コロナ禍、2度目の全血献血~「献血は必要火急!」~

歳の瀬を迎え、首都圏を中心に輸血用の血液在庫が逼迫しているそうです。一昨日の朝日新聞にも「コロナ禍、血が足りない」という見出しが躍っていました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で献血に協力する人が急減した4月以来、2度目となる全血献血をしようと、昨日、最寄りの献血ルームを訪れました。ちなみに男性なら年3回まで400mLの全血献血をすることができます(200mLなら6回)。例年12月は献血量が少ない上に、依然新型コロナウイルスが猛威を振るっているため、最近、日本赤十字社からこんなメールが頻繁に届くようになりました。どうやら、献血バスが十分に稼働していないことが、血液在庫不足を招いているようです。

【A型の皆様へ】400mL献血ご協力についてのお願い

さて、現在東京都内におきましては、新型コロナウイルス感染症の第3波の中、企業での在宅ワークや大学でのリモート授業が続き、集団献血の中止も相次いでおります。その一方で、輸血用血液の医療機関への供給量は、依然として高い状況が続いております。

輸血医療の危機的状況を招くことなく、輸血を必要とする患者様へ安定的に血液をお届けするためには、皆様の献血へのご参加、ご協力が不可欠です。(以下、割愛)

4月に献血ルームを訪れたときは、大変な混雑で一度出直した記憶があります。メディアが献血を呼び掛けたことも影響していたのでしょう。今回、当日予約をしようとしたのですが、すでに希望時刻は予約で一杯でした。待ち時間覚悟で献血ルームを訪れると、座る椅子さえない状況でした。複数回献血クラブ「ラブラッド」会員が先のメールを受け取って、大勢詰めかけたのでしょう。その後もひっきりなしに献血者が訪れます。

この日は、予約できなかったこともありますが、受付から献血完了・退出まで都合2時間半かかりました。冬場、身体が冷えると血流が悪くなり、普段より献血に時間を要します。看護士さんが献血する右腕を温めてくれたお蔭で、献血自体は思ったより早く10分あまりで済みました。

血液の保存できる期間は赤血球なら3週間。血漿は1年ですが、血小板は採血してから4日間しか持ちません。血液は長期間ストックしておくわけにはいかないのです。全国で1日3000人もの患者さんが輸血を必要としています。個人にとってはささやかな協力に過ぎませんが、大勢の人が協力すれば大きな力になるはずです。