料だけでも大人2900円(土日祝日は+550円)かかりますから、入館引換券の付いたプランは大変魅力的です(12月1日から入館料の値上げが事前告知されています)。しかも、入場規制(週末は大変混みます)があっても優先入場できるというおまけ付きです。普段なら、その日にクルマで帰宅するわけですが、徒歩数分の東京ドームホテルで宿泊できるとなれば、入浴後のリラックス度合いが俄然違ってきます。

そんなわけで、今月から来月にかけて週末の幾日かは東京ドームホテルステイでのんびり過ごすつもりです。サウナ好きの目に留まったのか、「全国旅行支援」期間中の週末は完売。平日は日によって空室があるようなので、ラップトップPC持参でホテルで仕事するのもありかなと思っています。