鎌倉ごはんなら「秋本」の生しらす丼がおススメ

旅先でその土地ならではの名物料理に巡り会えると、旅の思い出が、俄然、輝いてみえるもの。葉山で「生誕110年香月泰男」展を鑑賞したあと、鎌倉へ向かいました。車で約30分、さしたる渋滞にも巻き込まれず、なんとか鶴岡八幡宮の西隣の参拝者向け駐車場に車を滑り込ませました。鎌倉市街には大規模な公営駐車場がないため、訪れる度に駐車場探しに苦労します。<駐車場を制する者は鎌倉を制す>、車で鎌倉へ行くときは自分にこう言い聞かせています。

鶴岡八幡宮から小町通り経由、相模湾でとれた新鮮なシラス(=カタクチイワシの稚魚)や地魚を使った料理で有名な「秋本」(i-ZA鎌倉3F)へ。食べログの日本料理部門EAST百名店2021に選ばれるだけあって、すでに20名以上が順番待ちをしていました。週末は1時間半待ちもザラだと聞いていたのに、順番待ちリストに記名して待つこと30分あまり、ハイタイムにもかかわらず思ったより早く入店できました。

注文したのは写真の一番人気<生しらす丼>で税込1650円也。トッピングしてあるのが<生しらす>で下層は<釜揚げシラス>です。鮮度が命の「朝どり 生しらす丼」は仕入れ次第、いつでもありつけるわけではありません。卓上の土佐醤油を少し垂らして食べてみると、これが大層美味。半分ほど食べたところで、付け合わせの温泉卵をご飯に混ぜると想像以上に美味しい鎌倉ごはんになります。店員のおばちゃんたちが、皆さん甲斐甲斐しく働いているのが好印象でした。旅先で食べる食事に何かと厳しい妻が文句ひとつ言わなかったので、<生しらす丼>はお気に召したのでしょう。やれやれです。