【USJ】「禰豆子ポップコーンバケツ」は争奪戦

12月初旬、今年20周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)を訪れました。十数年ぶりの再訪です。前回は次男が小学校高学年だった時期だったので、開業からまもない時期だったことになります。印象に残るアトラクションはごくわずかだったと記憶しています。開業当初こそ、USJの来場者数は1000万人を超え上々の滑り出しだったわけですが、2007年に東証マザーズに上場、2009年に上場廃止と営業面でジリ貧に陥っていったネガティブなイメージがUSJにはつきまといます。脳裡に刷り込まれたそんなイメージが災いして、肝心のチケット手配が後手に回りました。

学校が冬休みに入る前の平日を狙えば、並ばずに人気アトラクションに乗れる「エクスプレス・パス7」は容易に入手できると思い込んでいたのです。ところがどっこい、第一希望の月曜日はすでに入手不可、第二希望の火曜日午後の時間帯がかろうじて空いていたので、慌てて手配した恰好です。USJを訪ねる1ヵ月弱前でさえこんな状況だったのです。複数の組み合わせがあるにせよ、「エクスプレス・パス7」の価格は税込で14100円です。時期によって価格が変動するワンデイパス(12月初旬は税込8200円)と合算すると決してお安くない買い物です。にもかかわらず、オフシーズンの平日でも「エクスプレス・パス」は完売。週末や祝日に訪れるのであれば、数ヶ月前にチケットの手配をしておいた方が良さそうです。USJの来場者数推移を調べてみると、2013年以降は毎年1000万人超え。2016年以降は1400万人を超えているのだそうです。人気回復どころか、知らないうちにUSJは完全復活を果たしていたのです。てっきりTDLTDSの後塵を拝しているとばかり思っていた己の不明を恥じた次第です。畏るべしUSJ !

開場は9時、来場者数が多い日は早めに開門することもあると聞き、1時間ほど前にゲート前に到着。30分ほど経つと、アーリーパークイン組がぞろぞろと入場を開始、その15分後に一斉入場です。真っ先にめざしたのはハリウッドエリアにあるレストラン「スタジオスターズレストラン」前の専用カート。USJ X 鬼滅の刃コラボ期間中(2021/9/16~2022/2/13)にかぎって「禰豆子ポップコーンバケツ」が先着順で販売されているからです。当日販売予定数量が売れてしまえばその日はおしまいですから、午前中、しかも早い時間帯に手に入れておく必要があります。雨天だというのにあっという間に100人前後(自分もそのひとり)が並んだのですが、なかなか行列が捌けません。カート前で代金を支払い紙袋に入ったポップコーンを貰った後、スタッフと客の間で「禰豆子ポップコーンバケツ」の検品が行われていたからです。1点1点手作りなのでその場で確認したらノークレームということなのでしょう。11/18以降、高額転売防止のため期間中1人1個しか購入できなくなったものの、争奪戦解消にはほど遠い状況でした。小さくなった禰豆子が木箱から顔を覗かせる様子が細部まで克明に再現されていて、完成度はかなりのものです。鬼滅ファンが欲しがるのも無理はありません。

このお買物は、娘さんのクリスマス・プレゼントにしたいと知人からのたってのお願いでした。何とか役目を果たし安堵したのも束の間、縦20.5cm×横14cm×奥行14cm|重さ986gの「禰豆子ポップコーンバケツ」を携行したまま、アトラクションを回るわけにはいきません。このアイテム、写真のようになかなか嵩張る代物なのです。混雑したパーク内で万一来場者と接触して壊れたりしたらそれこそ元も子もありませんし、天候が回復し禰豆子が日光を浴びてしまったら塵となって消滅してしまう虞があります(笑)。エントランスの近くにあるコインロッカーへ戻って、ボックスに格納して初めてミッション・コンプリートなのです。