総理総裁は人相で選べ〜消去法で岸田さんか?〜

金曜日の9月3日、正午前、突然日経先物が200円以上急騰。TLを確認すれば菅総理自民党総裁選不出馬の報、株式市場のあまりにも露骨な反応に苦笑いしてしまいました。後手後手に回った新型コロナウイルス感染対策に、株式市場は数ヶ月前からダメ出しをしていたわけです。将棋であれば、とうの昔に詰んでいたということです。たった2日で日経平均は3.9%も上昇し、先物を見る限り、今日は3万円台を回復しそうな勢いです。前都知事舛添要一は「菅首相退陣祝賀相場」と揶揄しています。その上、9/6の東京の感染者数は968人、1ヶ月半ぶりの3桁台。菅総理退陣と共に感染者数の減少が加速するとはなんとも皮肉です。

菅総理退陣の背景には、安倍チルドレンと呼ばれる中堅・若手自民党議員(当選3回以下)から「菅さんが党首では衆院選を戦えない」という悲痛な声が日増しに高まっていたこともあります。

公職選挙法は、衆院議員の任期満了前6カ月前(4月21日)から衆院選の投開票日まで、候補予定者が個人ポスターを貼ることを禁止しています。ところが、公示までの間、党首や有名な議員らとのツーショット写真を使い、演説会などの行事を告知する所謂「2連ポスター」は認められており、5月頃はメディア報道も二階派を中心に菅さん一択という空気だったと記憶しています。自民党議員の豹変ぶりには呆れ返ります。<選挙の顔>とは、文字どおり、来たる衆院選を与党勝利に導いてくれる選挙の看板的存在。党首の人気が獲得票数に直結するわけですから、自民党が政権にとどまるためには、知名度に加え、リーダーシップ、国民への説明能力、政治的手腕、人柄等、すべてにおいて党首は秀でた存在であらねばなりません。

ところが、下馬評に上がっている総裁選候補(男性)のご尊顔から拝察するに、岸田さんを除けば皆さん、人相が芳しくないのです。菅総理の場合、目がいつも虚ろで、眼瞼下垂も手伝って、表情から生気が感じられません。満足なコミュニケーションさえとれない(というか一方通行だった)二流政治家が、コロナ禍という未曾有の国難にあって国の舵取りを任されたこと自体、日本の悲劇でした。東日本大震災当時のもうひとりの菅(直人)と同様です(名づけて<ワースト総理W菅>)。政治家としての資質や実績において、河野さんや石破さんは菅さんよりずいぶんマシには見えますが、これまた人相がよろしくありません。河野さんは、お父上やお爺さまに比べるとぐっと人相が悪くアトピーのせいか赤ら顔に見えますし、ねちっこい話し方で知られる石破さんからは目力が感じられません。おまけに、ふたりとも党内では<変人>で通っています。ネット上では、生理的に受けつけないという声が目立ちます。有権者は、故大宅壮一の名言<男の顔は履歴書、女の顔は請求書>の真意を本能的に嗅ぎ取っているように思えます。生き様や性格に加え、心根は自ずと男の顔に投影されてくるわけですから。

総理総裁の動静は常に映像とともに伝えられるだけに、消去法でテレビ映りが比較的マシな岸田さんに次期総理をお願いしたい。