東京都が用意した軽症者ホテルの現況~新型コロナに感染するとどうなる?~

次男がとうとう勤務先の病院で新型コロナに罹患してしまいました。遡る4月下旬、同病院内でオペ看が罹患し、本人も4/27にPCR検査を受けました。冷や冷やしながら結果判定を待っていたところ、その時は検査を受けた医療従事者全員が陰性でセーフデでした。それから3ヵ月経って、再び、医療従事者数名が罹患してしまいました。重症の感染者を受け入れる病院なので、家族もある程度覚悟していたものの、いざ身内がそうなるとショックは隠しきれません。

本人は外科医ですから直接重症の感染者を治療する立場にありませんが、看護士は内科や外科を行き来しますから、罹患リスクは高いのでしょう。LINEの第一声はこうでした。

<とうとうコロナにかかってしまいました。僕は全くの無症状で元気ですが、2週間自宅待機となりました>

当直に加え休日は院内巡回など多忙を極めていたようなので、<いい骨休みになるね>とLINEで返しました。ところが、2日後、自宅待機からホテル療養に切り替わり、<港区・品川プリンスホテルイーストタワー)でしばらく暮らすことになった>と連絡がありました。独立棟なので、イーストタワーの客室919室すべてが都の受け入れ対象施設になっています(2020/7/31から感染者の受け入れを再開)。中国・武漢からの帰国者を、経過観察期間中に受け入れた勝浦ホテル三日月のことを思い出しました。我が身に降りかかったことではなかったので、当時は断片的に伝わってきたホテル暮らしの不便に無関心でした。

今回、次男がホテルに収容されると、俄然気になるのがホテル暮らしの内実。分かってきたのは、相当に不自由な暮らしだということ。宿泊費や食事代は都が負担するので贅沢こそ言えませんが、本人は内心、ひとり暮らしなので自宅待機が良かったと思っているのではないでしょうか。自宅なら、Uber Eatsや出前を使って好きなものを注文できるのですから・・・食いしん坊の自分が2週間以上ホテル暮らしを強いられるとすれば、食生活の制約が相当なストレスになるに違いありません。



● 外出できない←当然とはいえ実態は入院隔離と変わりません
● 部屋が狭い(シングルルームは13.2㎡)
● ホテルから提供される食事が美味しくない!?←若い人も年寄りも同じ食事というのも頂けません
● アルコールの持ち込み不可
● 冷蔵庫に製氷機能がない

2日前の8/12、都知事が軽症者用ホテルを3044室に増やすと発表しました。無症状者・軽症者を受け入れてくれるホテルを増やして、医療機関の病床を確保することが狙いのようです。現状都内にある6宿泊施設(新宿・中央両区の「東横イン」や従前の「品川プリンス イーストタワー」)に、次の2つのホテルが加わります。

8/13 アパホテル浅草田原町駅前(台東区)465室
8/17 東京虎ノ門東急REIホテル(港区)431室