冬のソウルフード「おでん」が無性に恋しくなります

数年前の年の瀬、小腹が減ったので「おでん」をつまみながら一杯やろうと思い<お多幸>新宿店へ足を向けたら、すでに長い行列ができていました。外気温が10度を下回り北風が吹くような日は、冬のソウルフード「おでん」が無性に恋しくなるものです。

マイリクエストで昨夜は「おでん」が食卓に上りました。写真は妻の出身地に近い岡崎名産の「八丁味噌」(老舗のカクキュー製)を使った「おでん」になります。「八丁味噌」といえば「味噌かつ」も有名です。新東名岡崎SAには名古屋名物みそかつの「矢場とん」が出店しています。「GI(地理的表示)保護制度」の下、愛知県全域にまで「八丁味噌」生産地を拡大した農水省の方針に、伝統的な長期熟成にこだわる江戸時代からの老舗2社が猛反発しているのだそうです。

二夏二冬以上の長期熟成の「八丁味噌」を使ったからこそ、この真っ黒な「おでん」に濃厚で深い味わいが生まれます。がっつり「おでん」を食べたければ、ポピュラーな黄金色の出汁よりインパクトがあって腹持ちのいい「八丁味噌おでん」がおススメです。好きなネタは、大根、玉子、こんにゃく、牛すじあたりです。お皿にはすべて盛ってもらいました。甘い味つけはみりんや三温糖で調えます。お酒は辛口の冷酒か苦味が持ち味のビールがふさわしいと思います。昨夜は苦味の強く後味がスッキリした北海道定番ビール「サッポロクラシック」を合わせました。

本来なら「おでん」を肴に肩寄せあって一杯やりたいところです。以前から気になっている湯島の名店「こなから本店」へ行く機会を窺っているのですが、なかなか実現できないでいます。この冬こそ、豊臣秀吉に肖って拵えたという瓢箪型のお鍋の前に座ってみたいものです。