《焼鳥山もと》は絶品揃いの名店

ようやく外出自粛が解けて、マイスケジューラーにボチボチ会食の予定が入りつつあります。昨夜は、知人夫婦と久しぶりの再会、我がテリトリーまで出向いて貰い、<焼鳥山もと>(武蔵野市中町1-19-8 シティハイツ武蔵野B1F)で宴となりました。

焼鳥店といっても、<焼鳥やまもと>は食べログ百名店の常連でそんじょそこらのお店とは格が違います。座席数はカウンターのみのわずか16席。ただでさえネット予約困難なのに、新型コロナウイルス対策から目下12席まで間引かれていますので、週末夜に4席確保できたのは実に僥倖でした。

名店だからといって懐具合をそれほど心配する必要はありません。おすすめの焼鳥5本コースで1080円(税別)、7本コースが1380円(税別)という安心価格で提供されます。<鳥貴族>に代表される一般的な焼鳥チェーン店との違いは、数量限定ながら、「おたふく」、「抱き身」、「ふりそで」等々、希少部位が味わえることです。この日は、「ふりそで」にありつけた上、ジューシーな「ぼん尻」が絶品でお代わりしてしまったくらいです。前回訪れたときと少し単品メニューが変更されていて、嬉しいことに「ヤゲン」や「皮」が追加されてました。

店主が1本1本丁寧にじっくりと焼き上げますので、スターターはドリンクとおすすめメニューの「白レバーとフォアグラムース」を注文するといいでしょう。「きんかんのたまり醤油漬け」も評判がいいようです。少し酔いが回ってきた頃に、1本ずつ時間差で注文した焼鳥が供されます。焼き加減も塩加減も申し分ないので、七味唐辛子など香辛料は一切不要です。ほんのりと山椒の風味づけがされた単品も逸品でした。

グルメな知人夫婦は、エール麦酒から冷酒、やがてイタリアワインをボトルで注文し、「美味しい」を連発しながら舌鼓をうってくれました。あっという間の2時間でした。地元では老舗レストランの「芙葉亭」が33年の歴史に幕を閉じて先月6日に閉店、7月12日には37年間地元で愛された「葡萄屋」も閉店してしまいます。飲食業界は老舗名店といえども苦戦が続いています。特別定額給付金は、<焼鳥山もと>のような応援したいお店で全額消費に廻すつもりです。